放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和5年度版、 HTML形式)

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第8章 食品中の放射性物質
8.1 食品中の放射性物質対策

基準値設定の考え方◆基準値の根拠

基準値設定の考え方◆基準値の根拠
基準値設定の考え方◆基準値の根拠
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食品中の放射性物質の基準値は、食品の国際規格を策定しているコーデックス委員会が指標としている年間線量1ミリシーベルトを踏まえて設定されています。元をたどると、国際放射線防護委員会(ICRP)が「年間1ミリシーベルトより厳しい措置を講じても、有意な線量の低減は達成できない」という考え方を示しています。その勧告に基づいて、コーデックス委員会は指標を定めています。
また、「合理的に達成可能な限り低く抑える」というALARAの原則(As Low As Reasonably Achievable)に基づいています(上巻P169「防護の最適化」)。実際にモニタリング検査をしたところ、多くの食品からの検出濃度が相当程度低下傾向にありましたので、一般食品中の放射性セシウム濃度の基準値を引き下げて100Bq/kgとしても、日本人の食生活に不具合を来すことはないということも分かりました。
(関連ページ:下巻P61「基準値の計算の考え方(1/2)」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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