中央環境審議会循環型社会部会(第41回)議事録

日時

令和4年5月23日(月) 10:00~12:00

場所

WEB 会議方式により開催

議題

(1)第四次循環基本計画の第2回点検及び循環経済工程表の策定について

(2)その他

議事録

午前10時00分 開会

○総務課長 それでは、定刻になりましたので、ただいまから中央環境審議会循環型社会部会を開催いたします。

 委員の皆様におかれましては、ご多忙にもかかわらずご出席いただきまして、ありがとうございます。

 今回もオンラインで開催させていただいておりますけれども、よろしくお願いいたします。

 会議の運営についてのお願いでございます。発言いただく際にのみ音声をオンとしていただきますようお願いします。それ以外の時間はミュートとしていただきますようお願いします。また、ビデオにつきましては、ご発言の際のみ、任意でオンにしていただければと思います。ご発言される際には挙手ボタンでお知らせいただきまして、部会長からの指名を受けてからご発言をお願いいたします。また、会議の模様につきましては、環境省YouTubeでの同時配信により公開をしておりますので、ご留意いただきます。

 本日は、委員総数28名のところ、既に21名の委員の方々にご出席をいただいております。部会として成立しておりますことをご報告いたします。

 それでは、議事に先立ちまして、室石局長よりご挨拶させていただければと思います。室石局長、お願いいたします。

○環境再生・資源循環局長 室石でございます。本日は、ご多忙の中、お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。

 議事次第でお分かりいただけますように、本日は、第四次の環境基本計画の第2回点検と循環経済工程表の策定について、前回に引き続いてご審議いただくということでございます。議事次第にありますように、今日の議題というのはそれだけになっておりますので、委員の皆様、ぜひ闊達なご意見をいただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。

○総務課長 次に、お手元の資料の確認でございます。資料1、それから参考資料につきましては、1から4まででございます。資料は事務局にて画面にて投影いたしますけれども、必要に応じて、あらかじめお送りしたファイルをご覧いただければと思います。

 それでは、以降の進行につきましては、酒井部会長にお願いしたいと思います。酒井部会長、よろしくお願いいたします。

○酒井部会長 はい。承りました。

 では、早速、本日の議題に入らせていただきたいと思います。

 本日の議題は、先ほど室石局長からご紹介があったとおりで、循環基本計画の第2回点検及び循環経済工程表の策定ということです。前回、点検結果をお示しいただき、そして循環経済工程表の要素案のご議論をいただきました。それで、今回この工程表の素案を用意いただいておりますので、これを事務局からご説明いただいた上で議論を深めてまいりたいと思っております。

 それでは、早速、事務局から、資料1について説明をお願いいたします。

○リサイクル推進室長 ありがとうございます。

 資料1、第四次循環型社会形成推進基本計画の進捗状況の第2回点検結果(循環経済工程表)(素案)をご覧いただけますでしょうか。

 今、部会長からお話がありましたとおり、4月、前回部会で、要素案ということで、特に方向性の部分、箇条書で要素だけ示していたものでございますが、今回、素案ということで、文章化を図っているほか、それぞれご指摘を賜った点、整理を試みたというものでございます。

 最初に2ページをご覧になっていただけますでしょうか。2ページ目の上から二つ目の丸で、ここの「はじめに」の部分、12月来ご議論を申し上げている内容をまとめていて前回もおつけしていたものでございますけれども、2ページ目の二つ目の丸の部分でございますが、評価・点検結果についてはということで、本報告書のⅢ-3、今後の方向性において循環経済工程表として取りまとめたということで、前回、中心になってご議論いただいたⅢ-3の部分を循環経済工程表という整理をさせていただいております。すみません、これ、今1ページ目が映っておりますが、2ページ目の上から二つ目の丸の説明をしてございます。

 それから、3ページ目以降で、点検結果の報告をしてございます。3ページ目からめくっていただいて4ページ目に行っていただくと、これ前回もつけておりましたが、矢印表と、あと目標達成見込み、○、△、◎という格好で、あるいはその留意点といった格好でお示しをしてございました。

 それと、16ページ目以降をご覧になっていただけますでしょうか。前回、進捗状況ということで、○、△、◎の表を先ほど申し上げた4ページ目のところだけに付していたところですけれども、今回、作業を進めまして、個別の指標についても、第四次循環計画で立てた目標が達成するかどうかということを△、○と、あるいは◎といった格好でお示しをしつつ、留意点等については隣のところでまとめておりまして、例えば、長期的に、このままでは達成が厳しいでありますとか、17ページ目に行っていただきまして、例えばですけど、ここのところでバイオマスのプラの出荷量、長期的にも短期的にも厳しいでありますとか、その下の一般廃棄物のプラの焼却量、第四次計画で立てた目標は達成見込み、既に達成ということであるんですが、これで終わってはいけないというところで留意点を書いてございまして、その後の状況の変化も踏まえて2030年までにといったところを踏まえながら留意点等を書いておりまして、さらなる取組が必要である旨書かせていただいております。その下のRPFについても、既に目標は達成済みであるがといって、さらなる取組が必要である旨書かせていただいております。

 そういった作業をしばらく行っているというのが指標の部分の修正でございます。

 続きまして、ワークショップの結果の関係で、41ページ目をご覧になっていただけますでしょうか。前回のご議論の中で、41ページ目にワークショップの結果をそれぞれまとめていく中で、東京2020大会のご指摘の中で様々な結果が出ている旨ご指摘がございました。ですので、その下の41ページ目の一番下のポツの矢印のところ、記述を書き足しまして、99%の目標、調達物品の再使用・再生利用率といったものに対して、これを超過して99.97%の実績があると。あるいは、これに含まれないものになりますが、運営時の廃棄物再使用・再生利用率といったところもデータを記させていただいてございます。

 続きまして、46ページ目以降に飛んでいただけますでしょうか。ここから工程表の部分というところで、前回、要素案ということでちょっと箇条書にしていた部分をご意見も踏まえながら文章書きを図っているというものでございます。最初のⅢ-3の柱書きの部分をご覧ください。循環型社会部会としてということで、2050年を見据えて目指すべき循環経済の方向性と2030年に向けた施策の方向性といったところで、ちょっと時間軸の整理ができてないんじゃないかというご意見もあったというふうに思っておりまして、そういったことを踏まえて、2050年を見据えて目指すべき循環経済の方向性と2030年に向けた施策の方向性ということで整理をさせていただいたというところでございます。

 1.で、2050年を見据えた目指すべき方向性というところで書かせていただいてございます。最初の二つの丸、これまでの取組、実績、主に進んできた部分、書かせていただいておりますし、循環法に基づいて、これは平成12年に循環国会でできたものですけれども、それが制定されて、3Rの取組が進められて、その後も循環計画、今、第四次の点検をやっているわけですが、環境側面だけじゃなくて経済・社会も含めて統合的に向上させていくといったことを書かせていただいてございます。

 その下の三つ目の丸、これも議論があったところですが、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」としてございますが、これの用語の整理をすべきではないかといったところを踏まえて書き足して、要素案にあったものを、文章化を図っているというものでございます。今までのリニアな線形経済との対比で論じられることが多いということと、国際的に定義が必ずしも確立してはいないということを申し上げつつ、前回、競争条件への影響を踏まえた概念である旨、EUの関係でご指摘もございました。その旨を書きつつ、資源・製品の価値の最大化でありますとか、資源投入量・消費量の抑制でありますとか、廃棄物の発生の最小化につながる経済活動全般といったところで、今までのものの使われている、ここからある程度共通している部分を抽出させていただいているということでございます。

 その下、循環型社会形成に取り組む我が国の実情ということを考えますと、3Rの取組を経済的視点から捉えて、本業を含めて経済活動全体を転換させていくという旨を書かせていただいて、さらにSDGsの実現に取り組んでいくという旨、要素案から文章化を図っているというものでございます。

 その下、脱炭素の観点ということで、幾つか書いてございますけれども、前回も要素案のところでお示ししましたけれども、我が国の資源循環分野の貢献できる余地がある割合ということで、36%という試算もあるという旨ご紹介させていただきつつ、カーボンニュートラルの実現に向けて3R+Renewableをはじめとする循環経済への移行が必要であるという旨を書かせていただいてございます。

 その下の海洋プラごみの関係で、特にご議論があったのは、生物多様性の言及がないんじゃないかという旨ご指摘を賜りました。生物多様性の損失等といったことを書かせていただきつつ、その下のところでも、循環経済の取組によりといったところで、循環系資源の効率的利用、長期的利用や循環利用を進めるということを触れつつ、生物多様性や自然環境への影響を低減するといったところも明文で盛り込ませていただいているというものでございます。

 その下も、経済的側面から、循環経済関連ビジネスの市場規模を増やしていくという旨も、政府の既に掲げている目標で80兆円以上ということでありますので、その旨を書かせていただきつつ、その下で、世界全体の人口増加、経済成長といったところで、中長期的なトレンドの話と、あとコロナの状況、あるいはウクライナ情勢を含む現下の国際情勢といったところで、資源制約に対応する。あるいは、我が国の経済安全保障の取組を抜本的に強化するといったことを踏まえて、我が国の資源の国内循環を促進していくということ、持続可能な社会に必要な物資の安定供給に貢献するといった旨も正面から書かせていただいているということでございまして、その下の国際的なところも、国際展開による国際的な資源循環体制の確立への貢献といった旨も書かせていただいてございます。

