報道発表資料
環境省では、川崎市及び瀋陽市における循環経済静脈産業の発展を通じた環境にやさしい都市構築のモデル事業を推進しています。その一環として、3R政策やエコタウンの構築等に関し、日本と中国の関係者による情報共有及び意見交換を行う「環境にやさしい都市ワークショップ」を平成23年3月22日(火)及び24(木)に、中国北京市及び瀋陽市において開催しました。
我が国から、環境省、国立環境研究所、在中国日本大使館、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、国際協力機構(JICA)等の日中協力の関係者が、中国側より環境保護部、中国科学院、瀋陽市、貴陽市、柳州市、日中友好環境保全センター等の関係者が出席し、廃棄物・リサイクル政策に関する日中両国および川崎市・瀋陽市における取組の現状についての情報交換及び日中両国及び川崎市・瀋陽市の循環経済に関する今後の協力についての活発な意見交換を行い、本協力を一層推進していくことが合意されました。
1.3月22日 北京ワークショップ概要
開催日時
平成23年3月22日(火)
開催場所
北京長白山国際ホテル(中国・北京)
主催
日本国環境省、中国環境保護部
出席
約30名
主な出席者
- (日本側)
- 環境省、国立環境研究所、JICA、IGES、リサイクル関連企業 等
- (中国側)
- 環境保護部、瀋陽市、貴陽市、柳州市、日中友好環境保全センター、関連研究機関 等
内容
日本側から
- ・
- 日本の3R関連制度と技術とのパッケージ化によるアジアの3R促進支援(環境省)
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- 日中連携による地域循環拠点形成の展望(国立環境研究所)
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- 環境先進都市川崎の取組(川崎市)
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- 日本のリサイクルプロジェクトの事例紹介(JFEエンジニアリング(株)、(株)リーテム)
- ・
- 循環経済推進プロジェクト(JICA)
について紹介。
中国側から
- ・
- 中国における循環経済推進制度とその展開状況(北京工業大学)
- ・
- 川崎エコタウンの先行事例を活用した、中国環境モデル都市の創造(瀋陽市)
- ・
- 中国における生態工業園の紹介(貴陽市、柳州市)
について紹介。
議論の結果
- ○
- 日本において循環型社会に向けた取組が進み、また中国でもエコタウン建設など循環経済、グリーン経済の実現に向けた取組が進んでいる状況が紹介され、双方の協力により具体的なプロジェクトを進めていく時期に来ているという認識を共有しました。
- ○
- 特にこれまでの川崎市―瀋陽市環境にやさしい都市構築モデル事業協力を踏まえて、プロジェクトを決定・実施するための手法やリサイクルビジネス等の展開に当って対象を定めるために必要な情報など静脈産業展開に当っての課題が提示されました。
- ○
- 今後の日中間での本分野に関する協力のさらなる推進についての期待が示されました。
2.3月26日 瀋陽ワークショップ概要
開催日時
平成23年3月24日(木)
開催場所
サンライズインターナショナルホテル(中国・瀋陽)
主催
日本国環境省、中国環境保護部
出席
約90名
主な出席者
- (日本側)
- 環境省、在瀋陽日本国総領事館、国立環境研究所、JICA、IGES、リサイクル関連企業 等
- (中国側)
- 瀋陽市、瀋陽大学、中国科学院、リサイクル関連企業 他
内容
日本側から
- ・
- 日本国環境省による川崎市及び瀋陽市の協力への支援について(環境省)
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- 低炭素型エコインダストリアルパーク計画支援システム研究について(国立環境研究所)
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- 環境先進都市川崎の取組と瀋陽市との国際協力(川崎市)
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- 循環経済推進プロジェクト(JICA)
について紹介。
中国側から
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- 瀋陽国家環境建設モデル都市建設企画(環境保護部)
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- 瀋陽大学グリーン・キャンパス・プロジェクト概要(瀋陽大学)
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- 遼中県における生態工業園の取組(瀋陽市遼中県)
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- 瀋陽市における循環経済制度と関連研究(中国科学院)
について紹介。
議論の結果
- ○
- これまでの川崎市―瀋陽市協力で得られた静脈産業に関する戦略実現可能性調査の結果などを踏まえ、今後の瀋陽市での静脈産業展開に当っての課題が提示されました。
- ○
- 瀋陽市の環境モデル都市建設を目指し、川崎市をモデルとしたエコタウン建設の準備が進められている状況と日本の静脈産業展開への期待が示されました。
- ○
- 今後とも、循環型社会、グリーン経済の実現に向け、川崎市―瀋陽市協力を進める重要性について合意がなされました。
(注)川崎市及び瀋陽市の環境にやさしい都市の構築に係る協力について
1.経緯
- ・
- 川崎市は姉妹都市の瀋陽市との間で、近年特に瀋陽市が現在力を入れている循環経済の促進に協力。
- ・
- 2009年6月14日、斉藤環境大臣(当時)と周・中国環境保護部長が川崎市と瀋陽市の環境にやさしい都市の構築に係る協力を支持するための覚書を取り交わした。
2.覚書の主な内容
- ・
- 川崎市及び瀋陽市において、循環経済産業の発展を通じた環境にやさしい都市構築のモデル事業を共同で推進
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- 資源節約及び回収・リサイクルシステムの構築、廃棄物管理に関する政策交流、研究、技術等の情報共有の実施
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- 学界、産業界及び民間部門の積極的な参加の奨励
3.覚書に基づく取組の状況
環境省、川崎市、国立環境研究所、民間企業が瀋陽市における循環経済政策や技術システムの導入に向けて協力を実施
- 連絡先
- 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
代表:03-3581-3351
室長:大森 恵子(内線 6898)
室長補佐:木村 正伸(内線 6814)
係長:築地 淳(内線 6819)
担当:吉田 勝利(内線 6819)