INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第4回グッドライフアワード

すかっ子セミナー

すかっ子セミナー実行委員会

活動拠点:主に神奈川県横須賀市、そのほか隣接する逗子市、葉山町、三浦市および相模湾・東京湾(ヨット)

WEB: http://yps.or.jp/sukasemi/

取組の紹介

公立学校が5日制になった2002年、市内の小中学生を対象に休みになった土曜日に市民活動を体験してもらおうと約20の市民団体で“すかっ子セミナー実行委員会”を結成しました。活動分野により、「生活環境」「自然環境系(3)」「郷土史」「国際理解」「福祉」の7コースをつくり、各コース5~20名の小学3年から中学生(全体で40~70名)が、5月の開講式でスタートし、11月までの土曜日、三浦半島の自然の中や公共施設でボランティアスタッフの指導のもとに活動し、11月には合同発表会(修了式)で半年間の活動報告を行います。
環境系は、「川がき探検隊」「自然博士になろう」「海っ子・山っ子」と「ヨットコース(体験組とど根性組)」が、三浦半島の豊かな自然(海、里山、川)の中で野外体験を行っています。これまでに延べ約700人が巣立っています。

活動のきっかけは?

2002年度に公立学校が五日制となり休日となる土曜日に、小中学生に地域の市民活動を体験してもらおうと、市民活動サポートセンターに登録している市民団体に呼びかけた。趣旨に賛同した約20団体により“すかっ子セミナー”を創設し、生活環境系、自然系(3コース)、郷土史、国際理解、福祉の7コースからなる“すかっ子セミナー”を立ち上げ、横須賀市、教育委員会の後援のもと、5月から10月まで月1回の活動を始めた。

問題解決のために取り組んだ方法

1.子どもの教育、地域の活性化に寄与することから、横須賀市、環境教育委員会の後援を得た。(募集案内、通信の配布、情報の共有などの便宜)
2.さまざまな分野の市民活動団体の協力・協働
3.活動の中に地域資源の活用(農水産物、名所旧跡、すぐれた自然、地域活動、環境施設など)
4.情報の発信(毎月「すかっ子セミナー通信」、まとめ「記録集」を発行、サポートセンターでのパネル展示会の開催、タウン紙への発信)

今までの成功のポイントは?

市内の学校、学年、性別の違った子どもたちの自主性を重んじた活動
経験豊かな市民活動者による専門分野の地域特性を活かした企画運営、指導
定期的な活動状況・結果のまとめを関係者や外部へ情報発信

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

子どもたちが、自分の住んでいる“まち”を知って好きになり、愛着を持ち、友だちに誇れるようになってほしい。活動する中で、親や先生以外の大人に対する接し方、住まい・学年・性別の違う子ども同士のマナー“思いやり、敬い・助け合う、時間厳守など”を学び身につける。また指導者の活動する姿を見て、将来、社会貢献(市民)活動を行ってくれること、体験した活動に関連する分野に進んでくれることを期待している。

プロフィール

2002年、“すかっ子セミナー”の活動趣旨に賛同した横須賀市市民活動サポートセンター(SC)登録団体からなる実行委員会(実行委員長:高橋弘二)で、現在は15団体により7コースで活動している。各コース1、2名の実行委員により毎月1回以上、SCで実行委員会を開催、参加者募集準備に始まり、各コースの円滑な企画運営・情報の共有を図り、6回の「すかっ子セミナー通信」と、年度末に「記録集」を発行・配布している。

実行委員会からのコメント

横須賀には、森里川海の豊かな自然がまだ残っています。それが地域の皆さんの熱心な取組の賜物であることが、この活動を見ると良くわかります。子どもたちに豊かな暮らしを残したい、活動を通じて子どもたちの人格を育てたいという2つの愛情がこの活動の根幹にあると感じます。組織的な運営についても勉強になります。

第4回グッドライフアワード 受賞者一覧