報道発表資料

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2012年12月03日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第14回政府間会合の結果について(お知らせ)

 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第14回政府間会合が、11月26日(月)~27日(火)に、ミャンマー・ヤンゴンで開催されました。
 本会合では、「EANETの強化のための文書」に基づく活動の実施や、EANETの活動の方向性等の審議が行われました。

1.会合の概要

○日程:
11月26日(月)~27日(火)
○場所:
ミャンマー・ヤンゴン
○主催者:
EANET事務局(国連環境計画・アジア太平洋地域資源センター)
EANETネットワークセンター(一般財団法人日本環境衛生センターアジア大気汚染研究センター)
○参加者:
EANET参加13か国のうち12か国の代表
(カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、
ミャンマー、フィリピン、ロシア、タイ、ベトナム)
国連環境計画等
○我が国からの出席者:
環境省、外務省の担当官

※ 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の概要については、別添参照

2.結果の概要

本会合における主な結果は、次のとおりです。

(1)「EANETの強化のための文書」に基づく活動の実施に関する検討

 本年1月に運用が開始された「EANETの強化のための文書」(以下「文書」という。)について、前回の政府間会合以降、ラオス、マレーシア及びロシアが署名を終えたことが報告されました。また、署名手続きを終えていない国の早期署名を促すとともに、全てのEANET参加国による文書に基づく活動の効果的な実施を促すための決議文が採択されました。さらに、文書の運用開始を踏まえ、事務手続きや財政管理に関するガイドラインが改定され、文書に基づく活動の実施のための環境の整備が図られました。

なお、政府間会合等の名称を変更するか否かについて議論が行われた結果、従来の名称を保持し、本会合については「第14回政府間会合」とすることが決定されました。

(2)EANETの今後の活動の方向性に関する検討

 「文書の対象範囲は政府間会合の決定により拡大することができる」との規定を受け、昨今東アジア地域においてオゾンや粒子状物質等による大気汚染が顕在化しつつあること等を踏まえたEANETの今後の活動の方向性についての議論が本格化されました。現在の対象範囲の中で実施できる様々な活動及び対象範囲の拡大を伴う活動について意見交換が行われ、引き続き検討を行うこととなりました。
 また、同検討に当たっての科学的な知見として、「東アジア地域における大気汚染の状況に関するレビュー」の報告が2013年及び2014年に行われることが報告されました。

3.今後の対応

 酸性雨等の広域大気汚染問題は東アジア地域共通の課題であり、我が国としては、引き続きEANETの活動を技術的・財政的に支援していくとともに、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実・強化を図ることとしています。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課
直通:03-5521-9021
代表:03-3581-3351
課長   :大森 豊緑(6530)
課長補佐:後藤 隆久(6556)
課長補佐:吉崎 仁志(6547)

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