「大宮ふるさと絵本づくりキックオフイベント」開催レポート

 「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの一環として、ふるさとの記憶から、自然の恵みと地域の暮らしとのつながりを呼び起こす『森里川海ふるさと絵本』の制作に取り組んでいます。
『森里川海ふるさと絵本』は、地域の皆さんの五感体験をもとに、昔の記憶を手繰り寄せながら、自然と人とのかかわりや地域の伝統や文化、風習について話し合い、その結果を絵本にして将来に残していくものです。地域が主体となり、老若男女を問わず多くの人が関わって一緒に作業することで、制作過程において世代間交流が生まれます。さらに、完成した絵本を子どもたちに読み聞かせることで、地域の将来を語り合うきっかけにもなります。
 昨年度、『≪森里川海ふるさと絵本≫ありがとう あらかわ―秩父市―』と『≪森里川海ふるさと絵本≫ありがとう あらかわ―荒川区―』が完成しました。
 今年度は、見沼田んぼ、大宮台地がある大宮地域での絵本づくりが始まります。

10月14日(月・祝)13時30分~16時30分 大宮ソニックシティ603号室

 参加者:77名

   

              

 第一部は、埼玉県環境部小池要子部長からの挨拶を環境政策課佐藤卓史課長が代読され、環境省総合環境政策統括官、森里川海プロジェクト中井徳太郎チーム長より、森里川海プロジェクトの趣旨説明を行いました。


   

              

そして、昨年度完成した絵本『≪森里川海ふるさと絵本≫ありがとう あらかわ』秩父版の絵本動画上映のあと、荒川区ふるさと絵本制作委員会の小寺千三郎さんより荒川区版の絵本の紹介がありました。
 第二部は、国立劇場おきなわ運営財団理事である西角井正大先生による、「荒川と大宮台地と営み」の特別講和が行われました。出席者の皆さんは、スクリーンに映し出される昔の大宮地域における懐かしい写真に、時々うなづいたり、発言したりして、熱心に先生の講和に参加していました。


 
              

 その後、サッカーチーム「大宮アルディージャ」事業本部長事業本部長 高須久典さんよりご挨拶、大山啓輔選手よりビデオメッセージをいただきました。
 そして、大宮ふるさと絵本制作委員会設立準備委員会設立発起人のご挨拶と大宮地域における絵本制作の説明があり、グループに分かれてワークショップを開催しました。
 はじめに、下記のような五感体験アンケートを記入していただいたあと、各グループリーダーを中心に、グループ割り振られた設問1~5を話し合い、発表していただきました。


              

※視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚での体験を記載し、グループで話し合います。


              
              

 嗅覚の想い出は、年長者から醤油をしぼる匂い、聴覚の想い出は、小学生から氷川神社の境内の砂利を踏む音、蛍の飛ぶ音などが発表され、西角井先生も感心していらっしゃいました。


              

 今後、いくつかの場所で「五感体験アンケート」を記載していただき、収集し、それをもとに、西区、北区、見沼区で「聞き書き会」を開催します。最終的にはそれを地図に落とし込み、絵本になります。大宮ふるさと絵本はどんな絵本になるのか、とても楽しみですね。