INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第4回グッドライフアワード

かごしまの”甘”境めしあがれ。Eco-Sweets 2016

鹿児島大学 Sustainable Campus Project (SCP)

活動拠点:鹿児島県鹿児島市

取組の紹介

参加者多様性を重視した生ごみアップサイクル活動で、最終商品はスイーツです。

1.市民が自宅にて生ごみをダンボールコンポスターで堆肥化。
2.市民が耕作放棄地でサツマイモを栽培。
3.加工会社がペースト・餡を製造販売。
4.多数のスイーツ店がオリジナルエコスイーツを製造販売。
さらに、▼お子様のデザイン画がエコスイーツとなる市民デザイン。▼エコスイーツ価格に寄付金を組み込むルールにより、環境無関心層でもエコスイーツを楽しむだけで参加者に。▼堆肥作りや印刷等本業を活かした一般企業の参加。▼楽しい環境活動を実現させたい情熱ある学生と教員がプロデュース。

6年目の活動中。昨年度の参加者多様性:堆肥づくり=374人、農作業=延べ312人、市民デザイン=小学校12校・1,195枚、参加店舗=53社71店舗、エコスイーツ=154種類、寄付金=209,020円、支援企業=25社、総参加市民=推定20,000人

活動のきっかけは?

前身はエコキャンパスプロジェクトで、キャンパス内圃場にてサツマイモを栽培、学食の生ごみが学食のメニューにリサイクルされるビジネスモデルを作りました。学生や教職員への環境啓発と共に、生ごみリサイクルビジネスが成立することを示したい気持ちがありました。ビジネスの魅力を高めるためにはアップサイクルが必要と考え、現在のような学外ネットワーク組織を基盤とするエコスイーツ活動に発展させました。

問題解決のために取り組んだ方法

生ごみを堆肥にリサイクルし野菜や加工品を製造しても、イメージが悪いと言われ続けました。しかし、生ごみがスイーツにアップサイクルされる強烈なコントラストは消費者の関心をひくと考えました。また、イメージの悪さ故に情報を隠すのではなく、全てを見せる手法をとりました。多数の市民の協力によって成立するエコスイーツ活動のストーリー性を高め、ストーリーごとエコスイーツを販売する手法をとり、課題を克服しました。

今までの成功のポイントは?

多くの市民・企業が活動理念に共感してくれたこと。
多様な市民が参加できるようにモデルをデザインし、バックストーリーを豊かにしたこと。
スイーツ価格に寄付金を組み込む市民グリーンファンドの仕組み。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

SCPの組織規模を鑑み、活動規模の拡大は目指しません。むしろ参加者多様性を高め、より豊かなバックストーリーを紡ぐことにより、鹿児島の観光資源の1つになれば良いなとの夢を持っています。また、同様の活動に取り組みたいとの相談を受ける事があり、他地域でも(エコスイーツに限定せず)活動を広めることができれば、環境保全、6次産業化モデル、地域活性化、環境無関心層への環境啓発等が楽しく進むと考えています。

プロフィール

▼2001年度:エコキャンパスプロジェクト立ち上げ、ダンボールコンポスター研究開始
▼2006年度:学内生ごみ循環システム構築(芋ごはん、天ぷらなど)
▼2009年度:学内エコスイーツ活動開始(リサイクル活動からアップサイクル活動へ、活動は学内、学外スイーツ店とコラボ開始)
▼2010年度:ダンボールコンポスター商品化
▼2011年度:学外エコスイーツ活動へ(活動を学外市民・企業ネットワークで行う体制へ)

第4回グッドライフアワード 受賞者一覧