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諸外国における自然再生事業事例(アメリカ・カナダ)


サケ生息環境再生プログラム

対象事業名
サケ生息環境再生プログラム
Salmon Habitat Restoration Program(SHARP Program)
事業主体
サリー市技術局
City of Surrey Engineering Department
事業実施年度
1996年~
サイトには2003年までの情報しかないが、継続中と推測される。
上位計画
なし
自然再生を行う対象
河川とその流域(再生することで、サケに影響する)
上位計画の概要
なし
再生目標
サケ生息環境再生プログラムは、サリー市にとって重要なサケの生息環境を以下のことを通じて、再生し、拡大し、保全していくことを目的とする。
・サリー市の環境特性や機能を保全、再生、拡大していくよう市の関与を促進する。
・サリー市のコミュニティーの意識、小川のスチュワードシップ(奉仕活動)教育、公害軽減を進展させる。
・地域の大学生たちに様々な環境と資源管理技術におけるキャリア志向の実務経験やリーダーシップ育成の機会を提供する。
・サリー高校の生徒たちに夏期の間、技術的にも物理的にもやりがいのある雇用を創出する。
事業背景
明記なし
事業実施場所/規模
事業実施場所:カナダ・ブリティッシュコロンビア州・サリー市
規模:明記なし
事業費/資金源
事業費:$89,000
資金源:サリー市のほか、州や政府も資金提供している。その他は以下のとおり。
Human Resources & Development Canada, Surrey School District Real Estate Foundation of British Columbia Habitat Conservation Trust Fund, Pacific Salmon Foundation Agriculture Environment Partnership Initiative (BC Agriculture Council)
事業内容
1996年:
大学生・高校生が峡谷掃除、小川の土手での植栽、産卵床の改善、軽微な砂防(minor erosion control)作業などの復旧活動(rehabilitation activities)に参加する。
1997年:
小川の土手の固定、川岸の再生、障壁の除去、産卵床の改善といった4つの小川再生方針に取り組む。
1998年:
環境教育も含めた活動展開を行う。43名の学生を雇用。
1999年:
対象地の質と維持の機会に着目する。143の対象地が選定され、維持活動が実施される。
2000年:
流域スチュワードシップアプローチ(詳細については明記なし)が3つのチームにより、サリー市の北、中央、南地域で展開される。
2001年:
農業の要素を取り入れ、生徒たちは、地元の農業者と、生息環境再生のための環境および農業ニーズの融合(integrate)に努めた。主なプロジェクトには、牛用の外柵工事、コミュニティー教育、侵入種の除去、瓦礫撤去など。
2002年:
流域改善活動は、公共教育、スチュワードシップの機会、資金作り(capital works projects)などにより継続。サリー湖やギルフォード池が重要な地域に選定された。これらの池は雨水流出を管理する機能と、自然地域と水源の一体化や、レクリエーション機会などによる自然環境の改善を目的としている。
2003年:
Surry Farmers InstituteとMinistry of Agriculture, Food and Fisheries(MAFF)に対して、クロバーデール水不足調査を実施するためのサポートを行う。389の所有地を訪問し、189件の調査を実施した。
参考文献/URL
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