 その下、以上の方向性を踏まえてということで、ライフサイクル全体で徹底的な資源循環を行うフローに最適化していくということ、それから第四次循環計画で掲げた施策の方向性というところを、概ね2030年頃までに必要な施策の方向性を、以下の2.~8で示すということで記述を整理させていただいてございます。

 また、47ページ目の一番下の丸でございますけれども、前回指標のご議論がございました、カーボンニュートラルに向けた進捗を適切に把握するといった観点、あるいは今の指標の目標といったところで、特に48ページ目の一番上のところになりますけれども、入口側、出口側の循環利用率の関係で、諸外国との比較可能性、必ずしもないんじゃないかというところがございます。そういったところも踏まえて、政策立案につながる指標あるいは今後のカーボンニュートラルの対応の観点から、これ以降、4資源別の分析をしていくわけですが、そういったところで、社会全体で、物質フローの中で炭素がどこに行っているのかというような視点も含めて、新たな指標の検討というものも必要ではないかということを考えまして、ご議論を踏まえて、この旨書き足してございます。

 次、2.素材毎の方向性の部分をご覧ください。これは前回、要素案でお示しした、四つの素材と温暖化対策等により新たに普及した製品・素材ということで、引き続き重点分野として書いていくという旨を書かせて文章化を図っているというところでございます。素材ごとに必要な施策を展開するというところと、その3R+Renewableな取組を、社会全体で全体の最適を図っていくという旨書かせていただいてございます。

 ①のプラスチック・廃油の部分をご覧ください。これは前回の要素案と概ね同一の内容で文章化を図ってございます。素材重視のリサイクルをしていくといったところ、それから焼却・最終処分される廃プラの量を大幅に削減するということ。それから①の二つ目の黒ポツでございますけれども、この部分は、今まで4月から5月までの間で、間に炭素中立小委がございました。そこでの中間整理の議論も含めて、炭素中立小委の議論に至るまでに、与党なり様々なところでのご議論もあって炭素中立小委の中間整理が行われたわけですが、そういったことも含めて、2030年までにプラ戦略のマイルストーンのほうで再生利用倍増ということが既にうたわれております。そういったところも踏まえて、回収量ですね、企業、自治体によるプラ資源の回収量を2030年までに倍増という旨、炭素中立小委のほうでも議論がございました。そういったところも、こちらの循環経済工程表の中にも取り込ませていただきたいというもので書かせていただいておりまして、プラスチック資源循環取組全体の支援を拡充する旨も政策として書かせてございます。

 その下の、新規投入されるプラスチックということで、これはバイオのところ、バイオマスプラスチックの普及を促す旨書かせていただいておりますけれども、この部分は前回もご議論がございました持続可能性を前提にといったところが大前提になっていきますので、その旨明文で書かせていただいてございます。

 めくっていただきまして、49ページ目の上から、この部分でいうと二つ目のポツですが、廃油の関係ですけれども、廃溶剤のアップサイクルを含むリサイクルの推進といったところで、焼却される廃油の量を減らしていくといったところ、あるいは新規投入される油のバイオマス化を図っていく旨も書かせていただいてございます。

 その下の②バイオマスの部分をご覧ください。バイオマスは3Rによる天然資源の商品の抑制あるいは自然の中で再生されるペースを超えて利用することがないという原則を改めて書かせていただいた上で、その旨もろもろの記述の文章化を図ってございます。

 食品についてということで、前回、要素案で、食品ロスの関係で400万トンという旨の目標も書かせていただいておりますけれども、前回、食糧援助量等もダイレクトにひもづくような文章書きをしておりましたが、前回のご議論も含めて、素直に400万トンというふうに書く記述を整理させていただいております。

 また、その下、発生する食品廃棄物のリサイクルの話で、食品廃棄ゼロエリアの創出でありますとか、紙くずの話でありますとか、その下、バイオマス廃棄物は焼却してもインベントリ上CO排出とは見なされないということの中で、これは前回の、前回のって、すみません、去年の8月までの議論で、廃棄物処理施設をCCUSやバイオマス廃棄物のメタン発酵によるメタン回収ということを含めて、カーボンマイナス施設として活用していく旨ご議論があったところですけれども、その旨もここに取り込んでございます。

 また、その下、49ページ目の一番下のポツでございますけれども、SAFですね、持続可能な航空燃料の議論が昨今活発になっております。バイオマスを活用したカーボンニュートラル分野ということで、航空燃料について、持続可能な航空燃料に段階的に移行を図っていくということが世界的に喫緊の課題となっている旨の認識を示した上で、再生利用が困難なバイオマス廃棄物等を原料としたバイオジェット燃料といったところも、この部分に記載させていただいております。

 また、めくっていただきまして、燃やさざるを得ない場合は徹底的な熱回収を行うという旨も書かせていただいてございます。

 ③の部分、金属でございますけれども、ライフサイクル全体の最適化を図っていくという旨も書かせていただいておりまして、また、資源制約の対応の観点からもといったところで、様々な素材に触れつつ、あらゆる使用済製品等からの金属回収を徹底していくという旨を書かせていただいております。

 また、その国内の取組に加えまして、またというところの三つ目のポツでございますけれども、我が国の再資源化技術を最大限活用して、アジアを中心とした国々で処理・再資源化が困難な使用済製品等からの金属の再資源化に向けた取組という旨書かせていただいてございます。これは、廃掃法とバーゼル法の前回の改正も、こういった観点を踏まえて、我が国でのメタルのリサイクルを行いやすくするといったところの観点も踏まえて行っているところでございますけども、昨今の経済情勢なり、あるいはアジア諸国の状況を見て、こういった取組をさらに強化していく必要があろうということで書かせていただいてございます。

 最後の四つ目のポツ、これも炭素中立小委の議論も踏まえたところでございますけども、金属のリサイクル原料の処理量を2030年までに倍増させることを目指すという旨書かせていただいてございます。

 ④の土石・建設材料のところをご覧ください。最初のところ、定量的な分析の知見の充実を図っていくという旨、あるいはその下、原材料、建築技術の活用、原材料使用の効率性といったところでリデュースの話でございますとか、あるいはその下で、建築物の長寿命化、環境配慮設計、あるいはセメントの製造工程での取組、生産工程で二酸化炭素排出量のより少ない混合セメントの利用拡大といったことも書かせていただいておりまして、一番下の部分ですけども、より付加価値の高い再生利用を推進していくといったところで、リサイクルのほうについても質の向上、用途拡大を進めていく旨書かせていただいてございます。

 50ページ、3.で、今まで素材の話でしたけれども、製品ごとの方向性といったところも示そうということで、51ページ目に行っていただいて、一番上の部分で、生産段階における使用・廃棄段階の情報を基にといったところで、様々な修理、リユース、リペア、メンテナンス、サブスク等のストックを有効活用する旨、全体に係る内容として書かせていただいてございまして、サービス化、付加価値の最大化といった循環経済関連の新たなビジネスモデルの取組を推進していく旨書かせていただいてございます。

 ①の建築物の部分でございますけれども、先ほどのリデュースの話、発生抑制でありますとか、リユース、有効活用できる建築資材の再使用といったものを書かせていただきつつ、これも二つ目のポツで、前回の要素案にも入れていた部分ではございますけれども、建リでカバーされていない建廃のプラでありますとか、あるいは太陽光発電設備が急増していく旨書かせていただいた上で、速やかに建設リサイクルを含めた制度的対応の検討を行うという旨書かせていただいてございます。こういった前回のご議論を踏まえて、速やかにということを書き足しております。

 次の②の自動車の部分ですけれども、これは前回までのご議論を踏まえて文章化を図ってございます。自動車リサイクルの、個別の、別途行われている議論も取り込んで、自動車リサイクルプロセスそのものについて、脱炭素化(実質排出ゼロ)を目指していくという旨、あるいは現在の排出実態を早急に把握する旨、また三つ目のポツで、自動車の内容自体が変わっていると、電動化の推進等によるといったところも触れた上で、自動車リサイクル分野における脱炭素戦略を検討していく旨も書かせていただいてございます。

 ③の小電・家電の部分をご覧ください。これも小電・家電、それぞれ検討プロセスが動いていたところでございますけれども、小電について14万トンの回収目標が達成されていないという状況も踏まえて、効率的・効果的な回収率増加に向けた取組の促進でありますとか、家電の四品目の関係でエアコンの回収率が低いといったこともございました。その旨も書かせていただいてございますし、三つ目のところで、リユース、リペア、メンテナンス、サブスク等のストックの有効活用、あるいはサービス化や付加価値の最大化を図る循環経済関連の新たなビジネスモデルの取組の推進といった旨も、この分野は活発になっておりますので、その旨書かせていただいてございます。

 ④温暖化対策等により新たに普及した製品や素材ということを書いてございます。これとそのPVパネルについては、若干再掲的ですが、埋立てに行かないというところでリユース・リサイクル促進を円滑化するという観点で、速やかに制度的対応を含めた検討を行う旨書かせていただいておりますのと、あとその下、リチウムイオン電池あるいは鉛も含めたバッテリーですね、リチウムイオン電池に起因する廃棄物処理施設等の火災の発生防止対策といった、現に起こっておりますので、総合的な対応策の策定・実施といった旨書かせていただいてございます。

