報道発表資料

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2004年03月25日
  • 自然環境

京都府等における野鳥に係る鳥インフルエンザ対策について

環境省は、京都府等で発生した野生カラスへの高病原性鳥インフルエンザ感染問題に関して、関係府県の取組を補完し、地域住民の不安解消に資するため、次の取組を実施することといたしました。

 環境省は、京都府及び大阪府で発生した野生カラスへの高病原性鳥インフルエンザ感染問題に関して、関係府県の取組を補完し、地域住民の不安解消に資するため、次の取組を実施することといたしました。
 これらは、所要の準備が整い次第、ただちに実施することとしています。


  1. カラス集団ねぐらでの異常有無に関する確認調査の実施
     関係府県等による調査の結果、京都府丹波町の最初の発生地から概ね30キロメートル圏内の限られた地域において、感染したカラス個体が複数発見されている。このため、感染カラスが発見された地域(京都府丹波町の最初の発生地を中心とする概ね30キロメートル圏内の地域。以下「本地域」という。)において、カラスの現状を早期かつ統一的に把握するため、多数のカラスが集まる集団ねぐら5ヶ所程度を選定し、カラスの集団死等の異常がないか確認する調査を行う。
  2. カラスの捕獲によるウイルス検査の実施
     身近な野鳥であるカラスから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出され、生きているカラスに対する地域住民の不安が生じているため、カラスを捕獲して感染の有無の検査を行う。
     このため、関係府県が行うワナによるカラスの捕獲事業に加え、本地域内の5ヶ所程度においてカラスの調査捕獲等を行い、早期の検体確保と検査実施を図る。
  3. 既に判明した事実関係に基づく助言等の実施
     国が京都府で実施した科学技術振興調整費「高病原性鳥インフルエンザ対策に関する緊急調査研究」において、少なくともカラス以外の野鳥に感染の広がりは認められないとの結果が出た。また、関係府県が行う死亡鳥検査では、カラス以外にも多数の野鳥検査が行われ、すべて陰性の結果が出ている。
     本地域内において環境省の上記補完調査が行われることもあり、関係府県における死亡鳥サンプル検査がこれらの知見を踏まえつつ適切かつ効率的に実施されるよう助言を行う。
連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長:名執 芳博(6460)
 補佐:鈴木 明  (6465)
 鳥獣保護業務室
 直通:5521-8285
 室長:渡辺  聡 (6470)
 補佐:飛島 雄史(6471)