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諸外国における自然再生事業事例(アメリカ・カナダ)


キッシミー川再生

対象事業名
キッシミー川再生
Kissimmee River Restoration
事業主体
以下の2組織による共同事業
南フロリダ水管理地区 South Florida Water Management District(SFWMD)
陸軍工兵隊 US Army Corps of Engineers(USACE)
事業実施年度
1997年から15年間以上の予定
上位計画
Water Resources Development Act (1992年連邦議会)
自然再生を行う対象
河川、氾濫原(湿地、蛇行河川)
自然再生事業の対象区域内に生息する300種以上の動植物(特に、bald eagleやsnail kiteやwood storkなどの絶滅危惧種が対象)
上位計画の概要
以下のことが明記されている。
・言葉の定義
・再生活動
・他の活動との連動(融合)
・正当化(根拠)justification
・費用負担
・専門調査会とその役割  など
再生目標
以下のことを実施することで、被害を受けた生態系をもとの状態に再生する。
・人の手の加わる前の水文条件(hydrologic conditions)を再構築する。
・人の手の加わる前の河川/氾濫原の連続性を再現する。
・人の手の加わる前の湿地植物群のモザイク(寄せ集め)を再現する。
・人の手の加わる前の生物学上の多様性と機能を再生する。
事業背景
(自然再生に関する基本となる計画参照)
事業実施場所/規模
事業実施場所:アメリカ合衆国・フロリダ州・キッシミー川
規模:河川/氾濫原エコシステム40平方マイル(曲がっている河川水路43マイル、湿地27000エーカーを含む)
事業費/資金源
事業費:$415million(1997年時概算の総事業費)
資金源:フロリダ州と連邦政府で半額ずつ負担
事業内容
キッシミー湖からの流出を、人の手の加わる前の流出特性(historical discharge characteristics)と類似したものに再構築する。
キッシミー下流の湖沼群(Chain of lakes)と河谷(river valley)の土地を取得する(約85,000エーカー)。
運河を22マイル埋め戻す。
水管理構造物(water control structure)を2基取り除く。
河川を9マイル再生する。
参考文献/URL
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