報道発表資料
公害健康被害の補償等に関する法律に規定する補償給付に関し、障害補償標準給付基礎月額(告示)、遺族補償標準給付基礎月額(告示)、介護加算額(政令)、療養手当の額(政令)、葬祭料の額(政令)を改定します。
また、大気汚染系疾病に係る被認定者の補償給付等に要する費用の財源に充てるために、一定のばい煙発生施設等設置者から徴収する汚染負荷量賦課金の単位排出量当たりの賦課金額(政令)を改定します。
政令部分につきましては、3月24日に閣議決定され、告示部分と併せて本年度中に公布・告示される予定です。
いずれも本年4月1日より施行されます。
また、大気汚染系疾病に係る被認定者の補償給付等に要する費用の財源に充てるために、一定のばい煙発生施設等設置者から徴収する汚染負荷量賦課金の単位排出量当たりの賦課金額(政令)を改定します。
政令部分につきましては、3月24日に閣議決定され、告示部分と併せて本年度中に公布・告示される予定です。
いずれも本年4月1日より施行されます。
1.障害補償標準給付基礎月額の改定(告示)
- 障害補償費は、公健法の被認定者に対し、その障害の程度に応じて、月々支給されるものであり、指定疾病により障害の状態にあることによる損害を填補することを目的とし、逸失利益を中心としてこれに慰謝料的要素を加味したもの。
- 障害補償標準給付基礎月額は、障害補償費の算定の基準となる額。
(単位:千円、%)
男子 | 女子 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
年齢階層 | 17年度 | 18年度 | アップ率 | 17年度 | 18年度 | アップ率 |
15 ~ 17 | 118.7 |
121.9 |
2.7 |
107.0 |
111.2 |
3.9 |
18 ~ 19 | 154.5 |
154.0 |
△0.3 |
133.4 |
133.7 |
0.2 |
20 ~ 24 | 185.9 |
184.7 |
△0.6 |
162.1 |
160.8 |
△0.8 |
25 ~ 29 | 224.4 |
223.0 |
△0.6 |
186.0 |
185.2 |
△0.4 |
30 ~ 34 | 268.0 |
263.6 |
△1.6 |
203.5 |
202.3 |
△0.6 |
35 ~ 39 | 310.8 |
309.2 |
△0.5 |
215.2 |
213.8 |
△0.7 |
40 ~ 44 | 339.2 |
335.4 |
△1.1 |
212.7 |
213.6 |
0.4 |
45 ~ 49 | 356.0 |
352.8 |
△0.9 |
205.9 |
209.5 |
1.7 |
50 ~ 54 | 355.2 |
353.1 |
△0.6 |
202.0 |
204.2 |
1.1 |
55 ~ 59 | 341.5 |
338.8 |
△0.8 |
196.7 |
199.9 |
1.6 |
60 ~ 64 | 249.6 |
252.3 |
1.1 |
169.2 |
172.0 |
1.7 |
65 ~ | 230.0 |
231.1 |
0.5 |
174.5 |
175.7 |
0.7 |
平均アップ率 | △0.2 |
0.7 |
男女計平均アップ率 0.3
2.遺族補償標準給付基礎月額の改定(告示)
- 遺族補償費は、指定疾病に起因して死亡した被認定者と生計維持関係にある一定の遺族に対して、10年を限度として月々支給されるもの。
- 遺族補償一時金は、指定疾病に起因して死亡した被認定者に遺族補償費の受給対象者がいない場合に、一定の遺族に対して一時金として基礎月額の36ヶ月分が支給されるもの。
- 遺族補償費、遺族補償一時金のいずれも指定疾病に起因して死亡したことによる損害を填補することを目的とし、被認定者の逸失利益相当分・慰謝料相当分、遺族固有の慰謝料相当分のもの。
- 遺族補償標準給付基礎月額は、遺族補償費及び遺族補償一時金の算定の基準となる額。
(単位:千円、%)
男子 | 女子 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
年齢階層 | 17年度 | 18年度 | アップ率 | 17年度 | 18年度 | アップ率 |
0 ~ 14 | 78.6 |
81.2 |
3.3 |
78.6 |
81.2 |
3.3 |
15 ~ 17 | 103.9 |
106.7 |
2.7 |
93.6 |
97.3 |
4.0 |
18 ~ 19 | 135.2 |
134.7 |
