外部被ばくでは、透過力の弱いα(アルファ)線は表皮で止まってしまうので影響を及ぼすことはありませんが、β(ベータ)線を出す放射性物質が大量に体表面に付着し、長く放置された場合には、皮膚の放射線感受性の高い基底細胞や毛根細胞に影響を及ぼし、皮膚が赤色に変化する皮膚紅斑や脱毛等が起こることがあります。しかし、こうした被ばくは大変まれで、外部被ばくで問題になるのは、体の内部まで影響を及ぼす、γ(ガンマ)線を出す放射性物質によるものです。
(関連ページ:上巻P21「放射線の体内での透過力」、上巻P22「透過力と人体での影響範囲」)
本資料への収録日:2013年3月31日
改訂日:2021年3月31日