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脆弱沿岸海域図(ESIマップ)の使用方法

 脆弱沿岸海域図は以下の2つの局面において活用されることを想定して作成されています。

(ア)油汚染事件の際に、オイルフェンスを展張する等の重点地域及び防除作業重点化地域を迅速に判断・決定するために使用する。

油汚染事件発生時には、油の漂着から守るべき海岸を設定するとともに、漂着後には除去作業重点化地域の設定を行う必要があります。緊急を要するため、可能な限り情報が集約されていることが望ましく、「地形」と「生態区分」と「生物対象群」の三つの脆弱性を統合した評価図が主として用いられることを想定しています。

(イ)平時において、各地方自治体が大規模油流出事故に対する防災計画を策定する際の基本情報として使用する。

一方、防除計画策定段階においては、生物対象群の情報図などから生物の生息範囲を把握するなど、評価図・情報図を総合的に検討した上で防除重点地域を設定することが望まれます。また、例えば地形と生態区分・生物対象群の脆弱性において、地形の脆弱性が高く生態区分・生物対象群のそれが低い海岸線と、逆に地形の脆弱性が低く生態区分・生物対象群のそれが高い海岸線のどちらを優先するかと言った優先度に関して、海域ごとの特性に応じて事前に検討しておくことが望まれます。

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油汚染事故発生時の使用方法 防除計画策定段階での使用方法

脆弱沿岸海域図(ESIマップ)の使用例[PDF:756KB]


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