放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和4年度版、 HTML形式)

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第5章 国際機関による評価
5.1 国際機関の報告書の概要

各報告書の比較(評価結果)

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国連科学委員会(UNSCEAR)や世界保健機関(WHO)の報告書における公衆の事故後1年間の実効線量の推定値は上の図の通りです。線量の範囲は、対象とするグループの中で、都道府県又は区域内の市町村又は避難シナリオごとの平均値の範囲を示します。
 UNSCEAR2020年/2021年報告書における線量評価結果は、UNSCEAR2013年報告書と比較して小さな値または同程度の値となっています(上巻P194「UNSCEAR2020年/2021年報告書(3/8)公衆の被ばく線量評価にあたってのUNSCEAR2013年報告書からの更新」)。なお、UNSCEAR2020年/2021年報告書では、線量評価の不確かさも評価しています。
 WHO の報告書やUNSCEAR2013年報告書では、線量評価の基礎となるデータの不確かさに起因する、被ばく線量評価結果の不確かさがあることが述べられていましたが、UNSCEAR2020年/2021年報告書ではより広範囲な知見が利用可能となったため、不確かさの少ない線量推定が可能となりました。

【報告書記載箇所】
・WHO 線量評価報告書(P40~45(3. Results)から作成)
・UNSCEAR2013年報告書(Annex A, 日本語版P56~57, 第209~214項から作成)
・UNSCEAR2020年/2021年報告書(ANNEX B, 日本語版P61〜63, 第166〜169項から作成)

本資料への収録日:2023年3月31日

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