報道発表資料
4月25日(金)から27日(日)まで、フランスのパリにおいて、G8環境大臣会合が開催された。今回の会合には、我が国から鈴木環境大臣が出席し、持続可能な生産・消費、国際環境ガバナンス等について議論が行われ、コミュニケが採択された。
鈴木大臣は、生産・消費を持続可能なものとする上で資源生産性が重要である旨を発言し、各国大臣の認識の一致を得た。また鈴木大臣は、この機会を活用し、気候変動問題について、ロシアに対して、京都議定書の早期批准を強く働きかけた。
1.概要鈴木大臣は、生産・消費を持続可能なものとする上で資源生産性が重要である旨を発言し、各国大臣の認識の一致を得た。また鈴木大臣は、この機会を活用し、気候変動問題について、ロシアに対して、京都議定書の早期批准を強く働きかけた。
(1) | 日時 : | 平成15年(2003年) 4月25日(金)~27日(日) |
(2) | 場所 : | パリ フランス外務省国際会議場 |
(3) | 参加国: | |||||||||||||||||||||||||||
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なお、モハメッド・バリ・ムーサ南アフリカ共和国環境・観光大臣、モドゥ・ファダ・ジャーニー・セネガル環境自然保護大臣、クラウス・テプファー国連環境計画事務局長が一部のセッションに出席した。 |
2.会合の総括
(1) |
G8環境担当大臣、欧州委員会環境担当委員らは、「持続可能な生産・消費」、「国際環境ガバナンス」、「アフリカ」の3セッションにおいて討議を行い、その成果は、「コミュニケ」として採択された。閣僚宣言の概要は以下のとおり。(全文(環境省仮訳)については別添1を参照) |
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[1] | 持続可能な生産・消費 | |
・ | 関係機関の連携、関係者間のパートナーシップの促進、理解向上のための取組、研究技術の革新などを推進。 | |
・ | 資源生産性を高める観点から、物質フロー会計(MaterialFlowAccounts)に関する国際的な共同研究プロジェクトに関して日本が開催する専門家会合を歓迎。 | |
・ | 企業の社会的責任、政府のグリーン化、環境教育等を推進。 | |
・ | 生産・消費パターンの変更を監視し発展させるための共通戦略を策定。 |
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[2] | 国際環境ガバナンス及び協力の強化 | |
・ | 国際環境ガバナンスの強化のための枠組みや財政に関する措置を歓迎 | |
・ | 国際環境ガバナンスと持続可能なガバナンスとの連携を強化(特に水の分野) |
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[3] | アフリカ | |
・ |
環境と貧困の問題を、NEPAD(アフリカの開発のための新パートナーシップ)における環境に関する行動計画を通じ、経済開発における中心課題とすることを歓迎。 |
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なお閣僚宣言は、フランスのバシュロエコロジー・持続可能開発大臣から、本年G8サミット(エビアンで開催)の議長であるシラク大統領に報告される予定。 |
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(2) | 鈴木大臣の3つのセッションにおける発言は下記のとおり。 |
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[1] | 持続可能な生産・消費 | |
・ | 将来的に、資源生産性についての各国共通の目標を設定することを提案。そのために、まず物質フロー会計に関して、共通手法の確立を検討するための国際的な共同研究プロジェクトをG8が中心となって開始することを提案。 | |
・ | 京都議定書の重要性と早期の発効の必要性を強調。 | |
・ |
ヨハネスブルク・サミット実施計画に基づき我が国が策定する持続可能な生産・消費形態への転換を加速するための10年間の枠組みとして「循環型社会形成推進基本計画」を本年3月14日に閣議決定したことを報告。 |
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[2] | 国際環境ガバナンス及び協力の強化 | |
・ | 国連環境計画(UNEP)の効率化と合理化と増加する条約事務局や会議、基金の間の調整の重要性を指摘。 |
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[3] | アフリカ | |
・ |
ヨハネスブルグでもその重要性が確認されたNEPAD(アフリカの開発のための新パートナーシップ)の具体化に向けたアフリカ諸国の努力への期待及びそれを支援するため、我が国としても2003年9月末に第3回アフリカ開発会議(TICADIII)を開催する旨を言及。 |
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[4] | その他 | |
・ | 本年3月に我が国において開催された第三回世界水フォーラム及び閣僚級国際会議へのG8各国のご協力についての謝意を表明。 |
3.バイ会談について
鈴木環境大臣は、気候変動問題について、ロシアに対して京都議定書の早期批准を強く働きかけた。
さらに、EUとの間で、他国に対する働きかけについて意見交換を行った。
(バイ会談の詳細については別紙1を参照。)
(了)
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課
課長 :白石順一(内線6710)
課長補佐:森下 哲 (内線6711)