△0.4 |
116.7 |
117.0 |
0.3 |
20 ~ 24 | 162.7 |
161.6 |
△0.7 |
141.9 |
140.7 |
△0.8 |
25 ~ 29 | 196.3 |
195.1 |
△0.6 |
162.8 |
162.1 |
△0.4 |
30 ~ 34 | 234.5 |
230.6 |
△1.7 |
178.1 |
177.0 |
△0.6 |
35 ~ 39 | 272.0 |
270.5 |
△0.6 |
188.3 |
187.1 |
△0.6 |
40 ~ 44 | 296.8 |
293.5 |
△1.1 |
186.1 |
186.9 |
0.4 |
45 ~ 49 | 311.5 |
308.7 |
△0.9 |
180.2 |
183.3 |
1.7 |
50 ~ 54 | 310.8 |
309.0 |
△0.6 |
176.7 |
178.7 |
1.1 |
55 ~ 59 | 298.8 |
296.4 |
△0.8 |
172.1 |
174.9 |
1.6 |
60 ~ 64 | 218.4 |
220.8 |
1.1 |
148.1 |
150.5 |
1.6 |
65 ~ | 201.2 |
202.2 |
0.5 |
152.7 |
153.8 |
0.7 |
平均アップ率 | 0.0 |
0.9 |
男女計平均アップ率 0.5
3.介護加算額の改定(政令)
- 介護加算額は、常時介護を必要とする被認定者(特級患者)の介護に要する費用の填補を目的としたもの。
17年度 | 18年度 |
---|---|
46,700円 | 46,500円 |
4.療養手当の額の改定(政令)
- 療養手当は、被認定者の入通院に要する諸雑費等を填補を目的としたもの。
17年度 | 18年度 | ||
---|---|---|---|
入院 | 15日以上 | 36,000円 | 35,900円 |
8~14日 | 34,000円 | 33,900円 | |
7日以下 | 25,100円 | 25,000円 | |
通院 | 15日以上 | 25,100円 | 25,000円 |
4~14日 | 23,100円 | 23,000円 |
5.葬祭料の額の改定(政令)
- 葬祭料は、被認定者が指定疾病に起因して死亡した場合に通常の葬祭に要する費用を填補することを目的としたもの。
17年度 | 18年度 |
---|---|
666,000円 | 664,000円 |
6.汚染負荷量賦課金の単位排出量当たりの賦課金額の改定(政令)
- 補償給付費等に要する費用のうち8割分(注)については、一定のばい煙発生施設等設置者から汚染物質の排出量に応じて汚染負荷量賦課金を徴収。
- 「単位排出量当たりの賦課金額」は汚染負荷量賦課金の算定の基礎となるもの。
(注)残りの2割分については自動車重量税収の一部が国から交付される。
[1] 過去分の単位排出量当たりの賦課金額
- 第一種地域の指定解除前(昭和57年~61年)の硫黄酸化物(SOx)排出量に対して課されるSOx1ノーマル立方メートル(Nm3)当たりの賦課金額。
- 納付義務者全体で汚染負荷量賦課金として徴収すべき額の6割分(過去分賦課金額)を負担。
(硫黄酸化物1Nm3当たり)
17年度 | 18年度 |
---|---|
80円14銭 | 77円14銭 |
[2] 現在分の単位排出量当たりの賦課金額
- 平成17年中のSOx排出量に対して課されるSOx1Nm3当たりの賦課金額。
- 納付義務者全体で汚染負荷量賦課金として徴収すべき額の4割分(現在分賦課金額)を負担。
(硫黄酸化物1Nm3当たり)
* 大阪などの各ブロックは、旧第一種指定地域を近接する地域ごとにまとめたものである。
ブロック* | 17年度 | 18年度 |
---|---|---|
大阪 | 1,921円68銭 | 1,895円21銭 |
東京 | 1,299円96銭 | 1,282円05銭 |
千葉 神戸 |
1,186円92銭 | 1,170円57銭 |
名古屋 | 1,130円40銭 | 1,114円83銭 |
富士 四日市 岡山 福岡 |
847円80銭 | 836円12銭 |
その他地域 | 125円60銭 | 123円87銭 |
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課(徴収関係)
調査官 平田 悦雄(6311)
係長 塩谷 淳(6312)
(給付関係)保健業務室
室長 俵木 登美子(6320)
係長 松田 敏夫(6323)