放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第3章 放射線による健康影響
3.7 がん・白血病

被ばく時年齢とがんの種類

被ばく時年齢とがんの種類
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これは、原爆被爆者の調査結果を用いて、被ばくしたときの年齢別、がんの種類別に、1グレイ当たりのがんの過剰相対リスク(被ばくしていない集団に比べ、被ばくした集団ではどのくらいがん発症のリスクが増加したかを表す値)を比較した図です。被ばく時の年齢が若いほどリスクが高いもの(甲状腺がん、胃がん、固形がん全体)、40歳以上でリスクが高いもの(肺がん)、思春期でリスクが高いもの(乳がん)、年齢依存の顕著な差がないもの(結腸がん)と、がんの種類によって放射線への感受性が高い時期が異なることが示唆されます。
なお、図で示した過剰相対リスクは、70歳になったときにそれぞれの臓器の被ばくによる発がんのリスクがどのようになるかを示したものです。
(関連ページ:上巻P116「被ばく時年齢別発がんリスク」上巻P93「相対リスクと寄与リスク」

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成30年2月28日

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