放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

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第6章 事故の状況
6.3 廃炉に向けた取組と進捗

廃炉に関する取組の進捗

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<使用済燃料の取り出しについて>
使用済燃料プールからの燃料取り出しについて、4号機では2014年12月に、1,535体全ての燃料の取り出しを無事に完了しました。これにより、使用済燃料が冷却できずに崩壊することによる、放射性物質放出のリスクが大幅に低減されました。
3号機では、2019年4月から燃料の取り出しを開始しており、2020年度中の取り出し完了を目指して、引き続き安全かつ着実に作業を進めています。
現在、1、2号機では、ガレキの撤去等の取り出しに向けた準備が進められています。今後は、ダスト飛散を一層抑制するため、作業現場に大型カバーを設置する新たな工法を採用するなど、安全を最優先に準備作業を進めていきます。

<燃料デブリの取り出しについて>
2019年12月に改訂された中長期ロードマップにおいて、初号機の燃料デブリの取り出し方法を確定しました。まずは2号機で試験的取り出しに着手し、その後、段階的に取り出し規模を拡大していきます。(注1)
これまでも最先端の技術を用いて開発したロボット等による内部調査を行ってきましたが、引き続き、格納容器内部調査や燃料デブリ取り出しに必要な技術や、放射性物質を閉じ込めるためのシステムの開発を進めます。
(注1)試験的取り出しは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、取り出し機器の開発が遅延していることから、当初予定(2021年内)より、1年程度後ろ倒しになる可能性あり。

本資料への収録日:2018年2月28日

改訂日:2021年3月31日

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