放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第3章 放射線による健康影響
3.2 人体影響の発生機構

被ばく後の時間経過と影響

被ばく後の時間経過と影響
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放射線を浴びた後、1,000分の1秒という短い時間にDNA切断や塩基損傷は起こります。1秒後には修復が始まり、修復に失敗した場合には、1時間~1日の間に細胞死や突然変異が起こります。こうした細胞レベルでの反応が生じてから、個体レベルで臨床症状が出るまでにはしばらく時間が掛かります。この時間のことを潜伏期間といいます。
被ばく後、数週間以内に症状が生じるものを急性(早期)影響、比較的長く掛かかって生じる影響を晩発影響と呼びます。特にがんが発症するには数年から数十年の時間を要します。
(関連ページ:上巻P107「発がんの仕組み」

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成27年3月31日

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