 ⑤のファッションの部分をご覧ください。新たに前回の要素案でファッションの内容を別立てで起こしていたところですけれども、社会的注目も集まっているということで、ファッションについて、一番上のポツで、「大量発注・大量生産・大量消費・大量廃棄」から「適量発注・適量生産・適量購入・循環利用」といったところへの転換を行っていく旨書かせていただいておりますが、これは前回のご議論も踏まえて、これは社会全体で見て、こういうことにしていこうというものを書かせていただいてございます。

 それから、その下の「サステナブルファッション」の実現に向けてということで、発注の見直しでありますとか、ラベリング、情報発信、あるいはストックの有効活用、それからリサイクルの観点に行って、衣類回収のシステム構築、あるいはリサイクル技術の高度化といった旨を書かせていただきつつ、一番下の、52ページのファッションの一番下の部分では、関係省庁が一丸となって取り組むという体制と、現に消費者庁や経産省と様々な連携をしておりますけれども、一応そういったことも念頭に置いて書かせていただいてございます。

 52ページの4.循環経済関連ビジネス促進の方向性の部分をご覧ください。この部分、前回も、ベンチャーの関係でもご議論がございました。業種を超えた連携、あるいは先駆けた実装といったところを踏まえて、各国からのESG投資が呼び込まれる社会を目指す旨書かせていただいておりますし、その下も、投資家等から適切に評価される、企業価値の向上につなげていくということを書かせていただいた上で、開示・対話に関する取組の後押しの旨も書かせていただいてございます。

 53ページをご覧ください。サプライチェーンの上流から下流までの取組を、必要な環境整備を行っていくということと、あるいはその下、温室効果ガスの排出量を増やすことなく取り組んでいくといったところで、様々な効率性向上の観点、あるいはトレーサビリティ確保の観点、デジタル技術の活用の観点といった旨を書かせていただいてございます。こういったことを踏まえて、既存の施策もございますけども、素材、地域、ビジネスといった様々な視点があろうかというふうに考えてございます。こういったサーキュラーエコノミーを全体的に技術開発・実証・社会実装していくための新たな支援策ということも必要なんじゃないかという旨、書かせていただいてございます。

 5.廃却物処理システムの方向性をご覧ください。去年の8月までに議論した中長期シナリオ案を基にさらに掘り下げを行っていく旨、これは、この今回の工程表の作業の後、ダイレクトに始まっていくというふうに考えてございますけども、関係者の連携方策等を検討して実行計画の策定を進めていく旨書かせていただいてございます。

 実行計画の策定に向けてということで、これは二つ目の丸でございますけども、社会全体の削減ポテンシャルの分析を行うということで、これ、我々だけではできるというふうには考えておりませんので、官民で連携して方策の検討を行うということで、各産業分野の方々、主要な素材を念頭に置いている旨4月の予算案でも書かせていただきましたけども、そういったこともしっかり連携をさせていただいて、中長期ビジョン、シナリオを踏まえて排出削減ポテンシャルの分析を行っていくということ。それから廃棄物処理・資源循環分野の脱炭素化に向けた実行計画づくりといったところに反映させていく旨書かせていただいてございます。

 6.地域の循環システムの方向性という部分でございます。これは、地域循環圏という方向性を色濃く出してから、さらに取組を進めていくというところで、地域で様々な地域資源としての活用といったところを実践していく旨書かせていただいておりますし、先行地域の取組の全国的な横展開といった旨も書かせていただいてございます。

 下から二つ目の丸で、廃棄物処理を通じて地域に新たな価値を生み出すという方向性を前回の廃棄物処理計画から出しているところでございますけども、地域循環共生圏を踏まえた資源循環のモデルの提示といったところで、こういった活用を進めていくという旨書かせていただいてございます。この観点で、2025年までにといったところで、地域循環共生圏を構築推進するためのガイダンスの策定をする旨書かせていただいておりますのと、また、そういったところも踏まえて、各地域における徹底的な資源循環、脱炭素、地域コミュニティづくりといった、こういう多様な目的があるというふうに思っておりますけども、前回もソーティングセンターというご議論もございましたけども、分散型の資源回収拠点ステーションや、それに対応した施設の整備に向けた地域における運営、あるいはその機能面の検討といった、必要な施策の検討をする旨も書かせていただいてございます。

 7ポツ目、ご覧ください。適正処理の方向性ということでございます。これは厳然として不可欠であって、循環経済の取組の大前提であるという旨、言わずもがなにしないで改めて書かせていただいております。第四次循環計画において、「廃棄物を適正に処理するためのシステム、体制、技術が適切に整備された社会」を目指すという旨を堅持していく旨も書かせていただいておりますし、不法投棄・不適正処理防止といったところも改めて重要性を強調させていただいてございます。産廃の残余年数について、現行の目標が切れているといったところで、当面これを維持する旨も前回の要素案で入れておりましたけども、ここでも改めて書かせていただいてございます。

 8.国際的な循環経済促進の方向性の部分をご覧ください。これも諸外国と連携していく必要性、これはますます今の経済情勢を踏まえて高まっているというふうに考えてございます。我が国の循環産業の国際展開の推進ということで、アジア・中東・アフリカ、これはいろんな事情がありますので、その部分を踏まえた取組を行っていく旨、埋立処分場の福岡方式や、さらにその下、先ほど申し上げたメタルのリサイクルとか、いろんなことがあろうかというふうにございます。二国間の協力であったり、G7やG20といったところで国際資源循環体制の構築に向けた取組を進めていく旨も書かせていただいてございます。

 55ページ目をご覧ください。9.各主体による連携、人材育成の方向性という部分がございます。これは改めて書き直して、項を起こして人材育成について書き足してございます。官民一体での取組を進める、あるいは各主体での適切な役割分担を果たしてこれを連携していくという旨が書いてございましたけども、さらに前向きに、様々なパートナーシップであったり、あるいは三つ目の丸で、事業者や自治体の取組の両輪としてということで、教育現場のご指摘がございました。学校教育を通じて、あるいはその情報提供を通じて、消費者、住民の前向き、主体的な意識変革、行動変容といった旨も書かせていただいてございます。こういった観点で、情報の受け手としてCOの排出量の見える化を図るための基盤整備を行っていくことでありますとか、その下、上から四つ目の丸で、担い手となる廃棄物処理や資源循環に関する専門的な知見に加えといったところ、あるいは地域への貢献といったところに取り組める人材育成に取り組むといった旨も書かせていただいておりますし、また、今回の工程表の作成プロセスでも意識したつもりではございますけども、一番下のところ、若者も含めた各主体が緊密に連携・参加できるということへの配慮についても書かせていただいてございます。

 修正点は概ね以上でございますが、すみません、96ページ目以降で、温室効果ガスの排出量の削減への貢献に関する参考情報といったところで、先ほど36%の数値の話を申し上げましたけども、そのことの関連情報がこちらにも転載してございます。

 参考資料にも記述がございます。参考資料3をご覧いただけますでしょうか。参考資料3を、今回、文章化を図るに当たって、あるいは炭素中立小委での議論も踏まえて記述を追加してございます。36ページ目以降で、循環経済に関する記述の整理を図っているものでございまして、37ページ目以降、しばらくは記述の整理といったところで、どんな記述、定義めいたものがされているのかといったことを書かせていただいてございます。

 46ページをご覧になっていただきますと、このまとめをしておりまして、若干粗いまとめになっているかもしれないので、それは申し訳ないんですが、ここまでで共通しているものの要素を抜き出してきたというものが46ページ目でございます。資源・製品価値の最大化でありますとか、資源投入量、消費量の抑制でありますとか、廃棄物の発生の最小化といったところでの言及が、結果として見られる旨、この部分で整理させていただいてございます。

 47ページ目以降で、48ページ目をご覧になっていただくと、全体の排出量のうち資源循環が貢献できる余地の割合を、これはインベントリを整理してプロットしたもの、これは前回もお出ししておりましたけども、若干、精緻化を図りまして、どの部分のどういう対応になっているかといった部分を記載させていただいてございます。48ページ目が全体のもので、49ページ目がガスごとに、エネ起、非エネ、その他のガスといったところで分けたものでございまして、50ページ目以降でこれまでの推移を書いてございます。

 52ページ目、ご覧になっていただくと、53ページ目、54ページ目、前回の資料でつけておりましたけども、52ページ目で全体のマッピングの整理をさせていただいてございます。類型1の部分、類型2の部分、循環的な利用、あるいはその適正処理の部分、様々なところが関係している旨書かせていただいておりまして、53ページ、54ページ目で、具体的にどこをカウントしているのかといった旨も書かせていただいてございます。

 55ページ目、56ページ目、57ページ目は、関係する他国のものを参考として載せてございます。

 66ページ目に行っていただけますでしょうか。これも先ほど炭素中立小委の関係で申し上げたプラの回収量倍増の記述でございますけども、その関連の資料を書き足してございますし、70ページ目のところで、食品ロスの目標量で400万トンの関係のデータも出ておりますので、関連する目標量を書かせていただいてございます。76ページ目以降は金属関係のデータになっております。

