報道発表資料
本日、2月21日午前、北海道庁におきましては、エゾシカ猟における鉛中毒防止の徹底を図るため、平成13年度の猟期からエゾシカ猟における鉛弾の使用を全面的に禁止することを決定しました。
本事案につきましては、平成9年頃から北海道東部地域において、オオワシやオジロワシがエゾシカ猟に使用した鉛ライフル弾をエゾシカの死骸等と一緒に飲み込み、鉛中毒を引き起こして死亡する事例が指摘されてきました。
このため、環境省(当時は環境庁)と北海道庁との間で調整を進めてきたところ、平成12年度の猟期からはライフル銃に使用される鉛ライフル弾の使用が禁止されましたが、今回、散弾銃に使用される鉛スラッグ弾等についても、代替弾の供給確保等の見通しができたことから、エゾシカ猟における鉛弾の使用を全面的に禁止することを決定しました。
本事案につきましては、平成9年頃から北海道東部地域において、オオワシやオジロワシがエゾシカ猟に使用した鉛ライフル弾をエゾシカの死骸等と一緒に飲み込み、鉛中毒を引き起こして死亡する事例が指摘されてきました。
このため、環境省(当時は環境庁)と北海道庁との間で調整を進めてきたところ、平成12年度の猟期からはライフル銃に使用される鉛ライフル弾の使用が禁止されましたが、今回、散弾銃に使用される鉛スラッグ弾等についても、代替弾の供給確保等の見通しができたことから、エゾシカ猟における鉛弾の使用を全面的に禁止することを決定しました。
- 鉛弾による中毒と鉛弾使用規制の検討経緯
- 鉛散弾の使用規制の内容
- 今後のスケジュール(予定)
(1) | 平成9年頃から北海道東部地域において、オオワシやオジロワシがエゾシカ猟に使用した鉛ライフル弾をエゾシカの死骸等と一緒に飲み込み、鉛中毒を引き起こして死亡する事例が指摘されてきました。 |
(2) | 平成11年5月、環境庁長官は「鉛ライフル弾について2年以内に規制措置を実施する。」旨を表明し、北海道庁と調整を進めてきました。 これを受けて、北海道庁は平成12年度猟期からエゾシカ猟における鉛ライフル弾の使用を禁止し、銅製のライフル弾使用に切り替えました。 |
(3) | しかしながら、エゾシカ猟において散弾銃に使用される鉛スラッグ弾等については、代替弾の安定供給の確保等の問題があり、平成12年度猟期からの使用禁止措置は見送り、平成13年度猟期を目途に規制を開始する方向で検討が行われてきました。 |
(4) | このたび、銅製の代替弾が国内で開発されるなど、その安定供給の目途もたったことから、エゾシカ猟における鉛散弾の使用規制についての検討が本格化し、専門家や猟友会等の関係者で構成される「エゾシカ狩猟問題検討会」における検討議論や公聴会の開催が行われました。 その後、2月21日に北海道環境審議会に諮問され、平成13年11月1日からエゾシカ猟における鉛弾の使用を全面的に禁止することが決定されました。 |
ワシ類の鉛中毒の徹底を図るため、エゾシカ猟における鉛散弾(散弾銃で使用される鉛スラッグ弾(単体弾)等)の使用が平成13年11月1日のエゾシカ猟期から禁止となります。
これにより、平成12年度猟期からの鉛ライフル弾の禁止と併せて、平成13年度猟期からは、エゾシカ猟における鉛弾の使用が全面禁止となります。
3月 1日 | 環境省への届出 |
3月30日 | 北海道公報に告示 |
11月 1日 | 施行 |
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
課長:森 康二郎(6460)
室長:上河 潔(6470)
担当:西中、三嶋(6474)