共通部分をスキップして本文へ

ここから本文です。



ここでは、排出量の算定・報告・検証に関連する重要なキーワードについて、説明します。

 

インベントリ
ある組織の温室効果ガス排出量及び排出源のリスト。   戻る


エネルギー起源CO2
燃料の燃焼、他人から供給された電気又は熱の使用に伴い排出される二酸化炭素(CO2)。   戻る


温室効果ガス(GHG)
大気を構成する気体であって、赤外線を吸収し再放出する気体。京都議定書では、二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六ふっ化硫黄の6物質が温室効果ガスとして規制対象となっている。   戻る


活動量
温室効果ガスの排出量と相関のある排出活動の規模を表す指標で、活動により異なるが、生産量、使用量、焼却量等がこれに該当する。   戻る


間接排出
温室効果ガスが排出される活動のうち算定対象となる活動のことで、算定対象範囲(バウンダリ)外より供給された電気や熱の使用に伴って間接的に温室効果ガスが排出されるもの。

関連:直接排出   戻る


境界(またはバウンダリ)
一つの算定対象施設において、算定対象活動に関連する全ての排出源を含む範囲の境界。   戻る


検証
算定報告書に記載された情報が、算定及び報告の基準やガイドライン等に準拠しているかどうかを確かめるために、関連する証拠を客観的に収集・評価し、その結果を検証報告書によって伝達する体系的なプロセス。

関連:算定報告   戻る


検証リスク
検証人が算定報告書の重要な誤りを見過ごして、算定報告書について誤った意見を形成する可能性。   戻る


限定的保証
合理的保証に比べて、低い水準での保証。その主張が誤りがないことを消極的に保証する。
声明書文例「(~主張の内容~)に誤りは認められなかった。」

関連:合理的保証   戻る


合理的保証
限定的保証に比べて、高い水準での保証。その主張が適正であることを積極的に保証する。
声明書文例「(~主張の内容~)が適正であると認める。」

関連:限定的保証   戻る


算定
事業者の内部的な温室効果ガスデータのまとめ。

関連:検証報告   戻る


CO2相当量
地球温暖化係数を乗じた各温室効果ガスの量。異なる温室効果ガスの排出による影響の程度を比較するための標準的な単位。   戻る


GHG排出原単位
物理的活動または経済価値の1単位から生じるGHG影響を表す率。排出量/経済活動量で算定される。(例:発電量1単位当たりCO2 排出量)   戻る


GHGレジストリ
事業者のGHG排出量および/またはプロジェクトによる削減量の公開データベース。   戻る


重要性(またはマテリアリティ)
算定報告書に記載された排出量を含む排出活動に関する情報が、算定報告書の利用者の意思決定、行動に何らかの影響を及ぼす場合には「その情報は重要性(またはマテリアリティ)がある」と言う。   戻る


重要な誤り
算定報告書の利用者に誤解を生じさせ、その意思決定、行動に何らかの影響を及ぼすような算定報告書上の誤り。誤りはデータ欠損、誤記、転記ミス等によって生じることが現在の排出量算定では多い。   戻る


スコープ
事業者における排出量の範囲のこと。
スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
スコープ2:他人から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
スコープ3:スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)   戻る


単位発熱量
燃料の一単位当たりの固有の発熱量のこと。燃料ごとに定められる。   戻る


地球温暖化係数
各温室効果ガスの地球温暖化をもたらす効果の程度を、二酸化炭素の当該程度に対する比で表した係数。IPCC報告書に記載されている数値を用いる。   戻る


直接排出
温室効果ガスが排出される活動のうち算定対象となる活動で、直接的に温室効果ガスが排出されるもの。

関連:間接排出   戻る


二重責任の原則
検証を実施する上で前提となる考え方。検証機関の責任は、事業者が作成した算定報告書に記載された情報に対して、独立した立場から検証意見を表明することであり、算定報告書の作成については、事業者が責任を負う。   戻る


排出係数
一単位当たりのある活動に伴う温室効果ガスの排出量を算定するために使用する係数のこと。   戻る


排出源
算定対象施設内において、GHGが排出されていることが特定できる単独の地点やプロセスを指す。   戻る


不確実性(または不確かさ)
扱うデータの精度のこと。   戻る


プロセス排出
燃焼排出とは異なる温室効果ガス排出を指す。プロセス排出は、物質間の、又はこれら物質の変換プロセスにおいて生じる、計画的または非計画的な反応の結果から生じるもの。これらの反応には金属の化学的還元、電解還元、物質の熱分解、製品や供給原料として使用するための物質の生成なども含まれる。   戻る


ベースラインシナリオ
排出削減事業等のプロジェクトが実施されなかった場合に最も起こり得る可能性が高い代替のシナリオ。例えば、現状の維持や将来の規制に対応した対策など。   戻る


報告
内部の経営陣や、監督機関、株式保有者、一般の利害関係者あるいは特定の利害関係者のような外部の利用者に対してデータを提示すること。

関連:算定検証   戻る


保証水準
検証をどこまで精緻に行うかの水準。   戻る


モニタリングポイント
活動量を把握する位置を示したもの。   戻る


リーケージ
排出削減事業等のプロジェクトの実施により生じるバウンダリ外での温室効果ガス排出量の変化。   戻る