 すみません。話があっちこっち行って申し訳ございませんでした。また、ちょっと時間も超過してしまったかもしれませんが、私からの説明は以上になりますので、ご議論を賜りたいというふうに思います。ありがとうございます。

○酒井部会長 どうも、平尾室長、ありがとうございます。

 それでは、ここまでの説明に関しまして、ご質問、ご意見のある方から、まず挙手ボタンで発言の意思を示していただけますでしょうか。質問はできるだけ簡潔にお願いしたいことと、事務局には関連質問、関連する質問を適宜まとめて答えていただくようにしたいと思っております。

 本日、前半で退席と聞いておりますのが、岡村委員ということでございます。あと高村委員も、入っておられるのかどうかちょっと分からないのですが、前半までと聞いておりますので、まず、岡村委員からお聞きしたいと思います。

 それでは、どうぞ、ご発言ください。

○岡村委員 どうも、ご指名ありがとうございます。岡村でございます。

 ここまでのご説明、それから資料の取りまとめをいただいたことに改めて感謝いたします。私からは3点ございます。

 まず、1点目ですが、循環経済工程表について、8月に最終的な取りまとめを行うということでお聞きしております。今回の内容は非常に包括的で多岐にわたるので、やはり今後の取りまとめの過程で、ぜひ事業者の意見をこれまでどおり、よく聞いていただければと考えています。

 それから、2点目ですが、資源循環と脱炭素について、これまでも申し上げておりますが、トレードオフとなるケースがございます。様々なオプションを想定しながら最適解を探していくことが必要になると考えています。資料の中では48ページ、53ページ辺りに記載していただいていると思いますが、資源循環と脱炭素の両立のために、社会全体での資源効率性や温室効果ガスの削減効果をしっかりと算定して、科学的な根拠を基に検討していくことが重要だと思います。これからぜひ確実に実行してほしいと考えておりますので、よろしくお願いします。

 それから、3点目ですが、ビジネスの市場規模を50兆円から80兆円にすると言及されていますが、その実現に向けては、事業環境の円滑化のための環境整備が非常に重要だと考えています。53ページに各種支援策などを記載していただいています。その中でも、動脈側と静脈側の連携がしっかりと推進され、資源循環がよい形で成り立っていくことが非常に重要だと考えています。これも前回も申し上げましたが、現在の法体系は、静脈産業側に着目するようなものとなっていますので、今後どういった形がいいのか、動脈、静脈が非常によい形で連携が進むような、柔軟な仕組みに向けて、検討をぜひお願いできればと考えております。

 私からは以上です。

○酒井部会長 どうも、岡村委員、ありがとうございました。

 ちょっと事務局、確認ですけれども、今日は、高村委員はご欠席でしょうか。前半のみの出席と伺っておりましたが。

○総務課長 失礼いたします。ちょっと高村委員、まだ入られていないようですので、恐らくご欠席かと思います。お願いいたします。

○酒井部会長 分かりました。

 それでは、引き続いて、委員のご意見をお聞きいたします。

 山田委員、お願いいたします。

○山田委員 どうもありがとうございます。聞こえますでしょうか。

○酒井部会長 はい。よく聞こえております。お願いいたします。

○山田委員 サーキュラーエコノミーについて、特に私ども、金属関係を中心に1点、申し上げたいと思っております。既に、このサーキュラーエコノミーへの移行は、国内に資源が乏しい日本にとっては資源の制約を克服する観点から極めて重要な課題だと思います。特に昨今のウクライナの紛争等の情勢を踏まえますと、経済安全保障の問題とも言えるのではないかと思います。金属資源についてですが、国内には金属鉱山と言えるものは現在1か所しかございません。金属資源はその多くを、海外からの輸入に依存している状況です。今回のウクライナにおける紛争だけではなく、ひとたび海外情勢に変化が生じた場合、海外から資源を入手することが困難になるという可能性もございます。我が国として、安定供給の確保に向けて様々な観点から取り組む必要があると思っています。

 報告書にある、素案にある50ページにおきまして、金属のリサイクル原料の処理量を2030年度に倍増させるという目標を掲げております。その達成に向けた技術の高度化や人材の育成など、各種支援策の方向性を示されており、どれも重要な施策でございます。これは動脈、静脈にかかわらず、事業者の取組を後押しする効果的なものとしていただけることをぜひお願いし、期待しております。

 先ほどの岡村委員のご意見と同じですが、サーキュラーエコノミーは、やはり経済性の確立がないと、どうしても進めていくことが難しい局面になってございます。現状でもコストの課題などもあり、ビジネスとして成り立たせることが難しいと思っていらっしゃる事業者も少なからずございます。今回の方向性として、47ページにある、循環経済型ビジネスを成長のエンジンとしながら、循環経済を持続的な取組として主流化していくことが不可欠の要素となる、という考え方は非常に重要でございます。J4CEの活動成果として、官民対話を通じた課題の整理が取りまとめられておりますけれども、引き続き事業者と十分な意見交換をしながら、ぜひともビジネスの市場規模80兆円を目指して、サーキュラーエコノミーに移行するインセンティブの付与等の検討も含めまして、必要な環境整備をお願いしたいと思います。

 以上です。

○酒井部会長 山田委員、どうもありがとうございました。

 それでは、引き続いて、大熊委員からお願いいたします。

○大熊委員 ありがとうございます。私のほうからはCCU、あるいはCCUSのことに関連してでございます。素材ごとの方向性ということで、49ページの中で、バイオマスの対応のポツの6個目です。その中ではCCUSの取組というのが触れられておりますが、特に自治体においては、プラスチックの分別収集といって、これから大々的に行っていくということになるかと思いますけども、2050年のカーボンニュートラルに向けては、その分別収集だけでは足りませんで、やはり施設のCCUSということが必須になってくると思います。これは、バイオマスだけではなく、燃やさざるを得ないプラスチックの対応についても同様にCCSが必要になるという中で、次の53ページのところに書いてございます地域循環システムの方向性の中でも、システムについては、これを20年、30年使用していくということになりますと、今計画しているところにおいても、このCCUS、CCS、そういったものをどうやってこの計画に取り組んでいったらいいのかという問合せが、非常に今、多くなってきております。ですから、こういった地域循環共生圏を構築するガイダンス等々、また、上段の、このシステムの方向性の中でも実行計画を策定するということになりますけれども、特にそういったところの視点も、CCUS、CCUの視点というものをなるべく具体的に示していただけるようなものとして策定をしていただければと思っております。

 私のほうからは以上です。

○酒井部会長 大熊委員、ありがとうございます。

 それでは、引き続いて、右田委員、お願いできますでしょうか。

○右田委員 右田でございます。聞こえますでしょうか。

○酒井部会長 はい。よく聞こえております。お願いします。

○右田委員 循環型社会の進む方向性を網羅的に整理いただき、大変ありがとうございました。なかでも、資源循環分野での官民一体となった取組の方向性をお示しいただいたこと、とりわけ53ページの「今後の方向性」という項目の中の「廃棄物処理システムの方向性」において、素材産業との連携に関して、官民一体で取り組んでいくことの必要性を明確にお示しいただいたことについて、感謝を申し上げたいと思います。

 直近、各産業、企業は、カーボンニュートラルに向けて、主体的にかつ野心的な計画をつくって全力で取組を開始しております。私ども鉄鋼業界も、国のご支援をいただきながら水素還元製鉄をはじめハードルの高い様々な技術開発に挑戦して、脱炭素社会の実現に貢献することを経営の最優先課題として取り組んでおります。一例を申し上げますと、大型電気炉で高級鋼を製造する技術開発に取り組んでおりますが、この実現、活用拡大に向けては、原料スクラップの分別、選別技術の高度化に関わる技術開発や、スクラップの国外流出防止、国内利用化に向けた制度や物流インフラの整備など、循環経済分野に関わる課題も大変多くございます。私どもとして、こうした課題に関して積極的に提言をさせていただき、循環型社会の実現に向けてご協力させていただきたいと考えております。

 また、こうした資源循環社会の構築に当たっては、例えば、スクラップを大規模に回収し、流通させるためのインフラをどうするか等、追加的コストを要するものも多いと思います。循環型社会を実現するため、あるいは循環経済関連ビジネスを拡大していくためにも、不可避的に発生するコストを社会全体でどのように負担していくかという課題について、今後明示しながら進めていくことが必要だと考えております。

 いずれにいたしましても、産業界として、今後の循環経済型社会の実現に貢献したいと考えておりますので、引き続きのご指導、連携を、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 以上でございます。

○酒井部会長 はい。どうも、右田委員、どうもありがとうございました。

 引き続いて、新熊委員、お願いいたします。

○新熊委員 ありがとうございます。前回、カーボンニュートラルへの道筋が見えるような指標を開発することの必要性について発言させていただきましたところ、今回の資料に反映していただき、誠にありがとうございました。指標の開発に当たりましては、ぜひともLCAに基づいた指標の検討をお願いしたいと思います。

