報道発表資料

平成14年6月27日
水・土壌
この記事を印刷

化学的酸素要求量、窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減計画の同意について

関係20都府県知事から環境大臣に協議のあった「化学的酸素要求量、窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減計画」が、6月27日(木)に開催された公害対策会議幹事会の議を経て、環境大臣により同意されました。
1 経緯
 
(1) 水質総量規制制度は、水質汚濁防止法等に基づき、人口、産業等が集中し、汚濁が著しい広域的な閉鎖性海域の水質改善を図るため、昭和54年以来4次にわたり、東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海において、化学的酸素要求量(COD)を対象に実施されており、これまで着実にCODの削減が図られてきたところです。しかしながら、窒素及びりんの流入等による富栄養化に伴う有機汚濁もあり、CODの状況はほぼ横ばいであり、また、赤潮、貧酸素水塊の発生等が問題となっています。
 
(2) このため、第5次水質総量規制においては、従来のCODの一層の削減を図るとともに、新たに窒素及びりんを対象に加えて総合的な汚濁負荷削減対策を推進するため、昨年12月11日に開催された公害対策会議の議を経て、環境大臣により、平成16年度を目標年度とする新たな総量削減基本方針が策定されました。
 
(3) この総量削減基本方針に基づき、今般、関係20都府県知事が「化学的酸素要求量、窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減計画」を作成し、環境大臣あてに協議があったことから、公害対策会議の議を経て環境大臣が同意しました。
 
 
2 主な内容
 
 
 東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海に係る総量削減計画は、水質汚濁防止法第4条の3の規定に基づき、総量削減基本方針に定められた削減目標量を達成するため、必要な事項について関係都府県知事が定めるものです。
 
(1) 削減目標量

 COD、窒素含有量及びりん含有量のそれぞれについて、目標年度の平成16年度における各都府県の発生源別(生活排水、産業排水、その他)の削減目標量が定められています。平成16年度における削減目標量を平成11年度における汚濁負荷量と比較すると、関係20都府県全体で、CODについては93%、窒素含有量については96%、りん含有量については93%とすることになります。削減の割合が最も高い都府県は、CODについては兵庫県(80%)、窒素含有量については大阪府(90%)、りん含有量については愛知県、兵庫県(87%)となっています。
 
(2) 削減目標量の達成のための方途

 各都府県における汚濁負荷量の削減目標量を達成するための方途について、概ね次のように定められています。
[1] 生活排水処理施設の整備等


 下水道の整備を一層促進するほか、地域の実情に応じ、合併処理浄化槽等の整備を促進するとともに、排水処理の高度化の促進及び適切な維持管理の徹底等を計画的に推進する。
[2] 総量規制基準の設定


 指定地域内事業場については、適切な総量規制基準を定め、その遵守を徹底するとともに、新・増設の施設については特別の総量規制基準を設定し、汚濁負荷の削減を図る。
[3] その他の各種汚濁発生源に係る対策
 地域における汚濁負荷発生特性を踏まえ、生活排水対策、農地からの負荷低減対策、合流式下水道の改善等、きめ細かな対策を講じる。

[4] 教育、啓発等
 水質総量規制の趣旨及び内容の教育、啓発等に努める。
[5] その他汚濁負荷量の総量の削減に関し必要な事項

 底質汚泥の除去、監視体制の整備等の措置を講ずる。
 

3 今後の予定
 
(1) 総量削減計画の同意については、公害対策会議会長専決要領に基づき、公害対策会議幹事会の議を経て、会長である環境大臣が専決する事項となっています。このため、6月27日付けで環境大臣が同意を行ったところであり、これを受けて、関係都府県では7月中に総量削減計画を公告する予定です。
 
(2) また、この総量削減計画に基づき、各都府県において汚濁負荷量を削減するための具体的な措置が講じられていくこととなりますが、特に、工場・事業場に対しては、通常の濃度基準による排水規制に加え、汚濁負荷量(排水濃度×排水量)についての総量規制基準が適用されることとなります。
 この総量規制基準は、昨年12月13日の環境省告示により示された範囲内において、各都府県ごとに業種等の実態に応じて定めることとされており、総量削減計画の策定に併せて各都府県知事が設定します。この基準の適用期日については、平成14年10月1日以後に新・増設される工場又は事業場は新・増設された日から、平成14年10月1日前に既に設置されている工場又は事業場は平成16年4月1日からとなる予定です。
連絡先
環境省環境管理局水環境部水環境管理課閉鎖性海域対策室
室   長 柴垣  泰介(内線6660)
 室長補佐 勝野聡一郎(内線6661)
 担   当 高田  文子(内線6664)

ページ先頭へ