原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、1955年の国連総会で設立された国際連合の委員会です。日本を含む31の加盟国から任命された科学分野の専門家で構成されており、人やその環境が受ける電離放射線被ばくのレベル、影響、リスクについて評価し報告することを任務としています。幅広い研究結果を包括的に評価し、国際的な科学コンセンサスを政治的に中立の立場からまとめ、定期的に報告書の形で見解を発表しています。世界中の政府や機関、組織が、放射線リスクの評価と防護措置の決定に用いる科学的根拠として、UNSCEARの解析結果を活用しています。
東京電力福島第一原子力発電所事故後には、事故による被ばく線量評価やその健康への影響に関する白書や報告書を公表しています(上巻P191「国際的な評価の変遷」)。
本資料への収録日:2024年3月31日
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