INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第5回グッドライフアワード

廃棄Tシャツから作る手芸糸で繋ぐ、環境循環と共感の輪

WAcKA

活動拠点:千葉県八千代市

WEB: http://www.wacka.jp

取組の紹介

繊維産業がもたらす環境問題、とりわけ新品衣料品の廃棄問題に着目し、その中でももっとも身近なアイテムであるTシャツのアップサイクル活動として「Tシャツから手芸糸にアップサイクルする」活動を行っています。 
その生産工程において心身障害者福祉施設様との取り組みの元、我々ができるフェア―トレードとして適正価格での発注を行い、生活困窮者や様々な理由で職に就けない方々への就労移行支援として生産工程の一部を依頼しています。
また『楽しく環境貢献』と言う参加型の形態を作るべく、アップサイクル糸を使った編み物ワークショップを開催し、3世代が集う場の提供、特に編み物を得意とする世代の高齢者の方々が生き生きとできる場の提供を目指しています。Tシャツとしての価値を失い、ゴミとなるものに新たな命を吹き込み、その命を参加するみんなで育み、新たな価値を創造する。その活動を通し、物の大切さを学び根本解決を目指します。

活動のきっかけは?

20年間繊維産業に従事した2名でスタートしました。一人はバングラデッシュ駐在を通して体感した日本の繊維業がもたらす環境、社会問題に疑問を抱き、もう一人は鬼怒川決壊時の復興ボランティアに参加した事で見つけた課題、双方の疑問、課題を解決する手段として現在の活動を始めました。
生活に身近な衣料品がもたらす環境破壊と労働搾取と言う後進国での問題をこの活動を通じで知って貰いたいです。

問題解決のために取り組んだ方法

「楽しく環境貢献」をテーマに、高齢者~子供まで編み物を楽しむ事で負荷なく、無理なく環境貢献ができる場の提供、その場を通して高齢者の活躍の場と他世代間交流により次世代に経験と知識を繋ぐ機会を設けます。
またその材料となるアップサイクル糸の製造を通して心身障害者、生活困窮者に作業参画して貰う事で環境貢献し、多くの方に喜ばれるアイテムを製造している事に自信を持って貰い就労移行へと繋げたい。
将来的には心身障害者、生活困窮者そして外国籍の方などボーダーレスな環境で編み物教室を開催し、グローバルな視点で環境問題、社会問題に対する見識を広め、次世代により良い社会、自然環境をバトンタッチできるよう、有効な資源活用と無駄の削減を実施できる意識を広めたいです。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

「ゴミから作るファッション」をテーマに新しい素材から商品を生み出すのではなく、すでに存在する廃棄素材から様々な新しいファッションアイテムを生む出し、資源の無駄使いを削減します。次世代に有効な資源を繋げるようにしたいです。 またこの活動を通し、関わる人々が居場所、活躍の場を見つけ、各個人が自分の魅力、価値に気付く場を提供していきたいです。物だけではなく人の価値も高めるアップサイクル活動を行います。

プロフィール

繊維産業を及ぼす社会問題、環境問題。その中でもTシャツの廃棄問題にフォーカスし、それらの問題を少しでも軽減できる役割を担おうと「繊維廃材を再利用した手芸糸ブランド」 iTToを立ち上げました。
販売不振、不良品などの理由で廃棄されるTシャツを回収し、再利用する事でゴミの削減、新しい資源の利用を軽減し、
地球環境に貢献します。またiTToを使用するすべての皆様が地球環境改善の担い手になる事を目指します。

第5回グッドライフアワード 受賞者一覧