報道発表資料

平成23年11月21日
保健対策
この記事を印刷

「国際化学物質管理会議(ICCM)に関する公開作業部会(OEWG)第1回会合」の結果について(お知らせ)

 「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(SAICM)の推進のため、11月15〜18日にベオグラード(セルビア)において「国際化学物質管理会議(ICCM)に関する公開作業部会(OEWG)第1回会合」が開催されました。
 今回の会合では、2012年に開催される第3回ICCMの準備会合として、関連作業の進捗の確認や第3回ICCMにおいて取り上げられるべき活動の検討等を行いました。
 第3回ICCMは、2012年9月17日〜21日にケニア・ナイロビにて開催される予定です。

1.背景

 2006年2月で開催された第1回国際化学物質管理会議(ICCM)において、「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(Strategic Approach to International Chemicals Management;SAICM)が策定されました。
 SAICMは、2002年のヨハネスブルグサミット(WSSD)で採択された「2020年までに化学物質が健康や環境への影響を最小とする方法で生産・使用されるようにする」ことを目標として、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、予防的アプローチ、有害化学物質に関する情報の収集と提供、各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進等の分野での戦略と行動計画を定めたものです。
 SAICMについては、ICCMを開催して定期的にその進捗状況をレビューすることとされていますが、2009年5月に開催された第2回ICCMにおいて、第3回ICCM(2012年に開催予定)までの間に公開作業部会(OEWG)においてSAICMのフォローアップを行うこととされたことを受け、第3回ICCMの準備のために今般の会合が開催されることになったものです。

2.会合の概要

開催期間

平成23年11月15日(火)〜11月18日(金)
(14日(月)にSAICMの実施に係るテクニカルブリーフィング等が開催)

開催場所

ベオグラード(セルビア)

出席者

各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等(約100カ国、約250名(暫定集計値))
我が国からは、早水輝好 環境省環境安全課長(ICCMのアジア太平洋地域代表ビューロー)等が出席

会議文書:議題、会議文書等は以下のウェブサイトから入手可能です。
http://www.saicm.org/index.php?content=meeting&mid=124&def=4&menuid=

3.会合の主な結果

(1)第2回ICCMで採択された「新規の課題」等

 第2回ICCMで採択され、国際的に議論が進められている「新規の課題」([1]ナノテクノロジー及び工業用ナノ材料、[2]電気電子製品のライフサイクルにおける有害物質製品中化学物質、[3]製品中化学物質及び[4]塗料中鉛)及び[5]ペルフルオロ化合物(PFC)の管理と安全な代替物質への移行について、今後の活動に関する決議案が検討されました。決議案については、第3回ICCMに提出され、さらに検討の上、採否が決定されます。
 各分野の提案内容は以下のとおりです。

[1]
ナノテクノロジー及び工業用ナノ材料:関連する活動をSAICM文書の一つである「世界行動計画」に盛り込むことが第3回ICCMに勧告され、具体的な活動内容案については今後とりまとめられることになりました。また、情報交換の促進や技術ガイダンスの作成等の取組を進めることについても提案されることになりました。
[2]
電気電子製品のライフサイクルにおける有害物質:関連する活動をSAICM文書の一つである「世界行動計画」に盛り込むことが第3回ICCMに勧告され、具体的な活動内容案については今後とりまとめられることになりました。
[3]
製品中化学物質:製品のライフサイクルを通して製品中の化学物質の情報共有等を進めるための国際的なプログラムを立ち上げること等が提案されることになりました。
[4]
塗料中鉛:国際的な連携組織(Global Alliance)を通じて塗料中の鉛の廃絶を目指した取組を進めること等が提案されることになりました。
[5]
ペルフルオロ化合物(PFC)の管理と安全な代替物質への移行:情報収集・交換を促進するため、OECD及びUNEPが中心となって、各地域代表国、NGO、国際機関等が幅広く参加する「国際PFCグループ」を設置すること等が提案されることになりました。

(2)第2回ICCMで採択された「新規の課題」への追加提案

 「新規の課題」に追加して取り組むべき課題として提案されていた[1]内分泌かく乱物質及び[2]環境残留性の高い医薬品汚染物質のうち、[1]内分泌かく乱物質については、第3回ICCMで検討されることになりました。

(3)実施のための資金及び技術

 途上国におけるSAICM実施を支援するための「クイックスタートプログラム(QSP)」については、第3回ICCMまでで拠出を終了し、2013年末まで資金の支援を行う予定でしたが、これらを延長し、2013年末までに資金の支援が決定されたプロジェクトについてプロジェクト終了時まで継続して支援を行うことになりました。
 また、長期的な資金支援のオプションについて、少人数会合で議論が行われました。

(4)第3回ICCM

 2012年9月17日〜21日にケニア・ナイロビで開催されることが決定されました。

(5)その他

 SAICMの保健分野における戦略案、2012年6月に開催予定の国連持続可能な開発会議(Rio+20)におけるSAICMの位置づけ等について議論が行われました。

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直通:03-5521-8260
代表:03-3581-3351
課長  :早水 輝好(内線 6350)
課長補佐:福島 健彦(内線 6353)
担当  :森谷 直子(内線 6356)

ページ先頭へ