報道発表資料

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2006年03月23日
  • 水・土壌

ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理の手引き(生物検定法)の策定及びダイオキシン類に係る生物検定法マニュアルの改訂について

環境省では、平成18年2月20日、「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理の手引き(生物検定法)」の案(以下「手引き案」という。)を公表し、3月6日までの間パブリックコメントを実施しました。その結果、6名の個人から合計25件のコメントがあり、そのほとんどが、第2部 各論に関するものでした。今般、これを踏まえて「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理の手引き(生物検定法)」を策定しましたので、公表します。
 手引きの策定に伴い、ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアルについても必要な改訂を行いました。

1.経緯

 ダイオキシン類の測定については、従来の高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計による測定では、測定に多大な時間と費用が必要であり、低廉で迅速な、いわゆる簡易測定法の開発・導入が期待されています。
 このため、環境省では、平成17年9月ダイオキシン類の測定の一部に生物検定法による測定法の追加を行うとともに、生物検定法マニュアルの策定を行いました。しかしながら、生物検定法には、相当高度な技術が含まれているため、十分な精度管理が必要となります。
 このような状況を踏まえ、環境省では、「ダイオキシン類環境測定精度管理検討会」(座長:森田昌敏 独立行政法人国立環境研究所客員研究官)を設置し、生物検定法によるダイオキシン類の環境測定において的確な精度管理を実現するための検討を行い、その成果として「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理の手引き(生物検定法)」の案(以下、手引き案)を取りまとめ、平成18年2月20日に公表したところです。

2.パブリックコメントの結果

 手引き案について、3月6日までパブリックコメントを実施した結果、6名の個人から合計25件のコメントがありました。環境省では、別紙1に示すように、これらのコメントに対する見解等を取りまとめ、必要な修正を加えました。

3.手引きの策定

 今般、パブリックコメントの結果を踏まえ、「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理の手引き(生物検定法)」を別紙2のとおり策定しました。

4.ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアルの改訂

 手引きの策定を受けて「ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアル(排出ガス、ばいじん及び燃え殻)」を別紙3のとおり改訂しました。

5.今後の予定

 環境省では、ダイオキシン類の環境測定の精度を向上させるとともに、精度管理の普及を図るための措置として行っているダイオキシン類の請負調査等における受託機関の選定に関して、平成18年度後期から本手引きを取り入れた資格審査を行う予定です(詳細は別途発表します。)。


[添付資料]

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局総務課ダイオキシン対策室
室長:室石 泰弘 (内線 6532)
 係長:相澤 寛史 (内線 6579)
 担当:酒井 億 (内線 6571)
     石川 裕介 (内線 6579)

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