報道発表資料
- 総合政策
『第6回グリーン購入大賞』最終審査結果 =環境影響を配慮した購入(調達)の実践とそのマーケット形成に寄与する取り組みなどを表彰= -環境大臣賞に星野リゾート、経済産業大臣賞にリコーが選ばれる-
グリーン購入大賞表彰は、事例を広めてグリーン購入を全国に推進する目的で、グリーン購入ネットワークが主催し、環境省、経済産業省、経団連、WWF、各新聞社が後援するものです。
書類選考とプレゼンテーションによる審査の結果、板橋区、(株)リコー、滋賀グリーン購入ネットワーク、(株)星野リゾートが大賞と決定しました。このうち、星野リゾートには環境大臣賞が、リコーには経済産業大臣賞が授与されます。
6月~7月に行った今年の募集には、全国から61団体の応募がありました。審査は[1]グリーン購入の実践、[2]市民への普及、[3]グリーン購入を促進する環境コミュニケーションの観点から自治体、事業者、民間団体(市民グループ等)、ホテルの部門別に行いました。
このグリーン購入大賞制度は98年に創設され、過去に滋賀県や三重県、セイコーエプソンや松下電器などの団体を表彰しています。
グリーン購入(調達)については、現在、ある程度の規模の製造事業者では取り組みに力を入れることが多くなってきていますが、今回の表彰ではサービス業に従事する企業が複数入賞しており、裾野の広がりを感じさせます。
表彰式は11月5日(水)『グリーン購入フォーラム2003』にて(「砂防会館」東京都千代田区、13:00~)行う予定で、当日は大賞および準大賞の合わせて6団体の取り組み発表も行われます。表彰式の参加は申込み制で一般参加も受け付けています(有料)。
1.受賞団体の取組概要
★★環境大臣賞 |
【ホテル・旅館部門 大賞】 | (株)星野リゾート(長野県軽井沢町) |
ゼロエミッションに熱心に取り組む軽井沢のリゾートホテル。充実した社員研修の結果、現場から環境への取り組み提案も多い。必要性を考慮すること、分別を徹底させてリサイクルへ回すことと併せて、グリーン購入を徹底。事務所での文具、備品、什器のグリーン購入は勿論、飲食やギフト商品についても見直しを行い、宴会での樽出しワインの採用やゴミが削減されリサイクルしやすい新たな商品の選定がなされた。リゾートホテルらしい上質のサービスを保ちながら、無駄も省き、環境に配慮したものの利用(調達)を実践するという、両立ができており、顧客の満足度も高められている。
★★経済産業大臣賞 |
【事業者部門 大賞】 | (株)リコー(東京都港区) |
同社では、仕入先や顧客と連携して環境負荷を削減していく活動を「グリーンパートナーシップ」と位置付けし、その中で「グリーン調達(材料・部品)」、「グリーン購入(什器備品等)」、「グリーン販売(自社製品の販売)」と名づけて、リコー本体の各事業所、グループ各社トータルで推進し、高い実績率を持つ。また、様々な環境ラベル、ホームページ等の媒体で、商品の環境面に関する情報開示に積極的で、更なる充実に意欲的な様子は、グリーン購入の促進に重要な購入者とのコミュニケーションを高めていく側面からも評価できる。
同社のグリーン調達のシステムはワールドワイドに進められており、トップランナーと言える。
★★大賞【行政II部門】 | 板橋区(東京都) |
「グリーン購入指針」や「低公害車導入指針」等をグリーン購入法に先駆けて策定するなど、行政として積極的、かつオールラウンドに自らのグリーン購入を良く実践してきている。環境マネジメントシステムによりグリーン購入の推進に努めると共に、市民のグリーン購入を促進する低公害車導入支援制度や太陽光発電・太陽熱温水器設置費補助、ごみ減量や再生品販売等を行うリサイクル推進事業者認定制度などを設けている。また、民間企業・団体と資源循環及びごみ減量の観点から廃ガラスを利用した舗装材料の市場創造を目指して、廃ガラスのリサイクル製品共同開発プロジェクトを行ってきた。市区町村レベルの行政機関として、積極的な普及の姿勢が感じられる。
★★大賞【民間団体部門】 | 滋賀グリーン購入ネットワーク(滋賀県大津市) |
趣旨に賛同する370の県内企業や自治体、様々な団体が集まり、互いの取り組みを推進すると共に、地域にグリーン購入を普及させるための活動を行っている。ニュースレターやE-Mail、FAXによるグリーン購入関連の情報発信や、店頭キャンペーン、最新情報を取り上げたセミナー開催やテーマ別に有志の会員が集まった「研究会」活動等を通して、相互の意識を高め合っている。「評価手法研究会」活動の成果として構築された「グリーン購入自己診断システム」も大変充実した内容となっている。取り組みに熱心な企業、自治体が多い滋賀県のプラットホーム的存在と思われる。
2.グリーン購入大賞について
「グリーン購入大賞」は環境への負荷の少ない物品等を優先的に購入するグリーン購入について優れた取り組みを行う団体を選んで表彰する制度で98年創設。今回はその第6回目となる。
今年6月から7月にかけて募集を行い、書類選考、プレゼンテーションによる審査で、大臣賞、大賞、準大賞、優秀賞が決定された。
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天野 祐吉氏 | (コラムニスト) | |
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中原 秀樹氏 | (武蔵工業大学教授) | |
赤星たみこ氏 | (漫画家) | ||
郡嶌 孝 氏 | (同志社大学教授) | ||
高橋 秀夫氏 | ((社)日本経済団体連合会 環境・技術本部長) | ||
日野 迪夫氏 | (WWFジャパン事務局長) | ||
佐野 郁夫氏 | (環境省 総合環境政策局 環境経済課長) | ||
國友 宏俊氏 | (経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 環境調和産業推進室長) | ||
岩丸 陽一氏 | (日本経済新聞社 日経産業新聞編集長) | ||
野沢 和弘氏 | (毎日新聞社 科学環境部 副部長) | ||
白水 忠隆氏 | (読売新聞社 生活情報部 次長) |
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境経済課
課長 :佐野郁夫(6260)
課長補佐:田中 稔 (6251)
担当 :石川宣明(6270)
グリーン購入ネットワーク事務局
担当 :佐藤、冨澤
電話:(03)3406-5155