持続可能な島嶼社会の発展に関する専門家会議はおかげさまをもちまして、盛況の内に終了いたしました。
ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様に、深く感謝申しあげます。
なお、講演資料を随時公開しておりますので是非、ご覧ください。
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プログラム
島嶼地域では、自然環境の保全、気候変動への適応、防災、エネルギー、廃棄物管理といった共通の課題を抱えており、島嶼地域に特有の取組が必要とされています。そして、これらの課題は各々が関係し合っています。
例えば、サンゴ礁やマングローブ林は、生態系サービス(自然がもたらす恵み)として二酸化炭素の固定による地球温暖化の緩和や“天然の防波堤”としての防災・減災機能、また観光資源を提供するなど、様々な貢献をしています。しかし、地球温暖化による海水温上昇等を原因とするサンゴの白化や河口域を含む海域の開発などにより、こうした生態系は脅威にさらされています。島嶼では、こうした状況が特に顕著です。
また、地球温暖化防止のために有効な再生可能エネルギーについては、出力が不安定であるため、その対策が必要である一方、海洋に存在する莫大なエネルギー(風力、潮力等)の利用の可能性は大きく期待されているところです。さらに、島嶼地域での廃棄物対策は大陸部にくらべてより大きな課題であり、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取組はより重要となってきています。
加えて、これらの取組を実現・達成していくためには、一人ひとりがその重要性に気づき、行動していかなければなりません。「持続可能な開発のための教育(ESD)」は、そうした“気づき”のための教育であり、低炭素社会・循環型社会・自然共生社会といった「持続可能な社会」の実現には欠かせないものです。
こうした認識の下、昨年6月に沖縄県で「地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議」を開催し、島嶼国の環境問題と対策の可能性について認識を共有するとともに、沖縄を拠点とした島嶼国との環境協力を一層推進することの必要性などを盛り込んだ議長サマリーが取りまとめられました。
昨年の国際会議の議論をさらに前進させ、島嶼国が共通に抱える課題や具体的な取組について、専門家による徹底した議論を通じ、今後の更なる研究への展開に役立てるとともに、再生可能エネルギーの導入や豊かな生態系の活用など持続可能な島嶼国独自の発展のあり方について世界に発信するために、専門家会議を開催します。
13:00~14:00 | 開会式【会場:セミナールームB250】 | ||
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主催者挨拶 | 関 荘一郎(環境省地球環境局長) 高良 倉吉(沖縄県副知事) |
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共催者挨拶 | ジョナサン・ドーファン(沖縄科学技術大学院大学学長) 大城 肇(琉球大学学長) |
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基調講演 | ラジェシュ・チャンドラ(南太平洋大学副学長/フィジー) | 講演資料 | |
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14:30~17:00 | 分科会 | ||
分科会1: 自然環境の保全(サンゴ礁の保全と地域振興)【会場:セミナールームB250】 |
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司会 | 土屋 誠(琉球大学名誉教授) | ||
パネリスト | 中村 雅子(沖縄科学技術大学院大学海洋生態物理学ユニット研究員) | ||
比嘉 義視(恩納村漁業協同組合指導事業担当) | 講演資料 | ||
座間味 昌茂(沖縄県渡嘉敷村長) | 講演資料 | ||
宮里 哲(沖縄県座間味村長、座間味村観光協会会長、沖縄県振興審議会委員) | 講演資料 | ||
當間 秀史(沖縄県環境部長) | 講演資料 | ||
ニポン・ポングスワン(天然資源環境省海洋沿岸資源局海洋沿岸生態系環境資源専門家/タイ) | 講演資料 | ||
ノア・イデオン(天然資源環境・観光省参与(漁業分野)/パラオ) | |||
中村 崇(琉球大学理学部講師) | 講演資料 | ||
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分科会2: 気候変動の緩和(自立・分散型エネルギーの確保)【会場:セミナールームC209】 |
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司会 | 堤 純一郎(琉球大学工学部教授) | 講演資料 | |
