「Ogawa Organic Fes2017」開催レポート

 「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト(以下「本プロジェクト」という)の一環として、地域ぐるみで有機農法に取り組むことで世界的に知られる埼玉県小川町で、Ogawa Organic Fes(小川町オーガニックフェス)2017を、平成29 年9月9日(土)に埼玉県立小川げんきプラザで開催しました。
 当日は、著名なミュージシャンによるアコースティックLIVEをはじめ、本プロジェクトアンバサダー(農家、企業、生活者、アクティビスト、モデル、タレントなどの森里川海の支え人)によるトークステージ、そして本プロジェクトへの理解を促すブースを展開し、来場者に森里川海とそのつながりを大切にするライフスタイルへの転換の素晴らしさを感じていただけた一日になりました。

 当日は森の中の特設ステージで、本プロジェクトアンバサダーでシンガーソングライターのMINMIさんをはじめGAKU-MCさん、河口恭吾さん、d-iZeさん、小川町竹沢地区の神田ばやし保存会によるLIVEパフォーマンスと、小川町のオーガニックに関わる方々や本プロジェクトアンバサダーでもあるMOTHER EARTHメンバーによるトークセッションで大いに盛り上がり、森里川海とそのつながりを大切にするライフスタイルへの転換に向けて、来場者に毎日の暮らしで活かせる気づきを提供しました。


トークセッションの概要

 「Ogawa Organic Talk『森』〜小川町のオーガニックの歴史とフェスの誕生〜」
 小川町下里1区集落が有機農業を核とした「村おこし」を推進し、2010年に天皇杯を受賞、2014年には天皇・皇后両陛下の行楽啓をお迎えするに至った歴史から、このフェスが誕生するに至った経緯までを、小川町の有機農業を支えてきたフェス発起人、農家、商店主たち8名が語り合いました。
 「フェスを通じて小川町が築いた幸せな社会をみんなに感じてほしい」という思いが伝えられると、場内からは大きな拍手がわきました。

 「Ogawa Organic Talk 『里』〜新世代に広がる小川町のオーガニック〜」
 小川町で研修し、就農して基盤を築いてきた新たな世代の有機農家さんたちと都市生活者であり「食」造詣の深い本プロジェクトアンバサダーが語り合い、これからのオーガニックの発展に向けてのヒントを探り当てました。
 参加者一同「届ける側も受け取る側も、食や食材への愛情や想いを大切にしよう」という思いで共感し、終始和やかな雰囲気でトークセッションは進行しました。

 「Ogawa Organic Talk 『川』〜ライフスタイルに広がるオーガニック〜」
 オーガニックは食だけでなく、美容、ファッションから妊娠、出産、育児まで様々なライフスタイルとして捉えられることも多くなってきた現在、農家さんと絆を結んで支え合うライフスタイルを続けていらっしゃる市民と農家、そしてオーガニックをライフスタイルに広げ実践されているスペシャリストによるトークセッション。
 それぞれのライフスタイルの中にオーガニックを取り入れてきた経緯やそこから生まれる絆や安心感、そしてファッションや妊娠、出産、育児におけるオーガニックについて語り合いました。

 「Ogawa Organic Talk 『海』〜環境省「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクト〜」
 本プロジェクトがどのようにして生まれ、どのように展開していくのか、プロジェクトチーム員と本プロジェクトアンバサダーがトークセッションを行いました。プロジェクトチーム長の中井から本プロジェクト設立の経緯と想いが語られると、賛同企業である株式会社ルミネの新井会長からも同社の取り組みを挙げながら森里川海への想いをお話いただきました。また、本プロジェクトアンバサダーでありアクティビストチームMOTHER EARTHの発起メンバーでもある大葉ナナコさん、小原壮太郎さん、鎌田安里紗さん、四角大輔さんからもそれぞれの取組と熱い想いが語られ、大いに盛り上がりました。


環境省ブース

 本プロジェクトへの理解を促すためのパネルの展示や説明に加え、子どもたちが自然の恵みに触れ合えるような竹紙とんぼワークショップを行いました。


MY行動宣言

 森里川海とそのつながりを意識したライフスタイルへの転換を促進するため、本イベントのターゲット層を意識したMOTHER EARTH版のMY行動宣言を来場者へ配布。1400人を超える方々より宣言を頂きました。

 小さい子どもからご高齢の方まで、6000人を超える方々に、「五感で里山の恵み=オーガニック」を体感していただくことができ、来場者から多数の満足の声がスタッフや出展者に寄せられました。

 来場者のみなさまに「ライフスタイルの転換」の一歩を踏み出す小さなキッカケを提供できたのではないかと思います。小川町という里山がもつ自然資源を活かして、地元の市民、商店、企業、生産者がつながり支え合いながら「豊かな社会」を育んでいる実態を多くの来場者に間近で感じ、体験してくださったことで本プロジェクトの認知拡大と理解促進につながりました。