 カーボンニュートラルを目指す上で、重要な素材であるプラスチックにつきましては、プラスチックの再生利用を倍増すること、そしてバイオマスプラスチックの普及促進といった方針が打ち出されておりますが、それらが脱炭素にどれだけ貢献するのかについて、参考資料がございません。試算は既にされているのでしょうか。先ほどの指標の話と関係しますが、こういう重要な点につきましては、量的に可視化していくことが、政策を考える上でとても重要なことと考えます。ご検討をよろしくお願いいたします。

 また、全般的にコストの話が参考資料としても出てまいりません。費用の話は、この部会では好まれないのは承知しておりますけれども、複数のオプションがあるような場合、費用効率性の観点は非常に大事になってまいります。したがいまして、この点につきましても、引き続きご検討いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○酒井部会長 どうもありがとうございました。

 では、引き続きまして、見山委員、お願いいたします。

○見山委員 ありがとうございます。

 先日の部会では、「技術の社会実装」、つまり循環経済の出口側の政策的支援に関するお話をさせていただきましたが、本日は、「時間軸」に関するお話をさせていただきたいと思います。

 「時間軸」については、今回の説明をお伺いし、かなり整理していただいているという印象を持ちましたが、SDGsの最終年度の「2030年までの時間軸」のお話と、カーボンニュートラルを志向する「2050年までの時間軸」のお話が、まだ少しだけ混在しているような、そんな印象を受けました。以前もお話しさせていただいた通り、2050年の目標に向けたマイルストーンが2030年であると考えておりますので、この二つの時間軸を混同させたり、分けて考えるのではなく、明確に関連づけていく、その必要性を感じています。

 このお話を前回の部会でお話しした「技術」の話と関連づけて考えると、「2030年までの時間軸」では、スタートアップ企業を含めた、既に実装段階にある環境、循環型技術の社会実装、つまり、循環経済の出口側の政策支援というものを進めていくことが重要になります。また、「2050年までの時間軸」でいうと、スタートアップ企業を含めた、こちらは開発段階にある環境、循環型技術の支援、つまり、循環経済の入口側の支援、政策支援というものが重要になると考えています。

 この2030年までの時間軸で取り組む実装型の政策支援の経験や知見が、同時に取り組む2050年に向けた、現在はまだ開発段階にある環境、循環型技術のいち早い社会実装につながり、その結果として、循環型社会、カーボンニュートラル社会の実現に近づけるものと考えております。

 このような形で、「時間軸」と「政策」を戦略的にうまく関連づけていただければと思います。

 私からは以上です。

○酒井部会長 見山委員、どうもありがとうございました。それでは、引き続いて、小和田祐子委員、お願いいたします。

○小和田委員 聞こえていますでしょうか。

○酒井部会長 はい、聞こえております。

○小和田委員 まず、今回の素案に当たりまして、これまでの委員会の様々な提言を丁寧に取り上げていただきまして、ありがとうございます。とりわけ52ページの「循環経済型ビジネス促進の方向性」につきましては、章立ていただきまして、詳細を記載いただきましたこと大変好ましく感じております。循環経済につきましては、これまで「3R」として、企業側にとって、コストの側面が強かったものを、経済的な価値を生み出すものだと改めて定義することで、「経済と環境の好循環」につながる取組だと理解しております。特に廃棄物やバイオマス、また、これらの焼却から生まれる排熱やCOを地域資源とし、有効活用して、ライフサイクル全体での効率性を高めていく取組は、カーボンニュートラルの実現にも必要な概念だと感じてございます。

 一方で、16ページの点検結果によりますと、まだまだこの循環型社会ビジネスの市場規模というのは、目標達成に向けて遠い道のりにあるということでございます。やはり企業がそれぞれの地域の主体となって、自治体あるいはその他の企業と連携しながら、新たなビジネスモデルをつくっていくということが非常に重要な観点ではないかと思っております。そうした意味からも、先ほど何人かの先生方からもご指摘ございましたが、引き続き、各産業、あるいは業種、業態によって状況は様々でございますので、いろいろな事業主体からのヒアリングを継続的に実施していただきたい。このようにお願いするものでございます。

 私からは以上です。

○酒井部会長 小和田委員、どうもありがとうございました。

 では、引き続いて、末吉委員、お願いできますでしょうか。

○末吉委員 どうもありがとうございます。

 いろいろな意見を反映してくださって、本当にありがとうございます。

 私からは、3点、意見がございます。

 まず1点目ですけれども、46ページにある循環経済の役割と2050年を見据えた目指すべき方向性の部分についてです。前回も触れたんですが、サーキュラーだからいいというわけではなく、やはり最初に無駄をつくらないということが重要であるということを忘れてはならないと思います。したがって、日本人が大切にしてきた、例えば「もったいない」ですとか、そういった価値観に続く日本らしさの中に、例えばですけれども、シングルユースに対する違和感ですとか、過剰な供給、過剰な品質の要求などへの抵抗感など、消費者の新しい価値観を醸成していく必要があると思います。抵抗感とか違和感とか、ネガティブな言葉で言ってしまったんですが、全ての国民が生活様式を見直していかなければ、2050年の目指すべき方向性に向かうことは困難であると思いますので、やはりここの部分でも、消費者、生活者の新しい価値観の醸成というところは記していただけたらなと思いました。

 それから2点目ですけれども、製品ごとの方向性のところです。51ページですね。これも前回触れたんですが、欧州では、今年の2月にEUの標準化戦略というものが出ております。政策として、EUのエコデザインの標準化を参考にしながら、日本も環境配慮設計の標準化、または業界ルールづくりに関しても官民で積極的に取り組んでいく必要があるのではないかと感じました。

 それから3点目、最後です。55ページの、人材育成の方向性についてのところです。私は、ここ最近、当事者意識を持って生活をしているような中学生ですとか高校生たちと話す機会が多々あったんですけれども、彼ら彼女らいわく、正直に言うと、全ての先生方がエシカル消費ですとかSDGsについて十分理解した上で授業が進んでいるわけではないと感じている、と言っていたんですね。もちろん、これは先生方のせいではなく、先生方がこうしたテーマについてきちんと学ぶ機会ですとか時間がないということが一つの原因であると感じています。よって、学校教育の中で、明記していただきましたけれども、その中でも、とりわけ教員たちへの普及啓発というものも必須であると考えております。

 以上になります。ありがとうございます。

○酒井部会長 どうも、末吉委員、ありがとうございます。

 引き続きまして、崎田委員、お願いします。

○崎田委員 崎田です。どうもありがとうございます。

 前回、私、全ての主体が連携して、この新しいサーキュラーエコノミーをしっかりと実現させていくのが重要だということで、特に、消費者の行動変容を起こすような動きが大事という話をさせていただきました。そういうことを踏まえて、今回、55ページのところに消費者、住民の意識改革を起こしていくことが大事ということで、項目をしっかり入れていただいたというのは大変ありがたいというふうに思っています。

 そういう中で、やはり、単に普及啓発型の話だけではなく、製品への消費選択がやりやすいような表示の問題であったり、販売のところでの新しい行動変容を起こすような販売の方式とか、そういうことも全て関わってくることだと思いますので、少し、そういう社会の変革とともに、消費者の行動変容を起こすようなものとともにやっていけるような、そういうような視点をもう少し強調していただくのもうれしいという感じがして、拝見いたしました。

 なお、あと、それだけではなく、今回の41ページにオリンピック・パラリンピックのところの記載など、かなり充実していただきました。ありがとうございます。やはりできたこと、できなかったこと、そういうことをきちんと次の時代に活用していただくというのが願いでしたので、こういうふうに書いていただいたのはありがたいと思います。

 なお、強いて申せば、本文を読んでいくと、目標を達成できなかったというネガティブな言葉が、割に、早めに大きく出てくるので、もう少し冷静に全体感を書いていただきたい。今回、資料として書いていただいている調達物品の99%リユース・リサイクル目標のこととか、運営時廃棄物の65%リサイクルを目指し、結果的に62%ですが、それも大変大事な成果だと思いますし、そういうことを踏まえて、次の時代の人がやる気になっていただくような、次は大阪・関西万博もありますし、そういうふうな流れで循環経済への取組みを記載していただければ大変うれしいと思います。

 最後ですが、今回、個別の目標とか、記載を充実していただきました。プラスチックはもちろんですけれども、食品ロスとかファッションとか、そういうことを書いていただいたのは、今後の方向性が分かってよかったと思います。その中で、やはり食品ロスに関して、2030年は2000年に比べて半減という目標ができていますが、2050年に向けて、400万トンより少なくしていくという方向性が出ています。400万トンという数字ですが、何か、うーん、この数字でいいのかな、もうちょっと意欲的な数字が出せないのかな、あるいは、出さないで意欲を持ってもらったほうがいいのかなと、この数字に関しては、もう少しみなで話し合っていけるような流れができるとうれしいという感じがいたしました。

 どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

○酒井部会長 どうも崎田委員ありがとうございます。

 意見が長くなっておりますけれども、ちょっと引き続いて、一通りご意見をいただきたいと思います。その後にまとめて回答いただく方針でお願いします。

 では、引き続きまして、大石委員、お願いいたします。

○大石委員 ありがとうございます。

 聞こえておりますでしょうか。

○酒井部会長 はい、聞こえています。

○大石委員 これまでの委員の御意見と重なる部分もありますので、簡単に発言したいと思います。今回の取り纏めには、これまでの意見を入れていただきまして、ありがとうございました。かなり充実した内容になっていると思います。

