GTF グリーンチャレンジデー 2023 in 新宿御苑 開催レポート

 「GTF グリーンチャレンジデー 2023 in 新宿御苑」が11月4日・5日に、都心にありながら広大で豊かな自然を持つ新宿御苑で、低炭素社会及び自然共生社会を意識するためのさまざまなチャレンジを応援するイベントとして開催されました。「つなげよう、支えよう森里川海!~サステナブルなデコ活ライフ~」と題した森里川海アンバサダーによるトークイベントのもようをレポートします。

●開催日時
 令和5年11月5日(月) 12:30~13:00
●会場
 新宿御苑 〒160-0014 東京都新宿区内藤町11

登壇者

●中井徳太郎 さん(森里川海アンバサダー、日本製鉄株式会社 顧問)
●小原壮太郎 さん(森里川海アンバサダー、オーガニック&サステナビリティ推進プロデューサー)
●岸紅子 さん(森里川海アンバサダー、ウェルネスプロデューサー)
●マリエ さん(森里川海アンバサダー、CEO・デザイナー)
●中村幸弘 さん(環境省 デコ活応援隊)

タイムテーブル

00:00 [MC小原]オープニング・登壇者紹介
03:00 [中井]森里川海・自然共生サイトについて(1)
09:00 [岸]森里・自共サイトとビューティーのつながり(2)
15:00 [マリエ]森里・自共サイトとファッションのつながり(3)
21:00 [中村]デコ活ライフについて(4)
28:00 クロージング
30:00 終了

トーク内容

   

(1)中井徳太郎 さん
・異常気象で環境が大変なことになっている中、つなげよう、支えよう森里川海プロジェクトを立ち上げました。水も空気も、全部考えてみたら自然の恵みそのもので、ここが壊れてはいけないということで、一番最初の原点の運動として足掛け7年やっています。私たちの自然をみんなで守りながら恵みを取り入れていくことで、異常気象の中でも生きていける。日本人は自然の力を守りながら引き出してきた。そういう生き方を大企業、学生、高齢者、世代を超えて国民運動として取り入れていくことが大切です。社会的にはネイチャーポジティブがメジャーになってきました。企業が、自然の力を引き出し変わるんだという言動が世界の潮流になり理、仕組みとしても30by30という国際目標までできました。これは、森里川海プロジェクトでやってきたものそのものだと思います。そして、日本国内においても、自然共生サイトという認証制度を作り今年中に100箇所認定しようという形で動いていたら122箇所が認定されました。その中で、森里川海アンバサダーが自然共生サイトの広報大使となりすごい形で盛り上がっています。

(2)岸紅子 さん
・普段はNPO法人ホリステティックビューティ協会でセルフケアを提唱しています。どういう暮らし方をしていけば健康を作れるのかを積極的に学んでいただく機関を提供しています。私たちの身体は自然環境から全て作られています。体の中には100兆個と言われる腸内細菌がいて共生して生きているんですね。私たち一人一人というのは個別なんだけど、この中にすごい多様性があり、多様性がなければ死んでしまいます。地球自体を持ち歩いて生きているんです。 その中で森里川海アンバサダーとして2019年から活動しています。また、サステナブルコスメアワードという取り組みも始めています。それは、人と自然環境が共生していく中で、現代文明においてシャンプー、石鹸、コスメは絶対に欠かせないんだけど河川を汚してしまう可能性もあります。その中でも、なるべく人にも環境にも配慮して作られてるものを探し出して紹介して称賛して広めていこうというアクションです。年々盛り上がり大企業も参加するようになってきているんですが、前回は地方創生の取り組みとして高校生のプロダクトが表彰されたんです。耕作放棄地にひまわりの種を植えて、そこでできたひまわりの種でできたリップバームを作りそれがふるさと納税になっていたり、その取り組みがクラウドファンディングでお金を集めて広がっているんです。で活動が利他的で人を巻き込み、四方八方いいことだらけ。そんなプロジェクトでした。
今、企業もそのような方向に向かってきている実感があります。大企業はちょっと寄付しますではなく本気でサステナブルにしていかなければいけません。1歩を踏み出すことが難しいけど、がその一歩がとっても大事で世の中を変えていくんです。小さな企業は小さな循環、地域を巻き込み利他的に。どちらも尊いです。みなさんもぜひ応援して商品を買ってもらいたいと思います。

(3)マリエ さん
サステナブルファッションの事業を始めて11年目になります。18歳から23歳までテレビ番組「笑ってらいいとも!」の収録のためアルタに通い詰めたり、プライベートでもやんちゃしていたので当時サステナブルという言葉なんて知らなかったんです。ただそこから自分の健康と地球の健康がつながっていると気づきまして、自分の好きなことで大切なことを伝えられるという大人になりたいと思い、始めたのがサステナブルファッションのブランドでした。
ファッションは自分を包み、子供たちを包んであげられるのに、世界第二位の環境汚染産業と言われています。それほど地球環境に負荷をかけている現状に対して、今日は私たちが生活していく中ですぐにできるアクションを紹介したいと思います。洗濯物をするときも、実はマイクロプラスチックがどんどん地球に流れ出ているのを知っていますか?その中でも一番マイクロプラスチックが流れやすいアイテムがフリースなんです。そのフリースを洗う時にネットに入れてあげる。細かいネットに入れて洗うだけでで洗濯が変わるんです。そんなちょっとしたアクションにより、ファッションを通じて地球環境を良くしてあげることができるんです。作る、買う、ではなくても毎日のアクションでもファッションに関わっています。最近赤ちゃんが産まれて、ベビーファッション楽しんでるんですけど、着れなくなったTシャツを捨てずにそのままリメイクしてきさせてあげています。一つのアイテムにもう一回命を吹き込むことができるんです。

(4)中村幸弘 さん
今、環境省では国民運動として「デコ活」というアクションが始まりました。デコ活とは、二酸化炭素(CO2)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む"デコ"と活動・生活を組み合わせた新しい言葉です。クールビズよりもっと暮らしの中に、衣・食・住・移動・買い物、ほとんど全ての領域で新しい国民運動として色々なアクションに繋げていきます。最近思うのは、脱炭素は特別なものではなくて普通の暮らしの中の美味しい、楽しい、おしゃれなどの感覚が大切ということです。今、社会を変えるような事業を100件ほど担当していますが、難しい言葉を考えなくても自然に日常生活に、美味しくておしゃれで豊かな暮らしが普及できるんじゃないかなと思っています。デコ活にちなんで以下4つのキーワードを推奨しています。「デ」電気も省エネ断熱住宅「コ」こだわる楽しさエコグッズ「カ」感謝の心食べ残しゼロ「ツ」つながるオフィステレワーク。ぜひみなさんもやってみてください。

(5)クロージング
中井徳太郎 さん:
素晴らしい芝生で裸足になること。

岸紅子 さん:
ただでできることがたくさんあります。早くねる、スマホ見ない電気消す。食べすぎない。腹八分目医者いらずといいますが、現代は食べ過ぎと働きすぎで病気になっているんです。それぞれが足るを知れば循環します。

マリエ さん:
メルカリを使うのもサステナブルだし棚に眠ってるのがお小遣いになり、立派なサステナブルアクションです。私は、好きなことを見つけるのが一番大事なんだなと思っています。私は、ファッションが本当に好きでそれに気づけたことが宝物です。その好き、をどう持続可能にしていくか。子供にも伝えていきたいと思っています。

中村幸弘 さん:
素になることですね。いい年になって足るを知りました。腹6分めで老いを忘れ、腹4分めで神に近づく。素になって自分の好きなことをやることが大切だと思います。