報道発表資料

平成14年12月26日
水・土壌
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水田等農用地を中心としたダイオキシン類の排出実態調査結果について

環境省では、水田を中心とし、土壌中に残留するダイオキシン類の排出移行の有無等の実態を把握するための調査(水田一筆調査及び水田圃場群調査)を平成12及び13年度に実施し、その結果を取りまとめた。
  1.  本調査は、環境中に排出され土壌中に蓄積されたダイオキシン類の水域への移行に係る知見の集積を図ることが、今後のダイオキシン対策を推進する上での課題の一つとされていることを踏まえ、水田等の農用地を中心とし、土壌中に残留するダイオキシン類の排出移行の有無等の実態を把握することを目的として実施したものである。

  2.  水田一筆調査(4ヶ所)の結果、水田水尻からの排水中のダイオキシン類濃度は、田植え時期(4〜6月)の濃度が中干し前落水期(7〜8月)、収穫前落水期(8〜9月)に比べて高い傾向が認められ、代かきや田植え作業に伴う土壌粒子の巻き上げの影響が大きいものと推察された。

      
    第1表 水田水尻からの排水中ダイオキシン類濃度 (pg-TEQ/l)

    年 度 田植え時期 中干し前落水期 収穫前落水期
    H12 0.24〜1.74 0.0065〜0.20 0.013〜0.48
    H13 0.21〜15 0.29〜6.0 0.043〜1.3
      0.21〜15 0.0065〜6.0 0.013〜1.3
      


     また、水田圃場群調査(1ヶ所)の結果、排水路中のダイオキシン類濃度は水質環境基準値1pg-TEQ/l以下の範囲にあり、水田水尻からの排水中での結果と同様に田植え時期の濃度が中干し前落水期、収穫前落水期に比べて高い傾向が認められた。

    第2表 排水路中のダイオキシン類濃度 (pg-TEQ/l)

    年 度 田植え時期 中干し前落水期 収穫前落水期
    H12 0.10〜0.59 0.077〜0.30 0.040〜0.48
    H13 0.055 0.016 0.030
      0.055〜0.59 0.016〜0.30 0.030〜0.48


  3.  本調査結果によれば、[1]比較的高い濃度の排水は代かき時等の期間に限られていること、[2]農業排水路における濃度は水質環境基準値を下回っていること、[3]水田一筆からの年間排出量が水田土壌中のダイオキシン類残留量に占める割合は最大でも0.012%と試算されたことから、水田由来のダイオキシン類の排出により、公共用水域におけるダイオキシン類濃度が水質環境基準1pg-TEQ/l(年平均評価)を超える可能性は低いものと考える。


詳しくはこちら(環境管理局水環境部 行政資料)

連絡先
環境省環境管理局水環境部土壌環境課農薬環境管理室
室長:早川 泰弘  (内線6640)
 補佐:更田 真一郎(内線6641)
 担当:稲生 圭哉  (内線6643)

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