 その上で、基本に戻るような意見となり恐縮です。先ほど末吉委員からもお話がありましたように、やはり資源循環という意味では、目標として「回収率を倍増する」というのは、何か本来の目標としては違うのではないかと考えております。P17ページのプラスチックのところ、それから48ページのやはりプラスチック、それから50ページのベースメタルのところで、回収率を倍増すると書いてあります。しかし、もともと使用する量を減らしていけば回収量というのは減っていき、なかなか倍増はしないのではないかと考えます。ですので、その辺りについては、まずは、いかに使う量を減らしていくのか、が重要で当たり前のことになる必要があります。回収率は高い方が良いとは思いますが、使う量を減らせば、回収率は簡単にはあがらないと思います。ただ単に回収率を倍増することを目標にするということについて、もう一度、基本に戻って目標設定について考えていただければありがたいと思いました。

 それから、もう一点、これも末吉委員がおっしゃられたことです。やはり最後のところで、人材育成という意味では、学校もそうですが、いろいろなところで、教育というのが重要になってくると思います。省庁との連携という意味で、文科省ですとか消費者庁ですとか他省庁との連携というのも、できれば入れていただけるとありがたいと思いました。

 それから、もう一点だけ。やはり今、ウクライナ情勢で、資源の循環の必要性が目のまえに突き付けられ、資源不足が足元に迫っております。太陽光パネルですとか、蓄電池ですとか、リチウムイオン電池、これらにつきましては、今後さらに必要になってくるものでもあり、資源不足で大きな影響を受けます。リサイクルシステムの確立について、早急に立ち上げるということを、ぜひ書いていただけますと、ありがたいと思いました。

 以上です。

○酒井部会長 どうも、大石委員、ありがとうございます。

 では、続いて、橋本委員、お願いします。

○橋本委員 ありがとうございます。

 網羅的にまとめていただきまして、ありがとうございました。2点ほど申し述べたいと思います。

 1点目は、今回、文章化していただいて、改めて全体を拝見させていただいて、今後の方向性のところで、デジタルという言葉が3か所ほど、個別の対策のところで出てきます。それから、1か所ICT技術という言葉が出てくるんですけども、この情報技術関連の位置づけというのを、もう少し全体を通じたものとして記載をいただいたほうがいいのではないかと思います。あらゆる分野に関連するところになってくるかと思いますし、循環経済を進めていく上でも情報技術の位置づけというのは非常に重要かと思いますので、この点、全体を通じた書きぶりというのをしていただくのがいいんじゃないかなというふうに思いました。

 2点目は、細かい話で、先ほどの金属の倍増のところなんですけども、50ページのところで、金属のリサイクル原料というものの範囲というのを少し明確にしていただく必要があるんじゃないかなということを思いました。鉄も含めて、ベースメタルも含めて考えていくと、ちょっと倍増ということとは違うかなというふうに思いましたので、よろしくお願いします。

 以上2点です。

○酒井部会長 どうも、橋本委員、ありがとうございます。

 それでは、引き続いて、篠木委員、お願いします。

○篠木委員 どうもありがとうございます。

 皆様がおっしゃっているように、多様な政策について取りまとめていただいて、本当にありがとうございます。議論の中心である循環経済の促進が重要なのはもちろんですが、例えば53ページで、地域の循環システムの方向等も詳細に示されていて、それぞれの地域が何を目指して、どう動いていけばよいかということが書かれていましたので、そのように実行されていくことが社会にとって望ましいのではないかと考えております。

 私からは、先ほど新熊委員が指標の重要性をご指摘されておりましたけれども、この点について、もう少し教えていただけないかという観点で、質問させていただければと思います。

 こういった様々な施策に関して多様な指標で測定していくということは、実行したことに対して何が達成できたかという点で重要かと思います。その中で例えば、一般にプラスチックに関して、いろいろな報告書等を読んでみますと、ごみの組成調査が行われていて、その中のプラスチック混入率が分別協力率という名前で示されているようなものがあったり、プラスチックリサイクル率と呼ばれる数字があったり、または、人々の意識調査における分別率という数字もあります。そういった中で、プラスチックの倍増の話で、何がどう変わると倍増という目標が指標として達成されたと判断されるのかですとか、先ほど見せていただきました参考資料では、2035年までに使用済みプラスチックを100%リユース・リサイクルするとありますが、それは、どういった状況で、どういった指標でそれが示されていて、実際、社会はどうなっているのか、さらに、人々の意識と行動の変容ということで、先ほど崎田委員がご指摘されていましたが、そういった一般に測定しづらい消費者の意識や行動の変容をどのように測定し示していくのか。そういったことについて少し教えていただければと思います。

 環境省の施策の評価としての指標というのもございますが、例えば一般の人々がそれを見てすぐ分かるかというと、そうでもないような気もいたします。各市町村が自己の状況の判断の助けになる、あるいは一般の私たち消費者が、そういった自己の行動の自己評価につながるような、そういった数字というのは現在あるのかといったことなども含めて教えていただければ幸いです。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 以上です。

○酒井部会長 引き続きまして、髙橋委員、どうぞ。

○髙橋委員 ありがとうございます。

 聞こえていますでしょうか。

○酒井部会長 はい、聞こえています。どうぞ。

○髙橋委員 ありがとうございます。

 前回、土石とか建築材料などの個別の項目で、発生抑制、リサイクル容易性、長寿命化などが明記されておられ、リユース、リペア、メンテナンス、サブスクリプションなど、もっと広く包括的にされたらどうでしょうかと申し上げました。それを51ページの製品ごとの方向性の最初のところに入れていただきました。どうもありがとうございます。

 大分、充実してきたと思うのですけれども、生活目線から、何が足りないかを少し考えてみました。現実に、私も生活している中で、プラスチックの容器包装というのは依然としてとても多くて、レジ袋も有料化されたとはいえ、とても諸外国に比べて安いので、そこまで減らすインセンティブになっていません。むしろレジ袋を使わないために、何でも小さいビニール袋に丁寧に包んでくれるスーパーが増えていまして、消費量がむしろ増えているというふうに感じております。こういった中で、シングルユースへの違和感、末吉委員がおっしゃっておられましたけれども、これを感じている方は思ったより多いんじゃないかという実感があります。

 そういった点で、例えば48ページなのですけれども、素材の発生抑制・再使用とはじめのほうでは書いているんですが、実質的な内容ではリサイクルのみが多く書かれています。そこで例えば、1回使い捨てではなくて、より耐性がある、そういうプラスチックを使ってデポジットを入れるように、製造をシフトしていただいて、そのための出口を確保するためにもデポジットを入れるとかもできるのではないかと思います。例えば、フランスでは600円の容器を今使っているというお話もあります。デポジットはこれまで入っていなかったイギリス、フランスでも最近入り出していますので、こういったサーキュラーエコノミーのための政策展開も重要なのではないかと思いました。これが第1点目です。

 第2点目なんですけれども、プラスチック以外にも、例えば、私が今使っているフライパンが、テフロンがはげてきて、まだ使えるので買い換えたくはなくて、塗装だけで何とかできないかというふうに思ったりするんですが、そういったサービスがもっと増えるといいなと。重要なのは、修繕というリサイクルよりも小さな循環で済ませていくということなんですが、たとえばフライパンについては、このような修繕を後押しする項目がないなと。製品ごとの方向性で、具体的に書かれている項目以外にも、こぼれ落ちている製品がとてもあると感じました。そういった意味では、もう一回、基礎に返って、エレン・マッカーサー財団がやっているようなサーキュラーエコノミーのバタフライダイアグラムですね、循環をできるだけゆっくり小さくという概念をもう一回遍く見直していく。これは、先ほど大石委員や末吉委員がおっしゃっていたところととても近いと思います。リサイクルを回せばいいということではないということです。脱炭素と資源循環の両立という点でも、ここが最も重要な点だと考えております。素材製品ごとだけではなくて、より抜本的に、全ての商品に網をかける必要があるのではないかというふうに思います。 43ページで、粟生木先生がおっしゃられていたフランスの事例とか、修理可能性指数とかというようなプロダクトパスポートとか、こういったこと、あと、指標化という点では新熊先生もおっしゃっておられましたが、こういったところがとても重要なのではないかなというふうに感じております。

 あと、すみません。もう少しだけ。バイオマスについては、とても重要なんですけれども、熱利用、コジェネをもっと増やすということが重要だと考えています。また、焼却ごみとか食品以外にも、木質とか、あるいは庭木とか、未利用な資源にはいろんなものがあると思いますので、そういったものの活用というものをもっと増やすということも重要なのではないかと思います。

 教育のことについては、末吉委員がおっしゃられた内容に全く賛同いたします。

 以上です。

○酒井部会長 どうもありがとうございます。

 猿田委員、お願いいたします。

○猿田委員 長野県の猿田でございます。

 地方の立場から意見を申し上げたいと思います。今回取り上げられておりますサーキュラーエコノミーですが、廃棄物行政を担う立場からしても、脱炭素と並ぶ大きなテーマだというふうに考えています。取組は、廃棄物部門だけではなくて、産業から消費者まで、非常に広範にわたる取組になってくると思います。

