報道発表資料
在日米軍厚木海軍飛行場内の米軍家族住宅地区の大気環境の保全に関する問題については、これまで日米両国間で取り上げられてきたところであり、平成10年9月18日の閣議了解に基づき、同飛行場内の米軍家族住宅地区の大気環境の保全に関し関係省庁が一致協力して取り組みを進めてきたところである。
平成11年4月21日、日米共同で大気環境調査及び土壌の調査を行うことが合意され、これに基づき行われた大気環境中のダイオキシン類及び浮遊粒子状物質(SPM)並びに土壌中のダイオキシン類についての測定結果の速報値が、今般まとまった。
(注) | 本調査においては、ポリクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)及びポリクロロジベンゾフラン(PCDF)のほか、コプラナーPCBについても測定を行った。 |
測定結果の概要(速報値)
I 大気環境
1.調査期間 | 平成11年7月7日(調査開始日)~同年9月1日(調査終了日)までの56日間。 |
2.調査地点 | 3か所(基地内の米軍家族住宅地区及びその周辺) 【別紙参照】 |
3.測定値(速報値) |
PCDD+PCDF(pg-TEQ/m3)(WHO1998,ND=0)
調査地点 | PCDD+PCDF | 大気環境指針値(年間平均値0.8pg-TEQ/m3)を超えた日数 | ||
---|---|---|---|---|
最小値 | 最大値 | 平均値 | ||
Site A | 0.085 | 3.3 | 0.59 | 10日 |
Site B | 0.097 | 53 | 7.4 | 44日 |
Site C | 0.031 | 1.5 | 0.28 | 4日 |
ダイオキシン類 (pg-TEQ/m3)(コプラナーPCBを含む)(WHO1998,ND=0)
調査地点 | ダイオキシン類 | ||
---|---|---|---|
最小値 | 最大値 | 平均値 | |
Site A | 0.092 | 3.5 | 0.64 |
Site B | 0.1 | 58 | 8.0 |
Site C | 0.037 | 1.6 | 0.29 |
浮遊粒子状物質(SPM)
調査地点 | 調査期間中の1日平均値 (最小値~最大値) μg/ m3 |
1時間値が200μg/m3 を超過した回数(最大値) |
環境基準超過日数 |
---|---|---|---|
Site A Site B Site C |
27.0 ( 7.6~ 77.9 ) 62.2 (12.1~168.6 ) 29.6 ( 9.8~ 75.6 ) |
1回(218μg/ m3) 46回(460μg/ m3) 0回(153μg/ m3) |
1日 13日 0日 |
環境基準 | : | 1時間値の1日平均値が100μg/m3以下であり、かつ、1時間値が200μg/m3以下であること。 |
II 土壌環境
1.調査期間 | 平成11年7月27日~29日の3日間 |
2.調査地点 | 25か所(基地内の米軍家族住宅及びその周辺) 【別紙参照】 |
3.測定値(速報値) |
ダイオキシン類(コプラナーPCBを含む)(WHO1998,ND=0) | ||
・ | 最小値 0.48 ~ 最大値 330 pg-TEQ/g |
|
* | 環境庁が本年7月、居住地等において対策をとるべき土壌中濃度の暫定ガイドライン値として示した 1,000 pg-TEQ/gを超えた地点はなく、人の健康に影響を及ぼすおそれはない。 |
|
注) | 大気環境及び土壌環境のダイオキシン類に係る上記測定値は速報値であるので、今後若干変動する可能性がある。 |
- 連絡先
- 環境庁大気保全局大気規制課
課 長 :仁井正夫 (内6530)
補 佐 :佐藤健二 (内6533)
補 佐 :寺本琢哉 (内6547)
環境庁水質保全局企画課
課 長 :長尾梅太郎(内6610)
補 佐 :内田 勉 (内6671)
環境庁水質保全局土壌農薬課
課 長 :西尾 健 (内6650)
補 佐 :藤倉まなみ(内6652)