報道発表資料

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2014年12月01日
  • 自然環境

国連生物多様性の10 年の普及啓発を目指す「生物多様性アクション大賞 2014」大賞の決定について

 「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)主催、「生物多様性アクション大賞2014」の授賞式を11/30(日)に行いました。
 授賞式では、優秀賞である5つの部門賞(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)の受賞者によるプレゼンテーションを行い、その中から、まもろう部門・まるやま組(石川県輪島市)の「アエノコト」が「生物多様性アクション大賞」に決定しましたので、お知らせいたします。

1 「生物多様性アクション大賞2014」大賞について

【大賞】

・「アエノコト」

  ※まもろう部門で「優秀賞」を受賞

 まるやま組(市民団体) 石川県輪島市

 奥能登にはアエノコトという農家が田の神様に収穫の感謝と豊穣を願う農耕儀礼(ユネスコ無形文化遺産)があります。まるやま組ではこの儀礼と毎月の田んぼの生物調査をつないで少し趣向を変えたアエノコトを行っています。調査で見つかった生き物の名前を記した「依り代」を手に田んぼで神様を呼び寄せ家に招き入れ、食の安全と豊作に感謝します。

 吉田正人審査委員長(筑波大学 教授)のコメント

 日本の文化を大切にする、食べることを通じて生物多様性、自然の恵みに感謝するといった、日本人の忘れかけている大切なことを伝えている点を評価した。

大賞を受賞した「まるやま組」と吉田審査委員長(右)

受賞者全員による記念撮影

大賞を受賞した「まるやま組」と吉田審査委員長(右) 受賞者全員による記念撮影

※ 各優秀賞・各特別賞の結果についてはこちらからご覧いただけます。

「生物多様性アクション大賞」特設ページ

URL: http://5actions.jp/award/result.html

※ 12/13(土)13:30~、エコプロダクツ2014イベントステージ(東京ビッグサイト東5ホール)で行う「もっと身近に生物多様性を、さかなクンと一緒に考えよう!」において、生物多様性リーダーでもあるさかなクンと一緒に生物多様性アクション大賞受賞団体・まるやま組がプレゼンテーションを行います。是非、足をお運び下さい。

「エコプロダクツ2014」ウェブサイト

URL: http://eco-pro.com/eco2014/

2 「生物多様性アクション大賞2014」について

■募集期間:2014年 5月22日(木)?9月1日(月)

■応募総数:124

■大賞発表・授賞式:2014年11月30日(日)

■概要:「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)では「MY行動宣言 5つのアクション」(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)を広く呼びかけています。

 「生物多様性アクション大賞」は、全国各地で行われている5つのアクションに取り組む団体・個人を表彰し、積極的な広報を行うことにより、生物多様性の主流化に貢献するもので、2013年度に創設しました。

 本年度は、一般財団法人セブン-イレブン記念財団との共催で実施しました。

■応募対象・取組:

 生物多様性の保全や持続可能な利用に取り組む団体・個人を対象に、下記部門ごとの取り組みを募集しました。

《たべよう》

 地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。

《ふれよう》

 生の自然を体験し、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。

《つたえよう》

 自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。

《まもろう》

 生き物や自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。

《えらぼう》

 エコマークなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。

■主 催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)

■共 催:一般財団法人セブン-イレブン記念財団

■協 賛:前田建設工業株式会社、セキスイハイム、森ビル株式会社

■特別協力:公益社団法人国土緑化推進機構、経団連自然保護協議会

■協 力:富士フイルム株式会社

■後 援:朝日新聞社、毎日新聞社、緑の goo

■事務局:一般社団法人 CEPA ジャパン

■審査委員:

 吉田正人(筑波大学教授) 委員長

 足立直樹(株式会社レスポンスアビリティ)

 小野弘人(セブン-イレブン記念財団)

 梶谷辰哉(国土緑化推進機構)

 川廷昌弘(CEPAジャパン)

 坂田昌子(UNDB市民ネット)

 道家哲平(日本自然保護協会)

 星野智子(環境パートナーシップ会議)

 堀上勝(環境省)

3 本件に関する問い合わせ先

 生物多様性アクション大賞事務局担当:関根

  Tel: 03-5459-2108

  E-mail: award@cepajapan.org

【参考】

○「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)

2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。

これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取組を推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が2011年9月に設立されました。環境省はUNDB-Jの事務局を努めています。

(ウェブサイト)http://undb.jp/

(Facebookページ)https://www.facebook.com/UNDBJ

○MY行動宣言5つのアクション

国民一人ひとりが生物多様性との関わりを自分の生活の中でとらえることができるよう、UNDB-Jは、5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)の中から自らの行動を選択して宣言することを広く呼びかけています。

(ウェブサイト)http://undb.jp/action/spread-action/

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
代  表:03-3581-3351
直  通:03-5521-9108
室  長:堀上 勝  (内:6661)
室長補佐:岡野 隆宏 (内:6481)
担  当:小久保智史 (内:6664)