<使用済燃料の取り出しについて>
使用済燃料プールからの燃料取り出しについて、4号機では2014年12月に、3号機では2021年2月に全ての燃料の取り出しを無事に完了しました。これにより、使用済燃料が冷却できずに崩壊することによる、放射性物質放出のリスクが大幅に低減されました。
現在、1、2号機では、燃料取り出しに向けて、ガレキ撤去時のダスト飛散を一層抑制するため、作業現場に大型カバーを設置するなど、安全を最優先に準備作業を進めています。
<燃料デブリの取り出しについて>
2019年12月に改訂された中長期ロードマップにおいて、初号機(最初に取り出しに着手する号機)における燃料デブリの取り出し方法を確定しました。まずは2号機で試験的取り出しに着手し、その後、段階的に取り出し規模を拡大していく計画です1。
これまでも最先端の技術を用いて開発したロボット等による内部調査を行ってきましたが、引き続き、格納容器内部調査や燃料デブリ取り出しに必要な技術(ロボットアーム等)や、燃料デブリの性状分析、放射性物質を閉じ込めるためのシステムの開発を進めます。
1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、試験的取り出し機器の開発が遅れているため、遅延を最小限にして1年程度に留められるように努める。
本資料への収録日:2018年2月28日
改訂日:2022年3月31日