報道発表資料
「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係るインドネシア環境省との二国間協力のための第6回政府間会合を11月26日(火)に、二国間協力事業のこれまでの成果を広く関係者に共有・展開するための「共同セミナー」を11月27日(水)に、ジャカルタにおいて開催いたしました。
1.背景
環境省では、平成21年度から「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業を実施しており、環境対策技術等を法制度整備、人材育成とパッケージにして、アジア諸国に普及・展開する二国間協力事業を、中国、ベトナム及びインドネシアを対象として実施してきました。
このうちインドネシアでは、インドネシア環境省第7局との間で、平成23年から産業排水対策分野の事業を実施しています。両者の合意により、環境対策技術等の普及のためのモデル事業を、北スマトラ州ランカット県にある粗パーム油製造工場の排水管理を対象に、共同政策研究として実施し、参加機関が協議を行うワーキンググループ会合を4回開催するとともに、各参加機関それぞれが改善のための取組を行ってきました。
この度、政府間対話の場である「第6回日インドネシア専門家会合」を開催し、二国間協力事業の総括を行うとともに、これまでの協力事業の成果をインドネシアの環境管理の関係主体に共有・展開するため、パーム油製造工場における排水管理に関する「共同セミナー」を開催いたしました。
2.概要
(1)開催日時
- 第6回日インドネシア専門家会合
- 平成25年11月26日(火)9:00~16:00
- 共同セミナー
- 平成25年11月27日(水)9:00~16:00
(2)開催場所
センチュリーパークホテル・ジャカルタ(ジャカルタ首都特別州)
Jl. Pintu Satu Senayan, Jakarta 10270, Indonesia
(3)主な出席者
(インドネシア側)
- ヘンリー・バスタマン
- 環境省 環境関連技術・人材能力強化担当局(第7局)長
- ハリ・ワヒュディ
- 環境省 第7局 環境管理センター長
- ヒダヤティ
- 北スマトラ州 環境局長
- ヘルミンタ・スンビリング ランカット県
- 環境局長
ほか、環境省、北スマトラ州環境局、ランカット県環境局、粗パーム油工場等の関係者
(日本側)
- 中谷 育夫
- 環境省 水・大気環境局 総務課 環境管理技術室長
ほか
共同セミナーには、インドネシア環境省、地方自治体、大学・研究機関、パーム油産業等から約70名が参加。
3.開催結果
[第6回日インドネシア専門家会合]
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- 日本側から、3年間に及ぶ二国間協力事業の総括として、事業の全体像をまとめ上げた説明を行いました。
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- インドネシア側の主体である、インドネシア環境省環境管理センター、北スマトラ州環境局、ランカット県環境局、粗パーム油製造工場(PTPNII社)から、二国間協力事業での取組における成果についての報告が行われました。
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- 「粗パーム油製造工場の排水対策ガイドライン」について、最終的な調整を行い完成に至りました(添付資料)。
[共同セミナー]
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- 日本側から二国間協力事業の全体像についての説明を行うとともに、インドネシア側の各主体から事業での取組における成果の説明を行うことにより、事業での取組内容とその成果について、インドネシアの地方政府、パーム油産業、研究機関等の関係者との間で共有を図りました。
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- 本事業の研究成果である「粗パーム油製造工場の排水対策ガイドライン」の概要について説明を行い、関係者に対しての周知を行いました。
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- 「産業排水対策に関する環境管理及び計測装置リスト」(インドネシア語版)を配布し、インドネシアに適用可能と考えられる日本の技術の紹介を行いました。
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通:03-5521-8297
代表:03-3581-3351
室長 :中谷 育夫(内線6550)
室長補佐 :大久保 敦(内線6551)
担当 :小林 一星(内線6574)