自動車のCO2を減らすために、私たちができること
今や生活に欠かせない移動手段となった自動車。自動車が普及したおかげで私たちは便利で快適な暮らしを享受できているのは確かですが、一方で自動車から排出されるCO2は地球温暖化の大きな原因ともなっています。では自動車由来のCO2を減らすために今、私たちは何をすべきなのでしょう?
地球温暖化の原因となるCO2は、工場やオフィス・家庭・発電所などさまざまな場所から大気中へと排出されていますが、自動車普及率が高い日本では、特に運輸部門からの排出割合が高い傾向にあります。運輸部門から排出されるCO2の量は、工場などの産業部門に次いで多く、国内の総排出量に占める割合は約18%。これは一般家庭から排出される量の約1.1倍に相当します。
さらに輸送手段別の排出割合で見ると、自動車からの排出量が運輸部門全体の約86%を占め、なかでも自家用乗用車由来の排出量が約46%と突出しています。つまり、乗用車から排出されるCO2をいかに削減していくかが、今後の日本の大きな課題と考えていいでしょう。
※端数処理の関係上、合計の数値が一致しない場合があります
出典:国立環境研究所「日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2017年度)確報値」
参考:国土交通省ホームページより
自動車由来のCO2排出量を減らすために最も有効なのが、従来のガソリン車からエコカーへの買い換えです。ハイブリッド車はもちろん、走行中にCO2を排出しない電気自動車の普及も進んでおり、水素と酸素を燃料として発電し、モーターで走る燃料電池自動車の開発・普及も期待されています。
気になるのが車両価格ですが、エコカー減税や補助金などの優遇制度を活用することにより、実際の買い換えにかかるコストを抑えることができます。月々の燃料代が節約できることを考えても、エコカーへの買い換えは賢い選択といえます。
【チョイス!エコカーキャンペーンサイト】
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/ecocar/
電気自動車や燃料電池自動車は、災害時などの非常用電源としても活用できる。
すぐにエコカーに買い換えるのは予算的に難しい、今のクルマが気に入っているのでしばらくは乗り続けたい、という人におすすめしたいのが、“エコドライブ”の実践。ゆっくり加速、ゆっくりブレーキ、車間距離にゆとりを持つ、無駄なアイドリングを控える……といった“燃費を意識した運転”を心がけるだけでも、クルマから排出されるCO2は確実に減らせます。また、急なアクセル・ブレーキ操作を避け、ゆったりと走行することを基本としたエコドライブは、燃費向上だけでなく安全運転につながるため、結果的には交通事故防止にも役立ちます。
11月は、エコドライブ推進月間です
警察庁・経済産業省・国土交通省・環境省で構成する「エコドライブ普及連絡会」では、行楽シーズンで、自動車に乗る機会が増える11月を「エコドライブ推進月間」と定め、シンポジウムやイベントなどを通じた広報活動に積極的に取り組んでいます。
[ エコドライブサイト ]
「COOL CHOICE」の1つでもあるエコドライブの詳しい内容については、環境省のホームページで解説しています。
11月は、エコドライブ推進月間です
警察庁・経済産業省・国土交通省・環境省で構成する「エコドライブ普及連絡会」では、行楽シーズンで、自動車に乗る機会が増える11月を「エコドライブ推進月間」と定め、シンポジウムやイベントなどを通じた広報活動に積極的に取り組んでいます。