 地方においても、サーキュラーエコノミーという言葉自体に対して徐々に認知度は高まっているとは感じておりますが、脱炭素等に比べれば、まだまだ認知度は低い状況でございます。先ほど来、ほかの委員の方からもご指摘がありますけれど、様々なプレーヤーに対して、なぜやるのか、何をやるのかを分かりやすく伝えていくことが必要だと考えておりまして、当然、相手方としては、企業さんですとか消費者の皆さん、それと我々行政関係者にもちゃんと伝えていかなきゃいけないなというふうに感じております。地方自治体としても、国や産業界と一体で取り組んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○酒井部会長 どうも、猿田委員、ありがとうございます。

 それでは、大塚委員、どうぞ。

○大塚委員 どうもありがとうございます。皆さん、すごくいろいろな意見を言っていただいて、私自身も大変勉強になりました。今回、非常に網羅的にまとめていただいて、事務局のすごく高い能力を感じさせていただいています。これを実現していただけると大変ありがたいと思います。

私自身の意見としては、特に二つだけ申し上げておきたいと思いますけれども、一つは52ページの上のほうにある太陽光発電設備、あとリチウムイオン電池もそうだと思いますし、ファッションのところにもそういうところがありますが、輸入品が非常に多いものですね。なので、従来のリサイクルについての個別的なリサイクルの法制をしたときに比べて問題状況が違うので、少しちゅうちょされるところがあるかなというふうに思うんですけれども、Design for Environmentを、輸入を通じて海外のメーカーのほうにも与えていくということは、どこかで考えていただいたほうがいいかなと思いまして、そういう輸入品が多いものについてのリサイクルシステムというのを今まであまり日本ではやってきていないので、それをどうやってやっていくかということに関して、ちょっと手をこまねいていらっしゃるところがあるような気がしますが、モデルをつくっていく必要があるかなと思います。

 サステナブルファッションに関しては、法律制定の動きもないわけではないようですので、そういうところも含めて、海外のメーカーに対して、海外にいらっしゃる日本のメーカー、日本法人、日本関係のメーカーも多いと思いますが、そういう製品に関して、どうやってリデュース・リユース・リサイクルを進めていくかということとの関係から、どういう法制を用意するかということのモデルをつくっていくというのが必要ではないかということを一つ申し上げておきたいと思います。

 それから、末吉委員が言われたこととか、今、髙橋委員が言われたこととか、非常に私も賛同しますが、特に、2月のEUの標準化戦略でエコデザインの標準化をしようとしているという話は、これはビジネスにも大いに関係するので、EUはこういうのをまとめるのが得意なので、ビジネスに関係することは、ちょっとでも遅れると、まさに産業政策にも関係してくるような話なので、ぜひ、タイミングに気をつけて、早期に対応していただくことを日本でも考えていく必要があるんじゃないかと思います。

 あと、修理する権利は、私もあちこちで話していますが、そういえば今回入っていないんですけれども、なかなか難しいかもしれませんが、どこかに入れていただけると。修理できないと、どうしても捨てることになってしまうので、寿命を長く使うということができなくなりますので、その点は、もし入れていただけたら大変ありがたいなと思います。

 あと、CCUSについて、地域においた廃棄物処理のインフラとかに関して、どうやって実現していくかのところもガイダンスに入れてほしいという大熊委員の意見とか、コストの話が出ていないというのは私も時々指摘していますが、新熊委員の意見とかは、まさに同感のところでございます。

 取りあえず以上です。ありがとうございました。

○酒井部会長 どうもありがとうございます。大塚委員、どうもありがとうございました。

 それでは、引き続いて、粟生木委員、どうぞ。

○粟生木委員 ありがとうございます。聞こえていますでしょうか。

○酒井部会長 聞こえています。

○粟生木委員 ありがとうございます。

 包括的にまとめていただきまして、本当にありがとうございます。また、私が少し申し上げた環境配慮型設計についての記述も加えていただいて、ありがとうございました。

 この中で、工程表ですけれども、2050年、2030年の方向性の提示ということの位置づけとのご説明もありがとうございます。その上で、工程表と今後の循環基本計画との関係について関心を持っております。例えば、本工程表では素材とか製品、それぞれの方向性について提示されていますけれども、金属と小電・家電や、一時期、衣類を回収してジェット燃料とする民間プロジェクトがありましたけれども、例えばバイオマスとテキスタイルというところで、関連性が浮かび上がってくるものがあるのではないかと感じております。

 このような素材と製品との関連も含め、工程表のこういった各セクションで示された方向性の掛け合わせで浮かび上がってくる具体的施策があると思うんですけれども、今後の循環基本計画では、そういった具体施策を示していただけるというような流れになるんでしょうか。教えていただければ幸いです。

 以上です。

○酒井部会長 粟生木委員、どうもありがとうございます。

 あと村上委員、大迫委員、小野田委員、そこで終わりたいと思います。

 村上委員、どうぞ。

○村上委員 どうもありがとうございます。村上です。

 もう、かぶっているところは飛ばしたいと思いますので、大きく1点だけですが、さっき橋本委員から情報技術という話があったかと思うんですが、今回、読ませていただいていて、ちょっと見落としであれば申し訳ありませんが、情報開示の話はたくさんあって、情報共有みたいなところも多少書いてある気はするんですが、やはり先ほど来のエコデザインであるとかデジタルプロダクトパスポートの話と関連して、循環に必要な情報をどうやって共有していくかみたいな話をしたときの、その枠組みというか、データの形みたいな話でしょうかね、その辺も、国際規格等は動き始めてしまっているような気がしておりまして、その辺、出遅れてしまうと、かなり痛いかなと思ってございます。そういった意味で、全体的に国際動向をきちんと追いかけるんだという話の中にそういったことも含めていただけるといいのかなという気がしています。

 国際的な動向を追いかけろというところの話の絡みで、前回も少し発言させていただいたところではありますけれども、国によりけりで、資源循環ではなくて循環経済という言い方をしたときの、そこで循環されるべき資源というものの中に水を入れようという話はやっぱりかなり多いので、日本の循環基本計画的に水資源の話がスコープの中でないのは承知していますので、それを、そう強く書けという話ではありませんけれども、循環基本計画のカバーしていない部分にも循環経済のために集めるべき情報はたくさんあって、それはカーボンニュートラルだけでもないし生物多様性だけでもない、ほかのものもあり得る。それらを、全部、包括的に情報を集めて整理しておかないと、ひょっとすると、国際的な場に出たときに、企業の方が、自分がせっかく一生懸命集めてこられた関連する情報が足りていないようなことにならないといいなと思っています。その辺、どのような情報が必要なのかもきちんとウオッチできるような形というのについて、少し何かあれば、うまく整理していただけるといいかなと思いました。

 全体的には非常にきれいにおまとめいただいて、ありがたかったと思っております。

 以上です。

○酒井部会長 どうもありがとうございます。

 引き続いて、大迫委員、お願いします。

○大迫委員 ありがとうございます。2点、申し上げます。

 一つ目は、2番の素材ごとの方向性のところですが、プラスチックに関しまして、日頃感じているのは、現場レベルで3Rを中心とした資源循環の政策と、それから海洋プラごみとか河川のプラごみとか、そちらの対策に関しまして、これはオーバーラップするところが多いわけですけれども、なかなか、そこが連携して統合的にやられていない部分もあるんじゃないかなということを感じております。そういう意味で、海洋プラごみは水・大気局のほうでやっておられると思いますけれども、海洋プラごみ対策との連携、資源循環のほうは上流側から、あるいは水・大気の水側のほうは下流側からということになると思いますけれども、その連携を今後、上手に検討していただきたいという点が1点目です。

 それから、二つ目は、もう既に出ている部分もあるかと思いますが、8番目の国際的な取組の関連ですけれども、質の高い循環インフラの標準化の実施というようなところは記載があるわけですけれども、先ほど来、いろいろとエコデザインの話とか、様々、標準化という言葉も出ています。私ども研究所でも、廃棄物セクターではSRFとか、あるいはごみの収集車両とか、あるいはプラスチックのリサイクルに係る環境側面の話であるとか、ISOのいろいろな取組にも貢献しておりますけれども、ここの8番目のところでは、広い意味での国際標準化戦略というところをもう少し強調して書いてもいいんじゃないかというふうに思いました。

 以上です。

○酒井部会長 どうも、大迫委員、ありがとうございました。

 それでは、最後、小野田委員、お願いします。

○小野田委員 ありがとうございます。3点、端的に申し上げたいと思います。

 まず、循環経済に関しては、先ほどからでているデジタルと、あとはビジネスという視点があると思いますが、もう少し技術という視点も強調されてもいいのではないかなと思いました。例えば、ロボティクスの静脈分野への応用など、製造業が関心を持つ方も増えていますし、重要だと考えています。

 あと、2点目は、全体を網羅的に整理はしていただいているのですが、一方で、トレードオフの部分で漏れがないかというチェックも必要と思っております。例えば、最近、私の周りで聞く話としては、「焼却灰は、今後どうしていけばいいのか?」というところもございます。例えば、そういう点への配慮も必要かなと思います。

