報道発表資料

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2024年03月22日
  • 大臣官房

カーボン・オフセット指針及びオフセットガイドラインの改訂について

 環境省では、「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」及び「カーボン・オフセットガイドライン」を作成し、事業者へ適切なカーボン・オフセットの取組を促してまいりました。
 このたび、令和5年度カーボン・オフセット指針及びオフセットガイドライン改訂に関する検討会での議論を経て、両文書を改訂しましたのでお知らせします。

■ 詳細

1.背景
 環境省では、事業者等へカーボン・オフセットの適切な取組を促すため、平成20年に適切なオフセットの規範等を示した「我が国のおけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」を作成しました。さらに、平成27年に事業者がオフセットに取り組む上での実務や手続きを中心に説明した「カーボン・オフセットガイドライン」を作成しました。
 昨今のカーボン・オフセットに対する関心の高まりを受け、国内での信頼性の高いオフセットを推進し、また中小企業の担当者や個人等のこれまでオフセットに馴染みがない方々にも理解を促すこと等を目的として、令和5年12月より、カーボン・オフセット指針及びオフセットガイドライン改訂に関する検討会を実施し、両文書の改訂を有識者に御議論いただきました。

 
2.改訂内容
 上記の検討会での議論の結果、両文書を改訂し、「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)第4版」及び「カーボン・オフセットガイドライン Ver.3.0」を作成しました。
 
改訂のポイントは以下の通り。
(1)カーボン・オフセットの定義がわかりづらかったため、見直しを行った。 
  【指針:3ページ目】
(2)「ISO14068-1:2023 カーボンニュートラリティ」の要件等を参考とし、国際的なカーボンニュートラル定義にあわせた記載とした。
  【指針:3ページ目】
(3)カーボン・オフセットの類型がわかりづらいとの声を反映し、既存の5つの類型を再整理した。
  【指針:5ページ目】
(4)信頼性の高いオフセットを促すため、オフセットに用いるクレジットの性質を一部追加した。
  【指針:8ページ目】
(5)オフセットに用いる代表的カーボン・クレジットを記載した。
  【指針:9ページ目】
(6)クレジットの使用を報告できる代表的な制度を記載した。
  【ガイドライン:33ページ目】
(7)カーボン・オフセットの取組を促進する制度等の情報を更新した。
  【ガイドライン:35ページ目】
 
 詳細は、以下URLの令和5年度カーボン・オフセット指針及びオフセットガイドライン改訂に関する検討会並びに別添1、2を参照ください。
 
・令和5年度カーボン・オフセット指針及びオフセットガイドライン改訂に関する検討会
 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/page_01180.html

・「我が国のおけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)第4版」
 https://www.env.go.jp/content/000209286.pdf

・「カーボン・オフセットガイドライン Ver.3.0」
 https://www.env.go.jp/content/000209289.pdf

連絡先

環境省大臣官房環境経済課市場メカニズム室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8324
室長
山本 泰生
室長補佐
宮原 薫
主査
若狹 佑貴
担当
三原 雅人