報道発表資料

平成19年4月10日
自然環境
この記事を印刷

日本と中国が相互に輸出するトキの検疫及び衛生条件について

4月10日(火)午後、若林環境大臣が李中国国家質量監督検験検疫総局局長と会談し、日本と中国が相互に輸出するトキの検疫及び衛生条件に関する覚書に署名しました。
 この結果、平成16年以降、鳥インフルエンザの発生により、これまで中断していたトキの輸出入を可能とする基本的条件が整いました。
 今後、中国との間でトキの個体の交換など繁殖協力が実現した場合、我が国のトキの安定的な保護・増殖の取組に大きな前進をもたらすものと期待されます。

1.経緯

(1)
2003年10月、「日中共同トキ保護計画」に小池環境大臣(当時)と周中国国家林業局長(当時)が署名し、トキの保護・回復に向けて、トキの個体の交換など繁殖協力を含む両国の協力の強化が定められました。
(2)
その後、両国での鳥インフルエンザの発生を受け、感染症の発生の予防の観点から、両国においてトキの輸出入にかかる検疫及び衛生条件について協議・調整を進めることとされ、これにより、トキの個体の交換は実現に至ってきませんでした。
(3)
トキの保護増殖を進める環境省では、厚生労働省及び農林水産省の協力を得つつ、中国の動植物検疫を担当する中国国家質量監督検験検疫総局との間で協議を進めて来た結果、今般双方の意見が一致し、覚書として署名が行われました。

2.本署名の意義と今後の見通し

 本署名により日中双方のトキの輸出入を可能とする基本的条件が整えられたことから、トキの個体の交換など繁殖協力が実現した場合には、トキの野生復帰を目標とし、近親交配を避けることが課題である我が国のトキの安定的な保護・増殖の取組に大きな前進をもたらすものと期待されます。

3.輸出するトキの検疫及び衛生条件の概要

(1)
隔離検疫施設にて21日間以上隔離する。
(2)
輸出前21日から14日の間、以下の伝染性疾病の検査を実施。結果が陰性である。
(ア)ニューカッスル病
(イ)鳥インフルエンザ
(3)
船積み前24時間以内に臨床検査において疾病のいかなる徴候も認められない。
(4)
国内輸送及び輸出に当たって鳥類を含む他の動物との接触及び混載を避ける。
(5)
輸送に使用される運送箱、車両、航空機等の積載場所は有効な薬剤を用いて消毒。
(6)
鳥インフルエンザのワクチンを接種されていない。
(7)
衛生証明書への必要事項の記載と発行。
(8)
隔離検疫施設の事前訪問調査の実施。
連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長:星野 一昭(6460)
 課長補佐:西山 理行(6475)
 専門官:中村 昌孝(6469)

ページ先頭へ