「つなげよう、支えよう森里川海」ミニフォーラム in 豊田
WEB開催レポート

開催日時
平成27年12月9日(水) 13:30~16:30
開催場所
豊田市生涯学習センター「崇化館交流館」 3階第1研修室
(愛知県豊田市昭和町2-4)
参加者数
28名
主催・共催
主催:中部ESD拠点協議会、共催:環境省、後援:豊田市
プログラム

 「つなげよう、支えよう森里川海」全国リレーフォーラムのミニフォーラムが、愛知県豊田市で開催されました。主催はESDを推進するために中部地域の教育機関など80団体によるネットワーク組織である中部ESD拠点協議会。矢作川流域圏における伝統知を用いた教材を開発するためのプロジェクトの第1回のワークショップに、環境省が共催するという形で行われました。

 当日は、環境省 自然環境局野生生物課の中島課長補佐が「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの趣旨説明を行ったほか、豊田市矢作川研究所の洲崎燈子・主任研究員による基調講演や矢作川流域でさまざまな活動に取り組む4名の参加者による話題提供など、盛りだくさんの内容となりました。

(1)主催挨拶
中部ESD拠点協議会 委員 別所 良美 氏(名古屋市立大学教授)
(2)環境省からのご報告
「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの紹介
環境省自然環境局野生生物課 課長補佐 中島 慶次
(3)基調講演
『流域の暮らしと文化を支える矢作川の恵み』
豊田市矢作川研究所 主任研究員 洲崎 燈子 氏

農業用水や産業用水として活用され、流域の自然保護活動も盛んな矢作川の現状と課題について講演しました。

(4-1)話題提供
『ガラ紡ファッションの魅力づくり』
本気布(マジギレ)プロジェクト 代表 稲垣 光威 氏

平安時代から矢作川流域で続いている繊維産業「ガラ紡」について紹介しました。

(4-2)話題提供
『矢作川のお酒の伝統と和食文化』
丸石(株) 常務取締役 小野 尚之 氏

矢作川の伏流水を使った酒づくりについて説明しました。

(4-3)話題提供
『根羽村のトータル林業と木づかいの魅力』
根羽村森林組合 参事 今村 豊 氏

下流域の小中学生を対象とした“木育”の様子などを紹介しました。

(4-4)話題提供
『保見団地 地域の国際交流活動の紹介』
NPO法人トルシーダ 伊東 浄江 氏

豊田市保見団地に住むブラジル人などの子どもを対象とした日本語教育支援の取組について紹介しました。

(5)中間報告
『伊勢三河湾・矢作川流域圏の持続可能な未来』
 中部ESD拠点協議会 事務局長 古澤 礼太 氏(中部大学准教授)

「衣・食・住」にテーマを絞って、環境学習教材の開発や環境学習行動計画の策定に取り組んでいることが報告されました。

(6)全体討論
テーマ:矢作川流域圏プロジェクトの今後の進め方についてなど

参加者は4つのグループに分かれ、えんたくんを活用したワークショップを実施。各グループとも熱い議論が交わされました。グループごとの発表では、今後のプロジェクトの進め方について「矢作川の自然や食を活かしたイベントを開催して、他地域の人に情報発信してはどうか」「上流、下流それぞれで活動している人同士をつなげる場を設けてみては」といった提案がありました。

(7)閉会挨拶
中部ESD拠点協議会 委員 浅田 益章 氏

「今日の意見を参考に知恵の輪を広げていきたい」とあいさつしました。