2025年7月、福島県「県民健康調査」検討委員会の下の甲状腺検査評価部会から、「甲状腺検査先行検査から本格検査(検査5回目)までの結果に対する部会まとめ」が報告されました。本まとめにおいては、以下の疫学的解析の結果から、「先行検査から検査5回目までにおいて、甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連があるとは認められなかった」との所見が示されました。なお、同月の検討委員会において、このまとめについて報告されています。
・ 地域別推計被ばく線量を用いた解析において、発見率に影響を及ぼすと考えられる交絡因子(性・年齢・検査年度・検査間隔)を調整し解析した結果、被ばく線量と悪性ないし悪性疑い発見率との関連において、被ばく線量の増加に応じて発見率が上昇するといった一貫した関係(線量・効果関係)はいずれの解析においても認められなかった。
・ 個人の推計被ばく線量を用いた解析において、先行検査から検査5回目で発見された甲状腺がん及び2019(令和元)年までのがん登録のみに登録された症例と放射線被ばくの間の関連において、被ばく線量の増加に応じて発見率が上昇するといった一貫した関係(線量・効果関係)は認められなかった。
・ 累積発見率の経時的解析において、震災時年齢階級別に累積発見率を確認した結果、震災時4歳以下の世代の累積発見率の上昇はしておらず、チョルノービリ原発事故のような放射線被ばくに起因した傾向とは異なることが確認できた。
本資料への収録日:2026年3月31日
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