INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第4回グッドライフアワード

パッカー車デザインペイント

神奈川県立小田原城北工業高等学校デザイン科有志生徒

活動拠点:神奈川県小田原市栢山

WEB:https://www.pen-kanagawa.ed.jp/odawarajohoku-th/zennichi/gaiyou/dezainn.html

取組の紹介

本校では、地域のゴミ収集を行う株式会社小田原衛生美化サービスと連携し、パッカー車(ゴミ収集車)のデザインペイントを行っています。
 大切なゴミの収集ですが、普段は見向きもされず避けて通る人もいます。その様な状況から、ゴミ収集車のイメージを「何か変えたい」という小田原衛生美化サービスの思いで、デザインの力で改善するという試みが始まりました。
 平成5年から28年で24台目となりました。毎年、1・2年の有志生徒30名程でテーマを決め、7月から約1カ月をかけて完成させます。完成後は、実際に小田原市内を走る為、生徒も責任感を持って取り組んでいます。
 現在は、ペイントゴミ収集車を見たと話題になったり、わざわざゴミ収集車に近寄り写真を撮られるまでに有名になり、社会に根付いた取組になりました。今後もこの活動を続け、ゴミ収集車のイメージアップに貢献し、環境に優しい社会を支援していきたいと考えています。

活動のきっかけは?

大切なゴミの収集ですが、普段は見向きもされず避ける人もいます。今でこそ環境問題などのキーワードがありますが、平成5年度当時、あまり知られていませんでした。その様な状況の中、「ゴミ収集のイメージを変えたい」、「アートで環境問題への関心を高めたい」という思いを込めて小田原衛生美化サービスから、本校デザイン科にゴミ収集車のペイント依頼があり、デザインの力で環境への意識を改善するという試みが始まりました。

問題解決のために取り組んだ方法

毎年、1・2年の有志生徒30名程で、夏休みを利用して、猛暑の中、約1カ月をかけてゴミ収集車ペイントを完成させます。
 高校生という立場から取り組む社会貢献活動に、市民の皆さんも注目していますので、クリーンなイメージを持ってもらえるよう、社会背景にあったデザインを考え、美しいペイントに仕上げています。テーマ探しのために市場調査をして、何十枚ものデザイン画を作成し、その中の1枚がペイントされます。

今までの成功のポイントは?

「今年のペイントゴミ収集車を見た」と話題になったり、わざわざゴミ収集車に近寄り写真を撮る方がいるなど、地域社会に根付いた取組になりました。この活動で、環境問題への関心を高めることに寄与できています。
毎年、この活動により、常に新旧約10台のゴミ収集車が街中を走り、明るい雰囲気に包まれています。その中で、アートペイントされたゴミ収集車は、地域社会のクリーンアップに貢献できています。
完成後は、実際に小田原市内を走る為、生徒も責任感を持って取り組んでいます。その活動の中で、参加有志生徒自身も環境問題への意識が高まり、達成感や充実感、連帯感などを実感し成長していきます。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

環境問題への関心を高め、ゴミ収集車に明るくクリーンなイメージを持ってもらうことにより、市民が「ゴミ」に注目する一歩にするとともに、街中にゴミが散乱せず、ゴミの分別も守られる社会を目指します。
 今後もこの活動を続け、ゴミ収集車・環境衛生事業のイメージアップに貢献し、環境に優しい社会を支援するとともに、教育活動の一環として、先輩から後輩へと途切れることなく次世代に引き繋がれていくよう取り組んでいきます。

プロフィール

名称、神奈川県立小田原城北工業高等学校。課程及び学科・クラス数(平成28年5月1日現在)、全日制[機械科(6)・建設科(3)・電気科(6)・デザイン科(3)]18クラスと、定時制[機械科(4)・電気科(4)]8クラス。昭和36年設立告示、37年開校、平成23年創立50周年を迎えました。めざす生徒像は地域産業を担う将来のテクノロジストです。ゴミ収集車ペイント参加者は、デザイン科1・2年生有志生徒約30名です。

実行委員会からのコメント

地域のゴミ収集を行う企業と、地元高校生が力を合わせた取組である点が評価できます。高校生によるアートに彩られたゴミ収集車は、街の雰囲気を明るくすることにも貢献していることでしょう。身近で楽しい、環境にやさしい社会づくりの工夫が、さらに広がっていくことに期待しています。

第4回グッドライフアワード 受賞者一覧