放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和5年度版、 HTML形式)

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第4章 防護の考え方
4.1 防護の原則

国際放射線防護委員会(ICRP)

国際放射線防護委員会(ICRP)
国際放射線防護委員会(ICRP)
国際放射線防護委員会(ICRP)
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1928年、医療従事者を放射線の障害から防ぐために国際X線ラジウム防護委員会が設立されました。1950年に、国際X線ラジウム防護委員会は、国際放射線防護委員会(ICRP)に改組され、放射線防護の基本的な枠組みと防護基準を勧告する機関という重要な役割を担うことになりました。近年では1977年、1990年、2007年に勧告を行っています(上巻P163「勧告の目的」)。ICRPが勧告を発表すると、多くの国では放射線防護関係の法令の見直しが行われます(上巻P173「国際放射線防護委員会(ICRP)勧告と我が国の対応」)。
ICRPの勧告の骨格は、原爆被爆者の疫学調査を始めとする広範な科学的知見を基にしており、1990年以降、確定的影響(組織反応)と確率的リスクの総合的な推定値は基本的には変わらないとして、これまでの防護体系がほぼ踏襲されています。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2021年3月31日

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