パネリスト | 野口 市太郎(長崎県五島市長) | 講演資料 | |
島袋 清人(沖縄電力株式会社取締役離島事業部長) | 講演資料 | ||
北野 宏明(沖縄科学技術大学院大学教授) | 講演資料 | ||
ピーター・ナットール(南太平洋大学持続可能な海上交通研究プログラム研究フェロー/フィジー) | 講演資料 | ||
グレッグ・デエロン(公共基盤・産業・商業省エネルギー課長/パラオ) | 講演資料 | ||
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分科会3: 適正な廃棄物の処理(3Rの推進)【会場:セミナールームC210】 |
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司会 | 桜井 国俊(沖縄大学名誉教授) | ||
パネリスト | 天野 史郎(JICA J-PRISM(大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト)チーフアドバイザー) | 講演資料 | |
チャウダリー・ルドラ・チャラン・モハンティ(UNCRD (国連地域開発センター) 環境プログラムコーディネーター) | 講演資料 | ||
高田 秀重(東京農工大学農学部教授) | 講演資料 | ||
クリスティナ・フィルメド(ヤップ州環境保護局長/ミクロネシア) | 講演資料 | ||
オファ・トウィコロバツ(ジオリサイクリング社CEO/トンガ) | |||
サムエラ・ネワ・ナモシマルア(自治・都市開発・住宅・環境省事務次官/フィジー) | 講演資料 | ||
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9:30~12:00 | 分科会 | ||
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分科会4: 気候変動への適応(自然生態系を活用した防災・減災・適応)【会場:セミナールームB250】 |
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司会 | 馬場 繁幸(琉球大学名誉教授、国際マングローブ生態系協会事務局長) | ||
パネリスト | 仲座 栄三(琉球大学副学長) | 講演資料 | |
沖 大幹(東京大学生産技術研究所教授) | 講演資料 | ||
古田 尚也(国際自然保護連合シニアプロジェクトオフィサー) | 講演資料 | ||
ダマサ・マグカル-マカンドグ(ロスバノス大学生物科学研究所教授/フィリピン) | 講演資料 | ||
デイビッド・シェパード(太平洋地域環境計画(SPREP)事務局長/サモア) | 講演資料 | ||
キアリ・モル(外務・貿易・観光・環境・労働省外務局儀典長/ツバル) | 講演資料 | ||
ティリア・タオ・ティマ(外務・貿易・観光・環境・労働省環境局環境・生物多様性担当/ツバル) | |||
茅根 創(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授) | 講演資料 | ||
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13:00~13:45 | サイドイベント【会場:セミナールームB250】 | ||
テーマ | 持続可能な開発のための教育(ESD)の取組 ~地域資源を守り活かすために~ | ||
氏名 | 大島 順子(琉球大学観光産業科学部准教授、認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)理事) | 講演資料 | |
ローライティ・ビンティ・ローリン(レインフォレスト・ディスカバリー・センター/マレーシア) | 講演資料 | ||
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14:00~15:00 | 各分科会からの報告・総括・閉会【会場:セミナールームB250】 | ||
各分科会からの報告・総括・閉会 |
申込要領
登録申込を締め切りました。たくさんのお申込みありがとうございました。
- ※当日は県庁~OIST間で無料借り上げバス(29日県庁10:45発、OIST17:30発、30日県庁7:00発、OIST15:30発)が 運行します。
- ※当日は公的な身分証明書(運転免許証、学生証、保険証等)の提示をお願いします。
- ※すべてのプログラムには日英同時通訳があります。
会場
お問い合せ
一般ご参加および会議の内容に関するお問い合わせ | |
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お問い合わせ先 |
持続可能な島嶼社会の発展に関する専門家会議運営事務局
E-mail:info-islands2014@okicongre.jp FAX:098-869-4252 TEL:098-869-3650 営業時間:土日祝日を除く平日10:00~18:00 |