INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第4回グッドライフアワード

みんなで省エネ・節電を進める「市民節電所」をつくろう!

市民省エネ・節電所ネットワーク(略して市民節電所ネットワークあるいはNWと呼ぶ)

活動拠点:奈良県 奈良市

WEB: http://negawatt-nw.com

取組の紹介

省エネ・節電に取り組む市民のグループ(節電所と呼ぶ)を効果的・長期に支援できる国内初の仕組み※を使った「市民節電所」を広め、CO2排出削減の実をあげるため、当NWを2年前に設立し、下記を中心に行っている。
① 各地の行政等に働きかけ、市民節電所の立ち上げを促す。
② ①の一環として市民節電所「まほろば」を今年6月にスタートさせた。どこの誰でも、いつでも参加できるとし、現在7節電所(42世帯)が参加。各節電所は1年間省エネ・節電に取り組み、毎月電気・ガス使用量を報告する。NWは各種イベントや情報を提供し、1年後削減できたCO2量を1kg 2円で買い取ることで支援する。
③ 学会発表・論文投稿し、HP等IT技術を活用し、①、②の活動を中心に発信している。
 ※ 奈良市地球温暖化対策地域協議会(会長は当NW代表の村木)が平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受けた仕組みを改良したもの。

活動のきっかけは?

市民の省エネ・節電さらに家庭部門のCO2排出削減が強く求められるが、効果を明確に把握できる適当な方策がなかった。そこで、申請者が会長を務め主導した、奈良市地球温暖化対策地域協議会では市民の省エネ・節電を有効かつ継続的に支援できる仕組み(以下「仕組み」と記す)を確立した。これを奈良市に限らず各地に広め、CO2削減に貢献することを目的として2014年に当ネットワーク(以下、NWと呼ぶ)を立ち上げ活動している。

問題解決のために取り組んだ方法

・「仕組み」がどこでも誰でもいつでも取り組めかつ有効であることから、しっかりとした情報として、学術学会発表や学術誌への投稿(ウエッブで全部みることが可能)で発信した。
・「仕組み」を組み込んだ市民活動として「市民節電所」を提示し、汎用性があることから各地での設立を促している。
・そのモデルとして、市民節電所「まほろば」を自ら立ち上げ、運営している。これへの支援として省エネ・節電セミナーを開催した。

今までの成功のポイントは?

・理論と実証から生まれた市民の省エネ・節電を支援する「仕組み」を使った活動である。
・市民節電所「まほろば」を立ち上げ、市民とともに取り組んでいる。
・ウェブ、学会、マスコミなどを使い全国に発信している。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

理論と実証から効果が裏付けられた「仕組み」を組み込んだ「市民節電所」を広め、難しいとされ手つかずだった市民(家庭部門)の省エネ・節電を明確に数値で示し、さらにカーボン・オフセットを活用しCO2排出ゼロを目指している。そのために、あらゆる機会をとらえ、あらゆる手段を使い情報発信力を高め、節電所への参加者、市民節電所の立ち上げ者、CO2排出ゼロ宣言者、NWのスタッフなどを募り、活動を広め深めていきたい。

プロフィール

省エネ・節電に取り組む市民(グループ)を協定、情報交換、CO2削減量の買い取りで支援する国内初の「仕組み」を組み込んだ市民節電所を、IT技術等を活用して全国に広めCO2削減に貢献するため、2014年4月に当ネットワーク(以下、NWと呼ぶ)を設立した。
 その一環として、ホームページ(negawatt-nw.com)を立ち上げ、また市民節電所「まほろば」を6月にスタートさせた。

実行委員会からのコメント

持続可能な仕組みづくりを意識しながら、ウェブなどを活用し、積極的な情報発信に取り組んでいることが素晴らしいです。また、その背景として、具体的な知見に基づく理論の実証を地道かつ丁寧に重ねていることがこの取組の大きな価値を示しています。他の地域への広がりを期待します。

第4回グッドライフアワード 受賞者一覧