神津島は伊豆諸島を形成する火山島の一つです。東京からは約180km、静岡県下田からは約55kmの位置にあり、面積は18.6㎢で、本州からの主なアクセス手段は飛行機(調布空港発着)、船(東京、熱海、下田発着)です。黒潮の影響を受けた温暖な海洋性気候が豊かな緑と水源、恵まれた漁場を育み、全島が「富士箱根伊豆国立公園」に指定されています。また、島が都会から離れた場所にあり、自然本来に近い夜空が眺められることから、島では光害対策などを進め、2020年12月に国内で2番目の「星空保護区」(国際ダークスカイ協会認定)に認定されています。
神津島の主産業は漁業、農業、観光で、漁業ではキンメダイ、イセエビ、アカイカなどの魚種や、天草、イギスなどの海藻類などの漁を行っています。農業では、あしたば、レザーファン、パッションフルーツなどを生産しています。来島者の主な観光目的は、ダイビング、海水浴、釣りなどのマリンレジャーや、星空観賞、花の百名山などにも指定されている天上山への登山などです。コロナ禍以前の2019年(令和元年)には4.6万人が来島しています。
多幸湾と天上山
神津島では、島の自然、伝統、歴史、文化などを守りつつ、それぞれの村民が生き生きとして観光などの交流産業や移住者の受け入れ、生涯学習や文化の創造に取り組みながら「誰もが健やかで、生き生きとし活力のある島づくり」の将来像を目指して、2021年(令和3年)に神津島村第5次総合計画を策定し、6つの「島づくりの基本方針」を設定しました。
神津島では、この島の将来像の実現を目指してエコツーリズムを推進していきます。また、エコツーリズムの推進において以下の点に留意します。
「自然観光資源の保護」、「観光の振興」、「地域社会及び地域経済の健全な発展」、「環境教育の場としての活用」の4つを基本理念とするエコツーリズム(エコツーリズム推進法第3条)の理念を踏まえ、神津島のエコツーリズム推進の基本方針を以下のように定め、取り組んでいきます。
自然を見せる観光から、自然を守る観光へ
![]() |
![]() |
島民ガイドと行くのんびり島さんぽ | ネイチャーガイドと歩く天上山のツアー |
![]() |
![]() |
星空ツアー | シュノーケリングツアー |