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エコツーリズム推進法

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1.谷川岳ではどのようにエコツーリズムに取り組んでいるのですか?

地域の概況

谷川岳

 上信越高原国立公園に属する谷川岳は、清水峠から三国峠まで連なる谷川連峰の中心に位置しており、標高は1977mですが、日本屈指の岩場であることに加え、特殊な地質と気象により日本の3000m級の高山に匹敵する景観を誇ります。。

 谷川岳周辺には、日本三大岩壁の一つとされる谷川岳一ノ倉沢の大岩壁のように、熟練した登山家でなければ挑戦できない厳しい地形を有する地域がある一方、ロープウェイを利用した気軽なトレッキングが可能であるほか、比較的難易度の低い登山道もあり、子どもから本格的な登山家まで様々な人々が利用できる山岳地域です。また、手つかずの自然が数多く残されており、イヌワシやクマタカなどの希少な野生動物や高山植物など多様な生物が生息している地域でもあります。


谷川岳の利用に関する課題

谷川岳エコツーリズム推進地域

 谷川岳周辺は、全国有数の登山のメッカであり、谷川岳ロープウェイと天神峠ペアリフトを利用することで比較的容易に登山が可能であることから多くの登山者で賑わっています。特に、お盆や紅葉の季節は登山者に加え、多くの観光客が訪れるため、マイカー規制等の取組を実施していますが、一部地域への利用が集中しており、野生生物への影響や自然環境への負荷の増大が課題となっています。また、軽装での入山や無理のある登山計画による入山、ゴミ捨てなどの環境への配慮を欠いた行動などが見られ、登山者の安全意識と登山マナーの低下なども課題となっています。

谷川岳のエコツーリズムの取組の経緯

 みなかみ町では、2008年3月に「第1次みなかみ町総合計画」及び「エコタウンみなかみ」を策定し、地域の自然資源を保全し活用するまちづくり、谷川岳を守り活用するまちづくりを進めてきました。これらの基本理念等は、いずれもエコツーリズム推進法及びエコツーリズム推進基本方針と合致していることから、2008年12月に多数の関係者の参加をもって「谷川岳エコツーリズム推進協議会準備会」を設立し、谷川岳のエコツーリズム推進に係る協議、実施体制強化、エコツアーの実施、人材育成研修等の様々な取組を進めてきました。2010年12月には「谷川岳エコツーリズム推進協議会」へ組織を再編成し、これまでの取組の強化を図るとともに、谷川岳エコツーリズム推進全体構想の策定に係る協議を進めるなど、本格的に谷川岳のエコツーリズムの取組を進めてきました。

3つの基本理念によるエコツーリズム

 上信越高原国立公園の谷川岳を中心とする約64平方キロメートルという広大なエリアにおいて、谷川岳周辺地域固有の自然の保全と活用、歴史・文化にふれあう機会の提供、地域振興への貢献を同時に実現するため「守る」「活かす」「交わる」の3つを基本理念としてエコツーリズムに取り組んでいます。

<守る>

 「美しい山・川・森を守り、将来へ継承します。」

<活かす>

 「美しい自然の恵みを活かし、持続的に発展させます。」

<交わる>

 「美しい自然を通じて地域住民と訪れる人が交流できる環境を提供します。」

谷川岳の自然を活かした主なエコツアー

山岳地形の魅力を活用したエコツアー

 山岳巡りツアー、トレッキング、地形や地質の学習ツアー、フリークライミング、キャニオニング、ラフティングなど

キャニオリング

キャニオリング

ラフティング

ラフティング


動植物の魅力を活用したエコツアー

 高山植生や特異な環境に生育する植物・花の観察ツアー、ユビソヤナギの観察ツアー、谷川岳に生息するムササビやカモシカなどの野生動物の観察ツアー、清流に生息するイワナやカジカなどの魚類の観察ツアー、クロサンショウウオやヤマアカガエルなどの両生類の観察ツアーなど


地域の歴史を活用したエコツアーー

 清水峠道の歴史を学ぶツアー、山岳信仰にふれるツアーなど


エコツアーガイド

 ガイドは参加者と直接交流しながら地域の魅力を伝え、参加者の感動を呼び起こすとても大切な役割を担っています。谷川岳エコツーリズム推進協議会では、ガイドの質の向上を図るため、「安全対策、ガイドの基本ルール、基本マニュアル」のガイドラインを定めるとともに、ガイドのための研修や講習会を実施しています。


>>2.谷川岳のエコツーリズム推進全体構想はどのようなものですか?