 あと、3点目は、資料1をずっと拝見していて思った点を指摘させていただきます。対応の難しさは分かっている前提で申し上げますが、最新値と書いてある数値が、例えば、2017年度であったり2018年度であったりするというところは、課題と考えています。こうした統計データの取扱い、これはさまざまな分野に共通する点ですが、対応を考えていかないと、本質が見えなくなってしまう部分もあるのかなと感じました。

私からは以上でございます。

○酒井部会長 どうもありがとうございました。ほぼ全員からコメントを頂戴できたと思っております。

 それでは、事務局のほうから回答、あるいは今後への取組方針といったようなことでご発言いただけますでしょうか。

○リサイクル推進室長 ありがとうございます。

 最初に質問いただいた部分から申し上げますと、この工程表で出す方向性がどういうふうにこの施策に関係しているのか、循環計画に反映していくのかというご質問がございました。これと、まさしく8月までにという議論もありましたけれども、工程表を踏まえて様々な方向性が出ているというふうに思いますし、既存の施策で受け切れない話もたくさんあると思っておりますので、端的に言うと、来年度のもろもろの要求だったりといったところにまず反映していくといったことを考えつつ、あるいはちょっと時間軸の議論もあったので、そこのところも踏まえた格好で整理を試みたいというふうに思います。2030年までに行っていく施策を、どういうふうに時間軸でやっていくのかといったところ。網羅的にできるかどうかチャレンジをしてみますが、そういったところも含めて今後の施策に反映していく。当然、循環計画の見直しもありますでしょうし、その先もあろうかというところを念頭に置きながら整理をしたいというふうに考えてございます。

 それから、もう一個質問いただいた指標の関係で、これまでのところがどうなっているのか、あるいはプラの関係で、プラ戦略のこともご言及がございました。前半部分で、今まである指標の達成状況だったり達成見込みであったり、これで十分なのかという意見だったり、様々書かせていただいてございますけれども、もう一回整理させていただいた上で、世間で言われている数値というものがどういったものなのか。また、プラの関係で申し上げますと、データがないというご指摘もございましたので、参考資料の書き足しであったりというのも検討したいというふうに考えております。

 いただいたご意見、まとめてご説明して申し訳ないんですが、経済界なりと取りまとめに向けて議論してほしいという話がございました。これは当然やっていきたいというふうに思っておりますし、できますれば次回、6月にご議論を賜った後、最後にまとめるまでにパブリックコメントもしたいというふうに考えてございます。広く意見を伺いつつ、これはいつもやっていることですが、個別にご意見を伺うということもしっかりやっていきたいというふうに思っております。

 その中で、複数のご意見で、動静脈の連携であったり、あるいは消費者の方々の巻き込みであったり、自治体サイドからもご意見がありました。循環経済ということを考えていくと、今までのバリューチェーンなりサプライチェーンなり、物の流れが変わっていくということなんだというふうに思っております。新しいビジネスの形といったことも、そういったところに関係してくるんだというふうに思います。そういった中で、どういった新しいサプライチェーン、これ、今までの物の流れを変えるのは大変なことでございます。1個1個について、それぞれ具体的な検討が必要だというふうに考えてございますけれども、今回、全体的な方向性を出す中で、そういった、これまでと違うバリューチェーンが必要なんだというところをお示ししたいというふうに考えておりますし、そういったつもりでまとめてあるんですけれども、必ずしも十分ではなかったかもしれません。

 その中で、複数ご意見がありましたけれども、リデュースですね、3Rの中のトップで、これの重要性は言わずもがななつもりで、しっかり書いたつもりではあるんですが、多分、不十分だったとは思います。これまでの2000年代の循環基本法、その後の循環基本計画といったところで、まずリデュースといったところ、これを根本に掲げてやってきたところですし、成果が上がっている部分もあるというふうに考えておりますけれども、こういう分野でも、これも複数のご意見がございましたけれども、ヨーロッパのほうで環境配慮設計のエコデザイン指令が出てきて、今までと違う格好で、全体的なエコデザインということで標準化というような話もありましたけれども、提案をされているという状況もございます。そういった中で、リデュースの考えをもうちょっと見詰め直すという必要は確かにあるんだろうなというふうに考えてございます。ちょっと書き足しを検討したいというふうに思います。

 その中で、これも大きな要素だと思いますけれども、デジタル、あるいは技術の話もございました。デジタルの関係で、全体的に関わってくるというところで、物の流れを変えていくというところにデジタル技術が大いに関係してくるという部分は、そのとおりかというふうに思います。ちょっと書き方を工夫したいというふうに思います。

 また、その中で、教育の観点でもご指摘がございました。学校教育の言及をしたところでございますけれども、学校教育だけじゃない部分も確かにあるなというふうに考えてございます。そういった中で、もうちょっと書き足しができないかというのを考えたいというふうにございます。

 あと、データの扱いですね。金属の関係で、何を指しているのかとか、様々なご指摘がありました。確かに、書き足して注釈をしたほうが、より正確かなという部分が多々ございますので、もう一回、全体を見渡して直したいというふうに思っておりますし、シングルユースへの違和感というか、もったいなさというか、そういったところも踏まえてリデュースのことを書き足す中で、どういったことが書けるかというのをもう一回考えたいというふうに思います。

 また、地域の資源循環、あるいは廃棄物処理システムの方向性といったところを出してございます。カーボンキャプチャーの役割というのも重要な役割になってくるというふうに思っております。その中で、今後、深掘りをしていく中で、実行計画づくりであったりガイダンスだったりといったところの書き方で、今後、深掘りをしていくということを考えておりますけれども、キャプチャーのところも当然、去年の8月までの議論で視野に入っておりますので、書き足すかどうするか、内部で検討したいというふうに思います。

 それから、トレードオフの関係等もございました。また、ちょっと考慮要素として、特に個別でご議論があった水の部分、確かにそのとおりなので、書き方は考えますけれども、配慮というか留意というか、こういったところにも視野が行っていないと、国際比較、国際競争、国際標準化の議論もありました、そういったところで打って出ていけないというようなことも視野に入っているんだというふうに思います。そういったところを考えた記載というのも設けて、これに関わる人、見ていただいてリマインダーにするというか、忘れないようにするというか、そういったこともしっかり考えたいというふうに考えております。

 それから、様々ご意見をいただく中で具体的な指摘もございました。オリパラの記述のまとめ方とか、より具体的なご指摘もございましたので、個別にご意見を踏まえて考えていきたいというふうに思います。

 また、全体を踏まえてコストの関係のご議論もございました。どういうふうに受け止められるか考えたいというふうに思いますけれども、みんなでやっていくんだというご議論があったというふうに思います。また、その観点で、責任分担の関係もありますが、輸入者が、輸入品が多い物の流れについて、どういうふうにしていくのかという、今までの個別リサイクル法とはちょっと違うよというようなご指摘もございました。そういったところも含めて、どういうふうに整理をするか、すみません、今はアイデアがないのですが、何か考えたいというふうに思っております。

 必ずしも十分じゃないかもしれませんが、全体的に、ご意見を踏まえて、よくよく整理していきたいというふうに思います。ちょっと個別に言及し切れていない意見があるかもしれませんが、ご容赦いただければというふうに思います。

 私からは、以上でございます。ありがとうございます。

○酒井部会長 平尾室長、幅広い質問、意見をうまく整理いただいているかと思います。

 若干、追加させていただくとすれば、事務局共々、私も相当、サーキュラーの前の抑制のところに関しては、意識は相当強く認識しているつもりですが、今日の末吉委員、大石委員等のご意見、やはりそこが前提に見えないと言われる意見は、ご意見をしっかりと受け止めて、事務局と相談していきたいと思います。平尾室長から既に、再度考えるというご発言をいただいていますので、その中で取り組んでいきたいと思います。特に、回収量倍増との関係での抑制の見方というところは、指標の関係性でも要注意という点になってきますので、そこは頭に置いてお伝えをしていきたいと思います。

 それから、もう一つ、今後の具体施策はどうなんだというところ、直接的には粟生木委員から循環基本計画との関係というご質問でありましたが、循環基本計画のみならず諸制度との関係ということの話になっていこうかと思います。そういった意味では、大塚委員、大石委員から指摘いただいているような、パネルとか、リチウムイオン電池とか、あるいは、その際の輸入品の考え方とかといったところ、これは次制度ということの話になるのかということを含めて十分に検討していく対象でしょう。また、前回、大塚委員からご指摘のあった、資源回収拠点ステーションの話という形で整理を始めつつありますが、この辺りも今後の非常に重要な対象ということになってくると思っております。

 予定の時間まで、あと僅かでございますが、ここまで一巡、そして環境省からのご発言を踏まえて、最後にどうしてもという方がおられたらお聞きをしたいと思いますが、どなたかおられますでしょうか。よろしいですか。

 ありがとうございます。それでは、今日いただいたご意見を含めまして、今後の報告書案の取りまとめに向けて、事務局のほうで必要な検討・調整を進めるようにお願いをしたいと思います。

 それでは、これで事務局のほうに進行をお返しします。どうぞ。

○総務課長 酒井部会長、ありがとうございます。

 それでは、最後に、循環型社会部会、今後のスケジュールにつきましては、また改めて事務局のほうからご連絡をさせていただきたいと思います。

 以上で、本日の循環部会、閉会とさせていただきます。本日はありがとうございました。

午前11時36分 閉会