Q&A(平成28年度版、HTML形式)

第2章 放射線による被ばく

QA2-4 放射性物質の半減期とは、どういうものですか。「物理学的半減期」と「生物学的半減期」、「実効半減期」は、どう違うのですか。

  • ①放射性物質は放射線を出しますが、その量は時間と共に少なくなります。
  • ②放射性物質が、半分になるまでの時間を「半減期」といいます。
  • ③「物理学的半減期」は、放射性物質の種類によって違います。
  • ④「生物学的半減期」は、体内又は特定の組織や器官に取り込まれた放射性物質が、代謝により排出されることによって、半分になるまでの時間のことです。
  • ⑤「実効半減期」は、体内に取り込まれた放射性物質が、物理的な減衰と生物学的な排泄の両方により、実際に半分になるまでの時間のことです。

原発事故によって、環境中に放出された放射性物質で、健康や環境への影響において、主に問題となる核種の生物学的半減期、物理学的半減期及び実効半減期は、次の表のようになります。

原発事故によって、環境中に放出された放射性物質で、健康や環境への影響において、主に問題となる核種の生物学的半減期、物理学的半減期及び実効半減期
*1:ICRP Publication 78
*2:セシウム137と同じと仮定
*3:JAEA技術解説,平成23年11月
*4:ICRP Publication 48

放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料 上巻 第4章 32ページ「原発事故由来の放射性物質」より作成

出典の公開日:平成29年3月31日

本資料への収録日:平成29年3月31日

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