体内の放射能を直接測定するためには、全身から出てくるγ(ガンマ)線を測定するホールボディ・カウンタという機器を使います。ホールボディ・カウンタには、立って測る、寝て測る、座って測るタイプがあります。
放射性セシウムは、体の至る所に分布しますので、体内量の計測にはホールボディ・カウンタが使われます。一方、放射性ヨウ素による内部被ばくが疑われる場合には、甲状腺モニタが用いられます。これは、ヨウ素は甲状腺に蓄積するため(上巻P127「甲状腺について」)、首の甲状腺のある部分に放射線検出器を当てて、そこから出てくるγ線を測るものです。
測定にかかる時間は、簡易型全身カウンタで1~5分、精密型全身カウンタで10~30分、また甲状腺モニタで2~5分程度です。
(関連ページ:下巻P170「ホールボディ・カウンタによる内部被ばく検査」)
本資料への収録日:2013年3月31日
改訂日:2018年2月28日
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