報道発表資料

この記事を印刷
2011年01月12日
  • 地球環境

近藤環境副大臣の中国出張の結果について(お知らせ)

 近藤環境副大臣は、1月9日(日)~1月12日(水)にかけて、中国に出張し、政府要人と会談するとともに、環境関連施設の視察を行いました。

1.要人との会談の概要

(1)李幹傑環境保護部副部長との会談

 環境保全分野の今後の協力について、意見交換を行いました。
 近藤環境副大臣より、中国との環境協力を系統的に進めていきたいこと、環境協力を通じて日中の友好関係を深めるため、日本と中国で行っている環境問題に対するよい取組を両国民に知らせていくことが必要である旨発言しました。また、黄砂等の中国との環境協力の取組について発言しました。
 李副部長より、第11次5カ年計画の環境分野の成果が紹介されるとともに、第12次5カ年計画において環境分野の取組を進めるために日中の環境協力が重要と考えているとの発言がありました。また、今年期限を迎えるコベネフィット・アプローチ、分散型排水処理及び環境にやさしい都市に関する日中環境協力について発展させていきたいこと、水銀汚染の分野で日中間の協力を進めていきたい旨発言がありました。

(2)解振華国家発展改革委員会副主任との会談

[1]日中の気候変動の取組について

 近藤環境副大臣より、地球温暖化対策基本法は前国会で成立しなかったが、次の通常国会での成立に向けて取り組んでいることを紹介しました。
 それを受けて、解副主任より、3月に決定する第12次5カ年計画において省エネ、排出削減、森林に関して高い目標を掲げて取り組むもうとしていること、中国の地方における気候変動対策を適切に進めていけるよう地方政府を支援していくことについて紹介がありました。

[2]COP16及び17

 COP16の結果を受けた今後の国際交渉について、近藤環境副大臣より、課題はあるが乗り越えていくべきでありCOP17に向けてこれからどうするかが大事であると述べ、解副主任は交渉の内容をまとめたことは良い成果でありCOP16は成功と考えていると述べました。解副主任から、引き続き日本の関係者と意見交換していきたいと発言があり近藤副大臣は合意しました。

[3]日中間の協力

 日中間で気候変動に関する協力を進め、交流を深めていくことに両者一致しました。

(3)印紅国家林業局副局長との会談

 生物多様性及び日中共同トキ保護協力について、意見交換を行いました。
 近藤環境副大臣より、昨年の名古屋でのCOP10における中国の協力への感謝を述べました。トキ保護については、子供たちも参加する協力を推進することが重要であること、今年はトキが中国で再発見されるとともに、我が国で野生下のトキを捕獲した1981年から30周年であることから、遺伝的な課題等についての専門家による会合の開催等の協力をしていきたいことを発言しました。
 印副局長より、生物多様性に関して環境省と協力を進めていきたいこと、トキ保護に関する専門家による会合の開催提案を歓迎すること、トキの保護に関する日中の関係者が相互に訪問するなどの交流を進めていきたいこと等の発言がありました。

2.その他

 今回の出張において、近藤環境副大臣は、以下の現地視察を行いました。

日中友好環境保全センター

黄砂観測ライダー、ダイオキシン分析施設等

清華大学

清華大学における中水施設、下水処理施設等

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8248
室長:新田 晃(内線:6765)
室長補佐:長谷川 敬洋(内線:6761)
主査:宍戸 公(内線:6767)