水・土壌・地盤・海洋環境の保全

奄美大島等における油漂着事案に関する環境省の対応状況について

Ⅰ.対応の概要

1.初動対応

  • 2月2日、総理官邸内危機管理センターに情報連絡室が設置され、関係省庁課長級会議が開催されたことを受け、同日(2月2日)、「油汚染事故対策省内連絡会議」を開催するとともに、九州地方環境事務所長をチーム長とする「油汚染対策現地対策チーム」を設置し、本事案への対応体制を整備。
  • 本事案に対し、初動対応として、現地自然保護官による油状の物の漂着状況や漂着地域における野生生物への影響の把握、漂着地域での環境モニタリング調査、自治体が行う漂着した油状の物の回収処理への支援などを実施。

2.対応体制の強化

  • その後、奄美大島及び周辺の島の沿岸に油状の物(以下「油状物」という。)が相次いで漂着する状況が続き、また、鹿児島県において、2月8日から奄美地域海岸に漂着した油状物の回収作業が開始された。
  • このような状況を踏まえ、2月8日より、本事案への対応体制を強化し、これまでの取組に加え、①漂着した油状物の回収・処理の加速化、②漂着地域の野生生物や生態系等への影響調査の拡充のための追加対策を実施中
  • 具体的には、2月8日、本省職員を現地に派遣し、現地職員とともに自治体への支援や回収作業への参加を行い、また、回収作業時の健康上の注意事項に関する通知の発出、海岸漂着物等地域対策推進事業(海ごみ補助金)の鹿児島県への追加配分などを実施した。
  • さらに、今後も、状況に応じて、環境省職員を追加で現地に派遣し、漂着した油状物の回収作業や自治体への支援を実施するとともに、漂着地域における野生生物への影響把握に関する海域からの目視調査、海中のサンゴ礁等の生態系への影響把握調査を実施する。
  • 2月14日、とかしき環境副大臣が鹿児島県庁にて鹿児島県知事と面会し、漂着した油状物への対応について意見交換を行うとともに、奄美大島における油状物の漂着状況に関する現地調査を行い、回収作業に参加した。

鹿児島県知事との面会

鹿児島県知事との面会

油状物の回収作業の様子

油状物の回収作業の様子

3.今後の対応

  • 引き続き、本省と地方環境事務所の連携のもと、県や地元自治体、関係機関とも連携しつつ、必要な対策と調査を並行して進めることにより、漂着地域における野生生物・生態系等の保全、海岸環境の保全、良好な景観の確保等に取り組む。

II.各事項の対応状況

1.漂着した油状物の回収・処理等の支援・実施

(1)環境省による漂着した油状物の回収の推進(那覇自然環境事務所)

  • 環境省(奄美自然保護官事務所)職員による油状物の漂着状況の把握及び回収作業の実施(地元自治体の回収作業にも参加)(2月8日~随時)
  • さらに、環境省(九州地方環境事務所、那覇自然環境事務所)職員を奄美大島等に派遣し、油状物の漂着状況の把握及び回収作業の実施(地元自治体の回収作業にも参加)(2月13日~随時)

現地の活動状況は以下に掲載、日々更新中。

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区] (2月16日~)

那覇自然環境事務所ホームページ「【お知らせ】油漂着物等に関する環境省の現地対応状況について 」(2月23日~)

  • 環境省(九州地方環境事務所、那覇自然環境事務所、奄美自然保護官事務所)職員11名が、奄美市内28海岸で実施されたボランティアによる回収作業に参加(2月18日)
  • グリーンワーカー事業による清掃業務の中で沖永良部島において回収作業の実施(2月17日)

環境省職員による油状物の回収作業の様子

 環境省職員による油状物の回収作業の様子

(漂着物の特徴)

  • 海岸によって漂着量などの状況が異なる。
  • 油状物が漂着する場合のほか、ペットボトルなどの海ごみに油が付着し漂着するものもある。

2月18日のボランティア一斉回収作業の様子(奄美市)

2月18日のボランティア一斉回収作業の様子(奄美市)

2月18日のボランティア一斉回収作業の様子(奄美市)

(2)自治体による漂着した油状物の回収・処理への支援

①支援体制の強化(水・大気環境局海洋環境室、那覇自然環境事務所)

  • 環境省(本省、那覇自然環境事務所)職員を現地に派遣し、地元自治体が行う漂着油状物の回収・処理への支援や回収作業への参加を実施(2月8日~随時)
  • 地元自治体を対象とする現地説明会を開催(2月9日:奄美大島(5市町村)、13日:喜界島(1町)、14日:徳之島(3町)、15日:沖永良部島(2町)、16日:与論島(1町)・鹿児島市(6市町村))

現地説明会の様子(2月9日)

現地説明会の様子(2月9日)

②技術的支援(環境保健部環境安全課)

③財政的支援(水・大気環境局海洋環境室)

  • 地方自治体が漂着した油状物の回収・処理を行う場合に「海岸漂着物等地域対策推進事業」が活用可能である旨を関係自治体に周知し、各種相談に対応(2月2日~随時)
  • 鹿児島県に対して海岸漂着物等地域対策事業の追加配分を決定(2月8日)

2.漂着地域における野生生物・生態系等への影響調査

(1)漂着地域の野生生物及び生態系への影響に関する調査

①野生生物の救護支援体制の整備(自然環境局野生生物課)

  • 野生生物の救護等のための支援として、自治体への技術的助言、水鳥救護研修センターが備えている野生生物の保護等に必要な資機材の貸出を実施できるよう支援体制を整備(2月2日~随時)
  • 鹿児島県、奄美市が、奄美大島の海岸で油が付着したアオウミガメの死亡個体1個体を回収。獣医師が解剖した結果、油による窒息が死亡原因と考えられるとの所見を鹿児島県が公表(2月8日)

②野生生物や沿岸生態系への影響把握に関する調査(那覇自然環境事務所、自然環境局自然環境計画課)

  • 海域公園地区等での海岸での巡視調査による油汚染等被害の有無等の確認、野生生物の救護等が生じた場合の地元自治体への専門的な見地からの技術的助言や現場調査を実施(2月2日~随時)
  • 海域公園地区等での海域(船)及び陸域からの目視による調査により、油状の物の漂着の影響把握に関する緊急調査を実施し、結果(速報)を発表(2月12、14、15日に調査を実施し、2月16日に報道発表)
  • 水中での映像撮影等によるサンゴ等への影響把握調査を実施し、結果を発表(2月27日~3月5日に奄美大島において調査を実施し、3月8日に報道発表(第1報)[2.6MB]、3月14日~16日にトカラ列島の宝島において調査を実施し、3月20日に報道発表(第2報 )[2.5MB]

(2)漂着地域における環境モニタリング調査(水・大気環境局水環境課、大気環境課)(国立研究開発法人国立環境研究所と連携)

海水採取の状況

海水採取の状況

(3)SANCHI号流出油及び漂着油状物に関する環境影響の検討

  • SANCHI号の事故に伴い流出した油及び奄美大島等に漂着した油状物に関して、水・大気環境及び野生生物・生態系への影響を検討するため、国立環境研究所及び環境省による検討チームを設置(2月15日)

※上記2.の調査については、内閣官房ホームページ 掲載情報の「3.油状の物の漂着地域での環境調査」にも掲載されている。

【関連ページ】

海上保安庁ホームページ(奄美大島等における油状物関連情報)

鹿児島県ホームページ(奄美大島周辺地域の油状漂着物に関する情報)

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