鹿児島県 鹿児島 地盤環境情報令和4年度

1.概要

(1) 地盤沈下等の概要
鹿児島市で調査している水準測量の結果では、昭和58年度から平成27年度までの累計沈下量の最大地点は22.21cmとなっています。
(2)地形、地質の概要
鹿児島市街地は、鹿児島湾に流入する甲突川など6つの二級河川により形成された小平野部にあり、その周辺は、海抜100m~300mの丘陵地帯(シラス台地)となっています。
小平野部の沖積層には、周辺のシラス台地から供給された粗粒の火山性物質が多く、砂質地盤が主体という特徴があります。

2.地下水採取の状況

令和4年度の地下水揚水量報告結果は、報告井戸数392本、総揚水量は一日あたり約43,000m3でした。揚水量の内訳は、水道用が61.2%、建築物用が26.0%で、この2つで87.2%を占めています

3.地盤沈下等の状況

現在、大規模な地盤沈下は発生していません。

4.被害

なし

5.対策

鹿児島市では市街地に11か所の水準基標を設置し、昭和57年度から一級水準測量を行なってきましたが、地殻変動が少ないことや地下水揚水量が減少傾向にあることから、平成27年度の調査を最後に、現在は行っていません。ただし、地盤沈下の要因となり得る地下水の採取については、「鹿児島市環境保全条例」に基づき、ポンプの吐出口径40mm以上の地下水採取者に毎年揚水量の報告を義務付けています。

6.詳細情報

その他の「詳細情報」を、下記のエクセルファイルからご覧になることができます。