化学物質による環境リスクの評価・低減及びリスクコミュニケーションの推進
化学物質による環境リスクの低減を一層推進するため、化学物質排出量把握管理促進法に基づき
14年度から集計・公表されるPRTRデータの活用を図りつつ、環境リスクの的確な評価を行い、
リスク低減対策に反映させていく。さらに、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)に
ついてリスク評価や汚染メカニズムの解明等を進めるとともに、ダイオキシン類対策の充実に努める。
また、国民の環境リスクへの不安に的確に対処するため、リスクコミュニケーションを推進するとともに、
有害化学物質による地球環境汚染防止等のため、国際的に協調した取組も推進する。
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[事業の拡充を図るものの例] |
* 15年度要求額(14年度予算額)(単位:百万円) |
- PRTR制度運用・データ活用事業 394 ( 316) *
(施策名:リスクコミュニケーションの推進)
(事務事業名:PRTRデータの円滑な集計・公表等)
平成14年度に第1回の公表が行われるPRTRデータの有効な活用のための取組として、
環境対策の優先度の高い化学物質を選定するためのランキングシステムの開発、
環境リスク低減のための方向性を示す「化学物質環境リスク低減プラン(仮称)」の策定及び地方自治体への
技術的支援を行うための予算を要求することとした。
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- 化学物質環境安全社会推進費 87 ( 16) *
(施策名:リスクコミュニケーションの推進)
(事務事業名:リスクコミュニケーションに必要な人材の育成等)
化学物質による環境汚染に関する国民の不安解消のため、新たに化学物質に係る
分かりやすい情報の整備を行うとともに「化学物質アドバイザー(仮称)」の育成及び
「化学物質と環境円卓会議」を充実し、リスクコミュニケーションの推進を図るための予算を要求することとした。
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[事業の整理合理化を図るものの例] |
* 15年度要求額(14年度予算額)(単位:百万円) |
- ダイオキシン類土壌環境基準等検討調査費 30 ( 115) *
(施策名:土壌環境の保全)
(事務事業名:環境基準の設定調査)
多様な暴露リスクを考慮した土壌環境基準の検討・見直しのため、
土壌中のダイオキシン類の挙動等にかかる知見の集積を図ってきたところであるが、
これまでの知見の集積を踏まえて地下水への影響等、未解明の課題にテーマを絞り、
調査を実施することとした。
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